FAIRY TAIL ある神使い達の伝説
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第十七話***今年もやってきました!!年に一度の魔法の祭典!!!大魔闘演武!!!!
前書き
ついに大魔闘演武開幕です!
X791 フィオーレ地方 クロッカス
大魔闘演武会場ドモス・フラウ
オオオオオオオ
ワーワーワー
歓声が響き渡る大魔闘演武会場ドモス・フラウ。
その中に一際大きな声が走る。
<今年もやってきました!!年に一度の魔法の祭典!!!大魔闘演武!!!!>
観客席の高い方に設置された実況席で、大魔闘演武と刺繍されたネクタイを締めたスーツの男が話していた。
<実況は私、チャパティ・ローラ。解説には元・評議員のヤジマさんにお越しいただいております>
隣でヤジマも、挨拶をする。
<よろスく>
そしてチャパティはさらに隣の女性の紹介を。
<一日目のゲストにはミス・フィオーレにも輝いた青い天馬のジェニー・リアライトさんをお招きしています>
胸の大きい美人な女性に、観客席の男性から「おお~」という歓声が漏れる。
紹介された女性は
<今年はウチが優勝しちゃうぞ~>
と可愛らしいポーズをした。
<さあ…いよいよ選手入場です>
<よろスく。あー……あー……よろスく>
<ヤジマさん!!今年は気の魔導士君が仕事してくれてますので、ちゃんと音出てますよ>
チャパティとヤジマは掛け合いをし、会場を笑いに包んだ。
観客席 妖精の尻尾
「あつ、もう少しで出てくるよ」
「おお」
「……あれ、クウヤは?」
「クウヤはのう、あそこじゃ」
「え?控え室?まさか、出…」
「違う違う。クウヤ、気の魔導士だろう?実況や、魔導士の対戦の声が響き渡る様に、空気を振動させて音の調整する役を頼まれた」
「え?マイクとか……」
「去年、役にたたなかったんだと。歓声で、実況や魔導士の声がつぶれて」
「……クウヤも大変だな」
音響制御室
「……はぁ。ここまで空気の制御が面倒だとは……でもまだ始まってすらいないんだよね……」
クウヤは一人溜め息をもらしていた。
実況席
実況が、声を響き渡らせる。
<まずは、予選8位!過去の栄光を取り戻せるか……名前に反した荒くれ集団、妖精の尻尾!!!!>
ブーブーブーブー
妖精の尻尾の五人が入場した途端、ブーイングが起きた。
「んなっ」
「ブーイング……だと?」
「うぬぬ…」
ブーブーブーブー
<毎年最下位だった妖精の尻尾が予選制を突破し、すでに8位以内確定ですからね~>
チャパティは冷静に状況把握する。
<大陸を騒がせた"天狼組"の帰還により、フィオーレ一となるか!!?>
隣で、ヤジマの目尻がキラリと輝く。
<本当…よかったねぇ。おめでとう、フェアリーテイル>
観客席 最後列
「……ナツ・ドラグニル。ルーシィ・ハートフィリア。グレイ・フルバスター。エルザ・スカーレット。エルフマン・ストラウス。……妖精に代わりはないよ。リザーブも、多分ウェンディ・マーベルだわ。妖精のイレギュラー……クウヤ・フォーグルは音響してる」
黒いマントのフードを被った少女は呟く。
「……キャラの入れ代わりはま、オーケー。よね。試合結果をしっかり見なきゃ」
少女は懐から一冊の本を取り出した。
実況席
<さあ……続いては予選7位。地獄の猟犬軍団四つ首の猟犬>
暑苦しい男達が入場する。
「ワイルドォ~!!!」
「オオッ」
<6位には女性だけのギルド。大海原の舞姫、人魚の踵>
女性達が入場した。
観客席 最後列
「カグラ・ミカヅチ、べス・バンダーウッド、リズリー・ロー……フードの少女もいる。……あれ?あの、金髪ツインテの少女は……誰?」
実況席
<5位には漆黒に煌めく蒼き翅、青い天馬>
歓声が一転、女性のモノになる。
キャーキャー
と響く歓声の中、一夜キモーイ、と叫んだ女性が居たので、クウヤはその女性の声が一夜に届くように空気を操った。
<4位……愛と戦いの女神、聖なる破壊者。蛇姫の鱗>
観客席 最後列
「……やっぱり、エルウィン君は出てるかあ……ま、予想通りよね」
会場
「何で予選4位なんだ!!手を抜いたのかいっ!!?バカモノ!!」
耳聡くオババの声を聞き付けたシェリアは観客席を見上げる。
「ごめんなさい、オババ様。アタシ……ドジしちゃって」
そして、こける。
近くに居たスペルは手をさしのべた。
「大丈夫ですか?シェリアさん」
「ごめんね、スペル」
シェリアは手を借りて起き上がる。
それを見ていた妖精の尻尾は呟く。
「誰だ、アイツ等」
「いつもの"愛"とマユゲはどうした」
聞き付けたトビーが説明する。
「シェリアはシェリーの従姉妹なんだ。スペルは普通の魔導士だけど、めちゃくちゃ強いんだぞ」
「トビーさん、光栄ですが、オレ、そんな強くないですし」
「アタシは、まだまだ愛が足りないの」
そう、皆が雑談していると、実況は3位の紹介に移った。
<続いて第3位。おおっとこれは意外……初登場のギルドが3位に入ってきた!!
……真夜中遊撃隊、大鴉の尻尾!!!!>
医務室
「大鴉の尻尾……」
映像魔水晶を眺め、ウェンディが呟く。
「闇ギルド……のハズじゃ……」
「えっと……」
セブンは鞄を漁る。
「あった……、公式ギルド連盟の資料……。えっと、あ!最近正規ギルドに認可されてます!」
ウェンディは呟く。
「本当に……?」
実況席
<さぁ…予選突破チームは残すとこあと2つ>
「あれ?一つは剣咬の虎だろ?」
「もう一つは何だ!?」
「もう、主力ギルドは出揃ったぞ」
妖精達は入場口を睨む。
「まだ強ェギルドが隠れてやがったか」
「ジェラールの言っていたゼレフに似た魔力と関係あるのか」
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