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歌集「春雪花」

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 輝けし

  君がともに

   在らざれば

 世に虚しきし

   朽ちしわが身よ



 私には…君が唯一。だけど君は一緒にいてくれない…。
 私は歳をとり、この世界あって虚しいばかり…。
 いつか…なんて考えられる歳は疾うに過ぎ、君がいないなら…もう何の望みもない…。



 明けにしも

  此処へ君の

   いまさずば

 春来たりとて

    花も咲かざり



 春の朝に君はいない…そんな場所には春が来ても、きっと花さえ咲かないのだろう。
 私には…もう春を喜ぶ気持ちさえ失せてしまっているのだから…。



 
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