| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

流星のロックマン STARDUST BEGINS

作者:Arcadia
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

憎悪との対峙
  41 降りしきる涙の雨

 
前書き
今回でこの章が終了です!
長かったです(笑)
そして今回の話自体も結構長いです、短い話の二倍近く!
今まで章のタイトルと話がいまいち噛み合わないアクション回だったのですが、その裏にはもう1つの戦いの結末が実はありました。
そして久々のあのゲストが...
少し長いですが、のんびりお楽しみください! 

 
ハートレスは彩斗とアイリスが外に出ていくのを確認すると彩斗の座っていた椅子に腰を下ろす。
そしてPCに表示されたデータにもう一度、目を通した。
彩斗も何か感づいているようだが、これで終わるとも考えられない。
隠しファイルや削除されたファイルがあるのではないかとロックが解除された端末の中を再び探す。

「...あの子が探して見つからないものを私が見つけるなんて...無理よね」

ハートレスはため息をつきながらキッチンでコーヒーを淹れる。
そして今度は自身のポケットから取り出したストレージをVAIOのUSB端子に差し込んだ。
深呼吸、そしてコーヒーを少し飲んで頭の中を整理した。
コーヒーには別に脳を整理する働きがあるわけでも、栄養があるわけではない。
しかし喫煙者が無意識にタバコを吸うように、無意識に心を落ち着けている行動の1つだった。
トラックパッドの上の指に力を入れ、ストレージの中のデータを開く。
そこには全く違う、もう1つの謎の迷路が待ち受けていた。

「あの子...あの程度でダメージで済んでるわけがない。一体なぜ?」

それは彩斗の身体のことだ。
トラッシュとの融合シミュレーション、その結果からすると肉体がシステムに適したものへと変えられていく。
データ上では0と1でも彩斗は肉体を持ったれっきとした人間だ。
ここまで身体に影響があれば、激痛や吐き気に襲われて食欲など消え失せているはずだ。
歩くこともままならないということがあっても、特段驚くことでもない。
なぜ彩斗はケロッとしていられるのか。
先程少し様子を観察していたが、痩せ我慢しているとも考えられない。

「ムーの遺伝子のせい?それともあの子自身の体質に何か特別なものが...?」

ハートレスは自分の知りうる限りの電波人間の知識を脳内で巡らせた。
するといくつか他にもおかしい点が思い浮かび、それにより納得できた部分が出てくる。
再び頭の中を整理するためにコーヒーカップに手を伸ばした。

「ふぅ...」

まず彩斗は電波変換出来るだけでなく、トラッシュに意識を乗っ取られていない。
基本的に人間と電波変換すれば主導権は電波体に握られることが多く、大半のケースでは人間は電波体が現実空間と電波空間、電脳空間を行き来するための媒体として実質的に乗っ取られる。
だがそれが起こっていないという事は可能性はいくつかのケースに該当しているという事だ。
1つはムーの遺伝子を持っているということ。
ムーの人間は電波テクノロジーを自由自在に操り発展していた民族だった。
そしてその体質も電波を操るものへと進化しており、彩斗やメリーを含めた『ロキの子』は人工的にその遺伝子を覚醒させられた者だ。
完全なムーの人間を再現しているわけではないが、ある程度ならば電波変換にも耐えられるだろう。
しかしスターダスト程の強力なものを操るとなると、それだけでは片付けられない何らかの要素がなければならない。

「特異体質...生まれもってトラッシュとの融合率が高い?」

稀に意識を乗っ取られることのないクインティアやジャック、星河スバル、響ミソラのような人間が存在する。
理由は大きく2種類に分けられる。
生まれもって常人よりも強くムーの因子を受け継いでおり融合時の主従関係において人間の方が上位になる場合か、彩斗のように脳波があらゆるものにシンクロするため一定でない、その電波体との融合率が異常な程高いために電波体の方が飲み込まれる形になるといった定かではない理由で精神を乗っ取ることのできない場合だ。
これらの体質は一部の研究者から総じて『精神不可侵体質』と呼ばれている。
そしてジャックやクインティアは後者に類する特異体質だ。
しかし中には星河スバルのようにどちらの要素も備え、電波変換することで凄まじい能力を発揮する者も存在する。
彩斗も偶然、星河スバルと同様のタイプの特異体質だとすれば納得できないわけでもない。
だがそんなことが偶然にも起こったということに関しては納得できない。
それこそが最大の疑問だ。

「...一体全体、トラッシュ...あなた何者よ?」

ハートレスはそう言ってテーブルの上にあったビジライザーをかけた。
すると向かい側の椅子にハートレスの様子を眺めるように座っているトラッシュの姿がぼんやりと浮かんできた。
狼のような顔と牙、そして爪、鷹のような頭と翼を持った灰色のウィザード。
その姿を一言で言うならば、「キマイラ」とでも言えばいいのだろうか。
少なくとも狼と鷹の要素は持ってはいるものの、ハートレスは地球上の自然に存在する動物で同じような特徴を持った単一の動物を見たことが無い。
強いて言うなら、空想上の動物で言うこところの「グリフォン」が近いと言えば近いのだが。
攻撃的なフォルムに全く変わらない表情、とどめが何も喋らないとなれば全く話が進まない。
これまでの疑問点もトラッシュが喋ることさえ可能なら解決するものばかりだ。

「いい加減何か喋ったらどう?」

『...』

「首を振るなりしてイエスかノーで答えて。彩斗...シンクロナイザーの傷が回復するのは、あなたの力なの?」

『...』

「答えられない?それとも答える気がない?」

『...』

「...そう」

ハートレスの質問にトラッシュは微動だにしなかった。
恐らく他の質問をしても答えないだろう。
ハートレスはこのウィザードは一体何なのかということを考え始めた。
凄まじい戦闘能力があり、今までの彩斗の窮地に駆けつけたり、助けを求めに来るなど何らかの明白な意志は間違いなく存在している。
そして彩斗には本来無いはずの異常なまでの回復能力だ。
本来備わっていないなら、何らかの外からの力が影響しているのは間違いない以上、トラッシュによる電波変換が何らかの影響を与えたことは100%正解でなくとも何らかの関係がある可能性は高い。
もしその回復能力が本来、彩斗に与えるはずの電波変換による強制的な肉体改造を緩和させているとすれば、想像の上では納得がいく。
だがそれを確かめる手段が無い。
ハートレスは椅子に寄りかかった。
そして疑問はまだある。
彩斗は映像を見る限り、殆ど防御という行動を取らずに攻撃を続けていた。
正直、見ているだけで痛みを感じそうな攻撃を受けようと、隙も作らずに反撃をしている。
まるで彩斗は痛みを感じていないようだった。

「これ以上はシミュレーションでも明らかにできない...」

彩斗の身体は既に体内で想像もつかないことが起こっているはずだ。
回復のメカニズムは脳内の回復を促す信号伝達物質かホルモンが過剰に分泌され、体内の栄養素などを使用して急激に回復させる。
だが回復を急がせるということは最終的には身体には負担になる。
本人も気づいていないが、このままでは近いうちに回復する身体の方が持たなくなるのは間違いなかった。
ハートレスはそんなことを考えながら、大きく深呼吸をした。
ここまでは全て想像に過ぎない。
全てにおいて結論付けるだけのデータが必要なのだ。

「...とりあえず血液を採取、そしてこれを...」

ハートレスはポケットからアンプルを取り出した。
ハートレスが何より恐れていたのは、彩斗が『生まれながらに持っている爆弾』のことだ。
前回、そして今回の戦闘を通してどれくらい『爆弾』の方に負担が掛かっているのか全く検討もつかない。
しかしこれを定期的に使用しなければ、彩斗の命の炎は戦い云々の前に間違いなく尽きる。
今までの施設の生活の中でも食事に混ぜたり、本人にも気づかれないように摂取させてきた。
だがもしかしたら今回の一件が、それすらも意味を成さないところまで事態を悪化させているのではないかと不安が過ぎった。
ハートレスはアンプルをしまうと再び落ち着こうと無意識にコーヒーカップに手を伸ばしていた。
だがそんな時、自分のちょうど右、リビングの入り口の方から気配を感じた。

「!?...メリー...」

「...兄さんは?」

力が抜け、疲れきった表情のメリーがそこに立っていた。
ハートレスは焦りを悟られないようにゆっくりとVAIOを畳み、ストレージを引き抜いた。
メリーにはある程度の医療分野や電子分野に関する知識がある。
もしこの情報が見られれば、彩斗の身体のことを感づかれるかもしれないと考えたのだ。

「アイリスと出てるわ」
「...無事なの?」
「えっ...ええ。あなたより先に回復してピンピンしているわよ」

ゆっくりとハートレスの方に歩きながら、低い声で問い掛けるメリーの姿は何処か恐ろしげな雰囲気を漂わせていた。
いつもの誰にでも使っているはずの敬語も使っていない。
そして何かの糸が切れたように歩く速さが上がり、ハートレスの胸に飛び込んだ。

「!?ちょっと...何よ?」
「怖かった...」
「え?」
「何でもない...私...」

突然のことに驚くハートレスだったが、胸の辺りに熱く濡れる感覚とメリーの声から徐々に状況を把握していく。
メリーはハートレスの胸の中で泣き始めたのだ。
胸の感覚はメリーの涙がハートレスの服に染み込んでいく感覚だった。
今まで聞いたことの無いような弱々しくもよく通る声で自分の心を表現しようと言葉を発していた。
確かにいくらネットナビといえど元は10歳になったかも分からないような人間の少女だ。
2日間もダークチップによる悪夢に冒され、いつ殺されるかも分からないような環境に置かれていたのだ。
至って普通のことだ。

「変?...ネットナビなのに...私...」
「怖かったのね...いいのよ、それで」

ハートレスは今までの自分がメリーに与えてきた私情に左右されず、実験動物を扱うような態度の冷たい人間という印象が壊れることを覚悟した上でメリーを力いっぱいに抱きしめた。
これからメリーにどう思われようと、他の『ロキの子』たちに本当は甘い人間だと流布されようと全く恐れることはなかった。
それどころかハートレスの中では、今まで仕事に挟んだことの無い私情であるはずの怒りと憎悪が沸き上がっていた。

























家から出て約50メートル程歩いただろうか。
閑静なマンション街でデンサンシティでありがながら、時折ハートレスのセーフハウスのような高級住宅が見受けられた。
アイリスは隣で歩く彩斗の様子を眺めていた。
今思えば彩斗と出会った夜から「普通の彩斗」というものを見たことが無かった。
そのためアイリス自身も彩斗のことをよく知らないのだ。
本来なら彩斗も出会ったばかりの自分のことを知ろうとする者は誰であろうと気味が悪いと思うだろう。
しかし自然と何か惹かれるものがあった。
その美しい中性的な容姿からだけではない。
優しく儚げでガラス細工のような心を持った彩斗が壊れてしまうのではないかと不思議と放っておけないのだ。
恐らく彩斗が言う友だちやメリーも同じ気持ちだろうとアイリスは思いつつ、彩斗に声を掛けてみた。

「ねぇ?」
「ん?どうしたの?」
「何処まで行くの?」
「分からない」
「え?」
「ニホンには至るところにコンビニがあるからね。デンサンシティ程の大都市になれば数百メートルどころか数十メートル間隔で...ほら、あったよ」

中折れ帽子をかぶり少しいつもと違う雰囲気を放つ彩斗は前に見えるコンビニの看板を指差した。
更に少し歩くとマンションのテナントという位置づけのコンビニがあった。
高層マンションで恐らく居住者がマンションの中だけで生活がある程度完結するようになっているのだろう。
そのためコンビニでありながら、1階と2階を占領するスーパーマーケットに近いスタンスで営業しているタイプのコンビニだった。

「コンビニに来たことは?」
「...初めて。でもどんなお店かは知ってる」
「そうか。じゃあ食事と何か必要なものがあれば買っていこう。ハートレスのあの様子からすると多分、冷蔵庫は空だろうし。普通より多めにね」

彩斗は笑顔を作りながらアイリスとコンビニに入った。
入ると同時に店員のいつもの挨拶とセンサーが反応してベルのような音が鳴った。
そこにはアイリスが見たことのない光景が広がっていた。

「すごい...これがコンビニ...」
「24時間営業だし、今や生活には無くてはならないものだからね。ほら、こんなものまで。今でも十分綺麗で...可愛いけどさ」

彩斗は初めてコンビニに入ったアイリスに説明しつつ、化粧品と美容用品を手にとって見せた。
アイリスはそれを手に取ると、彩斗の顔を見る。
先程と同じく微笑んでいるが、何処か必死に冷静を保っているように感じた。
しかしそれよりも自分のことを普通の人間の少女のように扱ってくれるいつもの彩斗の優しさから感じた嬉しさが勝り、その違和感は消えた。
彩斗はカゴを取ると、商品を入れ始める。

「えっと...僕はキーマカレーとカルボナーラ...メリーはミートドリアとナポリタンとたこ焼き...ハートレスと君はどうしようか...?」
「私は...いいけど...ハートレスは...」
「君とハートレスは2日近く一緒にいたんだろ?あの女は一体何を食べて生きてるんだい?」

「...2日ともカップラーメンだったり...コンビニのお弁当だったり...」

「...らしいと言えばらしいね」
「サイトくんも彼女のことをあまり知らないの?」
「あぁ...あいつは僕が使えるシンクロのことを熟知している。だから読みにくいように特殊な思考訓練を積んでいる上、『考えていることが僕に全て読まれている』ことを前提で会話してくる。だから分かるのは性格は見ての通りの皮肉屋、身長は約170センチ、誰から見ても美人でスタイルは良く、分析なんかに優れているところを見ると本職は学者か...少なくとも大学でその手のことを専門で学んでいる。恐らくMTの大型二種の他、専門的な資格を複数所持、そして何より途方もない財力がある。だがこの手のただの金持ちと違い、質が悪いことに頭が切れる」
「...」
「だが...表情に現れないのが面倒くさいけど、本当はすごく甘い。それくらいかな?」
「...」
「メリーを助けたい、それは僕が言い出したことで、ディーラーからすれば殆どディーラーに関する知識の無いメリーは切り捨ててもいい存在だったはずだ。でもハートレスはそれを止めるどころか、手助けをするように僕の計画に乗り、メリーを助けるのに必要な道具まで用意し、危険だと知りながら自らワクチンを届けに来た。恐らくメリーや僕らを助けようとする意識が少なからずあったんだ」
「やっぱりサイトくんもそう思う?」
「あぁ...正直、信じられないけど。理由はどうあれ、今日のところは奮発しておこう」

彩斗は内心はハートレスが本当はいい人間だと信じてみたかった。
人情味があり、母親のように時には厳しく、時には優しく自分たちを優しく包み込んで見守ってくれる存在だと。
彩斗はため息をつきながら並んでいる弁当の中では一番高い、牛豚づくし弁当をカゴに入れた。

「実はね、今まで何回かハートレスが少しだけど優しい面を見せたことがあったんだ」
「そうなの」
「僕にパソコンを買い与え、教えてくれたのがハートレスだった。それだけじゃない、それに他の子と喧嘩して部屋に閉じこもっていた僕にこれをくれたのも...」

彩斗はそう言って板チョコをカゴに入れる。
しかし1枚だけではない。
彩斗は店に置かれていた棚のチョコレートを全てカゴに入れようとしていた。

「入れ過ぎよ、サイトくん...さっきの様子から甘党だとは思っていたけど、これじゃ糖尿病になるわ」
「...ゴメン」

アイリスはカゴに入ったチョコレートを5枚程残して、全て棚に戻す。
そして更に弁当コーナーから「フレッシュ野菜サラダ」というシールの貼られた商品をカゴに入れた。

「私こそ、ごめんなさい...でも今はちゃんとバランスの良い食事をして欲しくて。お節介だよね、私」
「いや...ありがとう」
「...ねぇ、お薬とか買ってもいい?」
「薬?」
「実はさっきサイトくんを治療するのに、怪我した時に使うようなものはほとんど使ってしまって...」
「...そうだね。これ以上、何かあるとは思いたくないけど...好きなものカゴに入れていいよ!」
「でも...お金は?」
「心配無いよ」

彩斗とアイリスは再び買い物に戻る。
食料品や飲料、長期保存可能なものなど今まで買ったことの無い量の商品をカゴに入れていく。
カゴが1つでは足りなくなり、アイリスも近くのカゴを手に取る。
そして2人は10分程店内をウロウロしてから、レジに持っていった。
彩斗に促され、アイリスは先に出入口のところで待つ。

「!?いっ...いらっしゃいませ...ニャンタカードはお持ちですか?」
「あっ...いいえ、忘れました」

レジの少女は凄まじい買い物の量に驚いていた。
しかし逆に彩斗も驚いていた。
店員の少女は珍しい紫色のように見える黒めの髪のツインテールで少しやつれているが整った顔立ちで大人びているが、年齢は恐らく自分と殆ど変わらないように見えた。
少なくともまだ高校生とは言えない。
だがこの国では中学生の労働は認められていないはずだった。
ポイントカードの使用歴から居場所を探られないようにわざと忘れたと言うつもりだったが、一瞬言葉に詰まってしまった。

「えっと...こちらのお弁当類は温めますか?」
「いや、結構です」
「...お箸とスプーンはお付けしましょうか?」
「お願いします」
「では...全部で1万7,824ゼニーになります」
「クレジットカードでお願いします」

「城戸」と書かれたネームプレートをぶら下げた店員は素早い手際と対応で大量にあった商品をすぐに会計し、ビニール袋2つにまとめてみせた。
彩斗はディーラーの用意した使用歴から調べても自分には行き着かないクレジットカードで支払った。
レシートを受け取り、再び自分でも信じられない程の量の買い物をしたことを実感する。

「ありがとうございました、またお越しくださいませ!」

彩斗とアイリスは1つずつ袋を持ち店を出た。

「熱斗くん...?そっくりさん?」

彼女は昼頃のバイトでも自分の知っている人とそっくりの少年を見ていた。

「どうかした?」
「いや...今の女の子...いや、何でもない」
「?」

彩斗は一度、店の中を見返えした。
しかし自分のように男か女か分からない男がいるくらいだ。
年齢の割に若く見えてしまう少女がいても別にそこまで驚く必要はない。
彩斗は考えるのを止めた。
だが彩斗と同様に店員の少女も首をかしげていた。

「じゃあ、帰りましょうか?」
「あぁ...」

2人は家路に向かってゆっくりと歩き出す。
だがアイリスからすれば、もう少し話せる時間が欲しかった。
肝心の戦闘時や彩斗の内面的なところはまだ見えていないからだ。
彩斗の心は優しいがガラスのように脆く壊れてしまいそうで、少しでもいい、心に溜まり吐き出せない辛いことや戦った彩斗しか分からずうまく伝えられないために隠していることがあるなら、会話を通して力になれると思っていた。
しかしそんな時、彩斗は足を止めた。

「どうしたの?」

「少し...付き合ってくれる?」

そう言ってアイリスとともに家路から外れた。
いきなりのことだった。
ことぶき町から隣の街まで歩き始める。

「どうかしたの?」
「いや、何か僕に話したいことがあるんじゃないかってね」
「...シンクロ?」
「そうだね、ごめん、別に覗こうと思ったわけじゃないんだ。それに僕も君と話したいことがあったし。だから少し歩きながら話そうと思って」
「私と話したいこと?」

アイリスは彩斗も自分と話したいことがあると知り、頭の中で疑問符を自分に投げかけた。
自分のこと、カーネルのこと、何を話そうとしているのか考える。
確かにアイリスが彩斗をよく知らないように、彩斗もアイリスのことをよく知らないのだ。
だがゆっくりとした歩調の中で彩斗はアイリスの方を向いて、開いた口から出てきたのは疑問ではなかった。

「ありがとう」

「え?」
「君がいなかったら今頃、メリーは殺戮マシーンに成り果てていたかもしれない。それに僕を今、ここにいるのは君のおかげだ。本当にありがとう」
「そんな...当然よ...その前に消える寸前だった私を助けてれたじゃない」
「別に僕は見返りを求めてたわけじゃないよ。それに本当に感謝してる」
「私...感謝されてる...?本当は罪滅ぼしのつもりだったのに...私ね、昔...」
「言いたくないなら言わなくていいよ」

アイリスは今まで感謝されたことが殆ど無かった。
今まで生きてきた中で救った命よりも奪ってきた命の方が圧倒的に多い。
いくら償っても償い切れない程に。
かつて自らの優れたコントロール能力を利用して、軍の命令に従って言われるままに人を殺し続けた自分には感謝される資格など無いと思っていた。
だが心の何処かでは嬉しく思ってしまう。
そして同時に自分は語らないのに、彩斗のことを知ろうとする自分はずるいのではないかと思えてしまう。

「でも私は自分のことを話さなくていいと言われても、サイトくん...あなたのことは知りたいって思う...フェアじゃないけど...」
「いいさ、別に。何から話そうか?」
「じゃあ...サイトくんはいつから...あの施設に?」
「物心ついた時から...かな?僕もよく覚えてないんだ。小さい時の記憶は途切れ途切れで...」
「施設ではどんな暮らしだった?家族は?」
「家族...分かんない。でも施設での生活に慣れていくと、施設のみんなが家族のように思えてくる。それに衣食住は不自由なく、欲しいものは手に入る。でも...時々寂しくて不安になる」
「メリーさんがいるのに?」

「僕は一体何処で誰の子として生まれたのか...僕の命は何処から来たのか...親なんてものがいたのか?兄弟はいるのか?分からないっていうことが不安になって、街を歩いてる時に見かけた赤ん坊が母親に甘えているのを見ただけで、不思議と辛い気持ちが込み上げてきたりする」

「そう...」

彩斗は不自由のない生活を送りながらも、やはり孤独を抱えていた。
いくらメリーを家族同然に愛しても、自分を生んだ母親や家族が誰なのか分からずにどうしてここにいるのか分からず不安になる、人間なら普通のことだ。

「でもね、僕が努力して結果を出す程、どんどん周りの人たちは僕を煙たがった。施設のみんなも学校の人たちも。それでも味方してくれたのが、メリーと...ミヤだけだった」

そう呟いて彩斗は足を止めた。

「どうしたの?」
「...」

彩斗は左側の丘の階段を登り始めた。
アイリスもその後をすぐに付いて行く。
彩斗は無計画に歩いているつもりで自然とここに足が向いていたのだ。
そこは彩斗にとってはあらゆる思い出のある場所だった。

「ここは...公園?」
「あぁ。僕が初めて...人を殴った場所だ」
「え?」
「そして初めて人を傷つけることに恐怖心を持った場所でもある...そして...ミヤと学校をサボってよく来た場所」

彩斗は昔、ここでいじめられている少女に出会い、彼女を助けるために初めて人を殴った。
助けたい気持ちと怒りが半分半分だったが、殴った相手に大怪我を負わせた。
それ以来、自分1人のちょっとした暴力がどれだけの力を持っているかを思い知り、暴力を忌み嫌うようになってしまった。
彩斗は深呼吸を一度して大きなケヤキの木の下の方へ歩いて行く。
雨が降ってきたのだ。

「雨が降ってきたみたいだ。少し雨宿りしようか」

彩斗は木の下の椅子に座った。
そしてテーブルをはさみ、アイリスは反対側の椅子に座る。
木の枝や葉に防がれ、全く雨粒は落ちてこない。
まさに雨宿りするためにあるような場所だった。
彩斗は中折れ帽子をテーブルの上に置く。

「今、君が座っている椅子にミヤが座っていた。そして僕はここ。ここで彼女は僕の話を聞いてくれた。何気ない趣味の話や勉強のこと、楽しかった映画や面白かった本のこと。辛いことや今まで誰にも相談できなかった悩み、彼女は何でも真剣に聞いてくれたよ」
「...ここに...」
「実はここに君を連れてきてしまったのは、謝りたいことがあるからなんだ」
「謝りたいこと?」

アイリスは首を傾げた。
謝られることなど全く思いつかないからだ。
別に彩斗はアイリスに危害を加えたことも、傷つけるようなことを言ったこともない。
雨は強くなり、地面や建物に振る音が聞こえるようになっていく。

「僕はミヤと君を重ねていたのかもしれない。いきなりミヤが怪我をして意識不明になって、僕の中で何か穴が空いてしまった。でもそこで偶然、君と出会って...君が僕の味方だって言ってくれた。僕の話もミヤのように真摯に聞いてくれた。だから...なんて言えばいいのか...一瞬だけど、君をミヤの代わりのように感じてしまったんだ。本当にごめん」

「ミヤさんの代わりでもいいのよ。それでも、ちゃんと私を頼ってくれた。信用してくれた。私をネットナビとしてでなく、普通の人間の女の子のように扱ってくれた。今もこうして私は自分のことを話していないのに、私の勝手な好奇心に答えてくれてる。それだけで十分」

「...そうか。ありがとう。もう少し...雨が止むまでもう少しだけ話、聞いてくれる?」
「ええ」

彩斗は少し笑顔を作ると、再びアイリスとの会話を始めた。
何気ないことや悩み、ミヤと話してないことも。

「沢城アキって本名なの?」
「いや、外の学校に行きたいって言った僕にハートレスが用意した名前だよ。面倒でカタカナで書くこともあるけど、本当は『秋』の『月』で秋月(アキ)っていうらしい」
「じゃあ、休みの日は...」
「時々だけど、外出が許可されたら、メリーを連れて街に買い物に行ったりするよ。メリーは音楽も好きだし、CDショップや楽器屋とか、僕は家電量販店とかパーツ屋とか」
「やっぱり機械いじりとか好きなの?」
「うん。他にも読書や映画鑑賞とかも好きかな。あと少しダンスも。音楽はメリーがやってるのを見てるからピアノが少し」
「ダンス...バック転とかウィンドミルとかどうやって覚えるの?教えてくれる人とかいるの?」
「いや、動画サイトで覚えたんだ。昔、同じ施設にダンスが好きな子がいたんだ。仲良くなりたくてね。でも気づいたら他の施設に移ってた...」
「そうなんだ...」
「あと...集めたりするのかも好きだよ」
「集める?」
「中古の端末とか本もそうだし、腕時計とかも」
「腕時計?」
「うん。自分が生きてる時間を一緒に刻んでくれるし、気分や用途によって変えられるように。特に機械式はあのパーツの組み合わせで時間を刻んでるって思うと作った人たちの想いを感じるし、クォーツは性格で今の技術力の素晴らしさを感じることができる」
「さっきの時計...残念だったわね」
「そうだね...明日、診てもらうつもりだよ。帯磁しているなら脱磁が必要だし、クォーツな上、クロノグラフで若干複雑だから中身が壊れていたら、最悪修理できないかもしれないけど」
「そうね...」

「...じゃあ、そろそろ本題に入ろうか?」

「え?」

雨が更に強くなった。
彩斗は少し表情を変え、アイリスが気になって仕方ない話題に切り替えた。
アイリスは彩斗のことを知るだけが目的ではなく、戦闘時のおかしな点について聞こうとしていた。
彩斗はそれを今の会話のアイリスの不自然な部分で確信した。

「1つ、今の会話でおかしいことがあったよ。僕はダンスとは言ったけど、「ブレイクダンス」とは言わなかった。でも君は「ウィンドル」、ブレイクダンスの技の名前を言ったよね?どうして君は僕の言うダンスをブレイクダンスだと思ったんだろう?」
「...」
「やっぱりハートレスが僕のトランサーに録画用のアプリか何か仕込んでいたみたいだね」
「!?どうして...」
「図星か。別に怒ってないよ。ハートレスのことだ、スターダストの戦闘能力、そして僕自身とValkyrieの能力がどの程度のものか見極めたかったんだろう。少しトランサーの動作が遅かったから、もしやとは思っていたけどね」

彩斗は笑みを浮かべながら、全て曝け出してすっきりしたような顔でアイリスの質問に備えた。
しかし彩斗は余裕であるような顔をしているが、あまり余裕ではなかった。
今回の戦闘での自分の身体の異変や心理的な異常が自分でもあまりにも飲み込めていなかったのだ。
アイリスは本当なら無理に答えさせたくはないが、彩斗の身体のことが不安で唇を噛みながら質問を始めた。

「...サイトくん...どうして避けなかったの?サイトくんの体中の傷、どう考えても防ごうとして防ぎきれなかったダメージじゃないわ」
「...」
「もっと自分を大切にして!まさか、死ぬつもりで戦ってるわけじゃないよね?」

「...そうかもしれない」

「!?ミヤさんの怪我はあなたのせいじゃないわ!」
「そうじゃないよ。ミヤが襲われた後、僕は復讐心に駆られて人殺しに走った。取り返しのつかないことだ。別に後悔してるわけじゃない。あいつらは死んで当然だと思っているのは変わらない。でも逆戻り出来なくなってしまったのもまた事実だ」
「...そんなこと」
「僕は死に急ぐつもりはない。でもそんなことを考えているせいかな?後戻り出来ない、進むしか無い。ダメージを受けても止まっていられない。気づいたら身体がダメージを受けようと、全く痛みを感じなかった。そして殴られそうになっているのに、自然と防御せずに攻撃をするようになっていたんだ」
「...」
「不思議だよね...自分の命なのに、僕も別に望んで死にたいわけでもないのに...まるでそう望んでいるみたいに身体も思考も動いてる」

やはりアイリスの思ったとおりだった。
彩斗は戦闘中、痛みを感じていなかったのだ。
だから痛みで怯むこともなく、ただ目的に向かって戦うことが出来た。
しかしそれを話している時の彩斗の顔はまるで世捨て人さながらの表情だった。
確かに防御をすれば相手に攻撃の主導権を握られるし、隙が生まれる。
反面、防御をしないということは、相打ち、下手をすれば防御した時よりも隙が生まれかねない。
しかし痛みを感じないということは、それらのデメリットを打ち消した。
一方的に攻撃の主導権を握り、スターダストの驚異的な戦闘能力と合わせれば、あの映像のような怪物になってしまうわけだ。
アイリスはまるで彩斗が死に引き寄せられているように思った。
それどころか、戦っても戦わなくても、死が自分に迫っているのを感じているのでないとすら思えた。

「まるでサイトくん...自分が死ぬのを...分かっているみたい」

「ふっ、まさか!僕はシンクロナイザーでも予言者じゃないんだから。過去と現在のこと以外は分からないさ」
「そうだよね...」

「...でもね、もしかしたら長くはないのかもしれない。そんな気はする...」

彩斗はアイリスの言葉に笑いまじりで答えたが、最後に確信は無いがそんなことを呟いた。
今のところ死に至るような激痛や苦しさは感じられない。
だが何故かすぐそこまで死がやって来ているような予感がした。
アイリスは一度、彩斗から目を逸らし、雨の降りしきる公園の遊具の方を見てから、再び口を開いた。

「怖く..なかったの?」
「え?」
「あんな銃を持ってる上、訓練を受けて、今まで何人も殺してきたような人たちに...平気で立ち向かえるわけない...メリーさんが大切だったのは分かる。でもね、映像を見ている限り、全く怖がってるように見えなかったの...」

その時、彩斗の顔は今までアイリスが見たことが無いような表情に変わった。
今まで少し疲れた顔で笑顔を作っているような状態だったが、ゆっくりと下を向き、唇を噛みながら今にも泣きそうな表情だった。
声色も幼さの残る声ながら、弱々しく力の抜けた声へと変わる。
その瞬間、今まで彩斗を必死で平静たらしめていたものが崩れ、歳相応の不安定な心がむき出しになったのがアイリスには見て取れた。

「怖かったさ...とっても...とっても...」

彩斗は必死に涙を堪えているようだったが、殆ど泣いているも同然だった。
アイリスは椅子から立つと、テーブルの反対側の彩斗の隣で膝立ちになり、彩斗の背中を擦る。

「あんな銃を平気撃ちまくって、僕より何十倍もの人間を殺した血も涙もない正真正銘の人殺しを相手にして...怖くて怖くて逃げ出したかったさ...でもね、さっきの身体と同じだった。恐怖を感じなかった。怖くて逃げ出したいはずなのに、全く体は止まらなかったんだ...」
「...」
「それどころか全く恐れずにスターダストの力を使って難なく武装した連中を倒していくうちに自信が沸き上がってきた。それと当時に頭の中はValkyrieへの...高垣美緒への怒りも...」
「...そう」

「でもね...僕が何より怖かったのは...そんなふうに変わり果てていく自分だった...今まで殴られれば、ちゃんと痛みを感じて...怖いことに直面したら震えが止まらなかった体が...自分のものじゃなくなっていく...」

彩斗は時々、言葉に詰まりながら話し続けた。
ようやく零れてきた涙を拭いながら。

「人を殴ることも嫌だったのに...全く躊躇う心も無くなってた...平気で何回も...何回も...ねぇ?僕はおかしくなちゃったんだろうか?」
「...大丈夫よ...大丈夫だから...」
「ごめん...女の子に泣きつくなんて...本当に情けないし...」
「いいのよ。今までサイトくんはミヤさんに出会うまでいろんな辛いことを溜め込んできた。もっと...もっと...辛いことも...苦しいことも、誰にだっていい、吐き出して楽になるのも大切なこと。私はサイトくんの味方、サイトくんがどんなに変わっても...」

アイリスは彩斗を抱きしめる。
ミヤが襲われてから、彩斗は誰とも分かち合えない辛い戦いを耐えてきた。
分かち合うことは出来なくても吐き出して楽になることも出来ずに。
いくら必死に悪と戦うために子供の部分を抑えて、平気そうな顔をしていて、内面はごく普通な何処にでもいるような純粋な少年なのだ。
涙が雨のように流れ落ちた。
だがそれと同時に徐々に彩斗の心も落ち着きと安心を取り戻していく。
誰かがちゃんと自分のことを心配して、自分の悲しみや苦しみを理解しようとしてくれる。
それだけで先程と同じように楽になれた。
そして数分が経ち、彩斗は全ての涙を拭うと一度、深呼吸をしてから口を開いた。

「きっと怒りや憎しみで頭がいっぱいになっていたんだと思う...最初にValkyrieの拠点に行った時もそうだった...」
「...でもちゃんと戻ってきた...メリーさんを取り返して...」

「でも...負けた...」

「え?あなたは勝ったわ?あんな勝ち目の無い数の敵と人質が取られている圧倒的な不利な状況で冷静に判断して勝ったのよ...」

「違うよ...確かに僕はValkyrieには勝った。でもね...君も見たはずだよ...僕が高垣美緒を追い詰める様を...」
「!?...」

アイリスは映像の獣が敵を追い詰めるような、あの部分を思い出す。
確かにそれは身動きの取れない草食動物を追い詰める肉食動物の目線そのものだった。
彩斗は更に続ける。

「僕は冷静に考える頭は残っていた。でも自体が怒りで狂っていた。どうやったら高垣を苦しめられるか、どうやったら人質を捕らえている連中に恐怖を与えられるか...それを考えて、実行した。憎しみの赴くままに力と思考を使った、本当ならもっと時間も掛けずに倒す方法なんていくらでもあったんだ...」
「...確かに高垣を問い詰める時の「拷問」は酷いものだった...私も...見てるだけで怖くて震えたわ」
「そうだよ...高垣に対してだけじゃなかったけど、特に僕はメリーを一刻も速く連れて逃げなきゃいけないのに、高垣を怒りに任せて徹底的に傷めつけることに夢中だった」

彩斗はアイリスから目を逸らし、悔しそうな顔をしながら口を開く。

「僕は...自分自身の高垣への...いやValkyrieへの憎悪と対峙して、そして負けたんだ」

そう言うと彩斗と立ち上がり、テーブルの上の中折れ帽子をかぶる。
アイリスも同時に立ち上がると、ゆっくりと歩き出す。
彩斗の涙が乾くのと同時に、雨も止んでいた。
 
 

 
後書き
最後まで読んでいただきありがとうございました!

ラストで彩斗は実は負けていたことが明らかになりました。
実は前章から中盤から、彩斗の行動がValkyrieへの怒りから時々すごく暴力的になっており、そのことに関して彩斗自身悩んでいたのでした。
時折、悩むシーンがアクションの影に隠れてあったのですが、サブ的な要素ではなくそちらが本当は章の内容に沿ったものとなっていたので、分かりにくいという人もいたかもしれません。
そして前にスバルの入ったお店でも登場したあのゲスト・城戸舟子さんが再登場しました(笑)
中学生ながらに深夜のバイト...原作でも貧乏で職を探していましたが、そんな原作の設定もちゃんと出てます。

この物語ではミヤが襲われた夜も、彩斗とValkyrieが最初に戦った夜も、今章最初の安食との戦闘シーンも「雨」と「涙」とがかなり登場します。
そして今後は...?

次の章からは今章から引っ張った謎の解明やWAXAという組織内での争い、囚われた熱斗、作戦が失敗したはずなのに暗躍し続けるValkyrie、そしてまだ戦いが終わっていないと考える彩斗などあらゆる人間関係と思惑が交錯する状態になります。

気になるタイトルは『精神の奥底』です!

その中でヒーローならでは?の課題にぶつかり、どう切り抜けるのか、そこが見どころになってくる予定なので、ぜひ今後も読んでいただけると嬉しいです。

しかし、ここで残念な?お知らせがあります。

作者の勝手な都合ではありますが...自動車の免許を取ろうと思いまして、2週間程、合宿に出かけることになりました。
そして戻ってきた頃には大学の方が新学期で忙しくなるため、次章の更新が遅れることを先にお詫びします。
本当に申し訳ありません。


感想、意見、質問等はお気軽に! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧