八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二十六話 バーベキューその一
第二十六話 バーベキュー
皆が揃ってだ、その日にバーベキューを食べることになった。僕は皆に朝に朝食の時に話した。すると。
まず井上さんがだ、トーストを食べつつ言った。
「いいと思う」
「はい、皆でですね」
「親睦を深める為にな」
井上さんは直球だった、今も。
「いいことだ」
「僕も畑中さん達から提案してもらいました」
こう畑中さんと奥さんを見て言った。
「いいと思いまして」
「私達にもだな」
「お聞きしたんですが」
「親睦は深めるべきだ」
生真面目な口調での返事だった。
「是非共な」
「それでは」
「うむ、ではな」
それにとも言う井上さんだった。
「私は賛成だ」
「他の人は」
「いいんじゃないかしら」
「バーベキュー美味しいですし」
「お外でお肉焼いて食べてネ」
「お酒も飲むあるよ」
「お酒も用意していますので」
小野さんも言って来た。
「お楽しみ下さい」
「もう食材は」
「それはこれからです」
まだ用意していないとだ、小野さんは僕に答えた。
「まだです」
「そうですか」
「皆さんのご意見を伺ってから」
それからだというのだ。
「購入しますので」
「僕達が賛成すればですか」
「そうです、賛成の方が多い様ですが」
「他の人は」
僕が他の人に尋ねるとだ、その返事は。
「はい、それでは」
「今夜楽しみにしているから」
「宜しくね」
「早く帰るわ」
皆こう言ってくれた、これで決まりだった。
畑中さんもだ、こう僕に言った。
「私達もです」
「楽しみにしていますので」
「今夜はです」
「皆で」
「はい、使用人の人達もお願いします」
僕は畑中さん達にも出席をお願いした。
「今みたいに」
「こうしてですね」
「食事の場の様にですね」
「同席して」
「ご一緒に」
「そんな。階級社会みたいなことは」
僕は僕と入居者の人、そして使用人の人達に違いがあるとは全く思っていない。僕はただの大家だ、それ以外の何でもない。
八条荘の管理人であることも雇われてだ、実際にお給料を貰っている。そうした状況でどうして僕が偉いのか。
そのことがわかっているからだ、僕はこう言ったのだ。
「よくないですよ」
「実際に今の日本には階級がないですし」
「それで、ですね」
「はい、しかも食事は人数が多い方が」
一人で食べるよりもだ。
「楽しいですから」
「だからですね」
「私達も」
「この八条荘にいる人皆で」
それこそ誰でもだ。
「賑やかにいきましょう」
「今の様に」
「そうするのですね」
「そうしましょう、今夜は」
皆で食べるのはいつも通りにしてもだ。
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