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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三十二話 テスト勉強その一

                 第三十二話  テスト勉強
 梅雨が終わった、そしてだった。 
 遂にテスト一週間前になった、この時にだ。
 僕は畑中さんにだ、津田君に言われたことを話した。
「塾のですか」
「はい、八条予備校か何処かで」
 アパートの書斎で畑中さんに話した。
「夏期講習を受けようかなとも」
「思っておられますか」
「どうでしょうか」
 自分の向かい側に座る畑中さんに尋ねた。
「それは」
「はい、義和様がそうされたいのなら」
「僕が思うのなら」
「いいと思います」
 こう僕に答えてくれた。
「それで」
「そうですね、それじゃあ」
「八条予備校ですね」
 畑中さんは予備校の名前を尋ねて来た。
「あちらですね」
「はい、そうです」
「では申し出もです」
「すぐに済みますか」
「はい」
 そうだとだ、僕に答えてくれた。
「八条グループなので」
「それならですか」
「はい、ですから」
「何かうちのグループ関連ですと」
「すぐにお話が進みますね」
「そうですね、旅行のことといい」
 この夏期講習のこともだ、本当に話が早く進む。
「こうした時は本当に八条グループ強いですね」
「それが我がグループの特徴ですね」
「それぞれの連携が強いから」
「こうしたお話もです」 
 八条学園の生徒が八条予備校に行く時もだ。
「すぐに整います」
「本当にそうですね」
「それでどうされますか?」
 畑中さんは僕にあらためて尋ねてくれた。
「行かれますか?」
「はい、そうさせてもらいます」
 すぐにだ、僕は答えた。
「勉強もしないといけないですから」
「だからですね」
「行かせてもらいます」
「では手続きは私の方で」
「何かこのこともしてもらって」
 畑中さんにだ、僕は畑中さんの言葉を受けてこうも言った。
「悪いですね」
「いえ、お気になさらずに」
「いつもそう言って下さいますが。ただ」
「ただとは」
「今回は予備校の方に願書を提出しますから」
 だからだとだ、僕は畑中さんに言った。
「手続きは僕の方でします」
「義和様がですか」
「はい」
 こう畑中さんに言った。
「そうさせてもらいます」
「それで宜しいのですか?」
「畑中さんにばかり負担はかけられないです」
 仮にも僕はこのアパートの管理人だ、それも僕ももう高校二年生で十七歳になる。その年齢になっているからだ。
 僕は畑中さんにだ、あえて言った。
「ですからこのことは。僕自身のことですし」
「では」
「僕でしておきます」
 講習の申し込みはとだ、僕は強く言った。
「後はお任せ下さい」
「はい、それでは」
「やらせてもらいます」
「その様に」
 こう話してだった、僕は講習のことは自分ですることにした。そのことを話してだった、僕はあらためてだった。 
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