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歌集「春雪花」

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 痛みなば

  心も痛みし

    春の日の

 君見る空と

     違えし空ぞ



 痛い…そう感じてはもっと心が痛くなって春の空を見上げれば、その空は…君の見ている空と違うことに気付き…また心が痛くなった…。
 同じ空を…一緒に見上げていたかった…。



 曇りゆき

  空はわが身を

    知り得ども

 落つる雨さえ

      君に届かじ



 私の心を知ってか…急に空が曇り雷雨になった…。
 あれから一月半も経つのに…君への想いは冷めるどころか増すばかり…。
 これだけ雨が降っているのに…私の想いは雨の一滴ほども届くことはないのだね…。
 たとえ届いたとしても…君は受け入れることは出来ないだろう…。

 それは…定めなのだろうか…?。



 
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