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超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>

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第2話「ネプテューヌの思い!目覚めよ紘汰!」

前回の超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>は!

ゲイムギョウ界に謎の森が出現! さらにそれがゲイムギョウ界を侵食していると判明。それを受け「アーマードライダーシステム」を開発する!

そしてプラネテューヌの女神、ネプテューヌは森に出向き葛葉紘汰と出会う!

そこで怪物に襲われ紘汰はアーマードライダーに変身! これを見事撃破!

そんな彼を連れ、ネプテューヌはある場所へと向かった!



【プラネテューヌ 教会】



ネプテューヌは紘汰を連れて教会に戻る
そして扉を開け、中に入ると教祖であるイストワールを呼んだ

イストワールがこちらに来る間、紘汰はというと教会を内装を眺めていた

「ここが教会か…… やっぱすげえな……」

紘汰が見惚れていると、奥からまるで妖精のような小さく、そして可愛さを兼ね備えたイストワールが現れる

「はじめまして葛葉紘汰さん。私の名はイストワールと申します」

「あ、いーすんでいいよっ! なんかかたっ苦しいからさっ!」

「ネプテューヌさん、紘汰さんに変な事を吹き込まないでください。もし本当にいーすんと言われたら……」

少しばかり嫌な表情をする。どうやら気に食わないらしい。だが……

「よろしくお願いします! いーすんさん!」

残念のことに『いーすん』と呼ばれてしまった。既に時遅しだったのだ
紘汰にそう呼ばれてイストワールはネプテューヌの方を向き、「ほら言わんこっちゃない」とでも言いそうな表情を見せた。ちなみにネプテューヌはてへぺろとやって誤魔化した

「……まあそれよりも、あなたがそのベルトを初めて使った訳ですが……」

「え? そうなんですか? てっきりネプテューヌか誰かが使っていたかと思ってたんですけど……」

「ネプテューヌさんがもしはじめに使っていたら、紘汰さんは使えませんよ? 戦極ドライバーにはイニシャライズがあるので、これははじめに使ったあなただけしか使えない物なんです」

「なるほど……」

「分かっていただけましたか? それを踏まえて早速なのですが……」

「な、なんでしょうか?」

「あなたにこれを使ってゲイムギョウ界を守って欲しいのです。ヘルヘイムの森の侵食を止めるため…… インベスから人々を守るために…… 」

イストワールの言葉に耳を疑う紘太。自分がゲイムギョウ界を守るために戦う? そんな一文が頭の中を回り続けた

「唐突に言ってしまって申し訳ございません。しかしあなたは戦極ドライバーを使いこなし、インベスを退治しました。あなたにはそれを使いこなせる素質があります。勝手かもしれません。ですが世界の危機なのです! どうか、私たちと共に戦ってくれないでしょうか?」

イストワールは必死に紘汰を説得する。紘汰の答えは……

「ごめん…… 俺には…… できない」

Noだった

「弱い俺が、世界なんて守れない…… だから……」

そう言って戦極ドライバーを置いて教会から出てしまった

「あっ! まってよ紘汰!」

ネプテューヌも紘汰を後を追って教会を出ていった

教会を出て紘汰は自宅に帰ろうとする
その後をネプテューヌは追い、紘汰を呼び止める

「ねえ紘汰。わたしは君が弱いとは思わないよ」

「どういう意味だよ?」

「君は力は弱いかもしれない…… でも、心の強さ…… 思いの強さは弱くないと私は思うよ」

「なんでそう思うんだよ?」

「わたしと紘汰がインベスに襲われた時、紘汰は逃げずに戦ったよね。ここで逃げたら私やみんなに危害が加えられるかもしれない…… 本当に紘汰の心が弱かったら、あの場で逃げ出してるはずだよね?」

「ネプテューヌ……」

「だから…… 私、信じてるよっ! 紘太が私と一緒に戦ってくれるとっ! だから…… これは紘太汰が持ってて!」

そう言って戦極ドライバーとオレンジロックシードを手渡す
二つを手渡すとネプテューヌは教会へと戻って行った

「俺は…… 弱くないか……」

手に持つ戦極ドライバーとロックシードを見つめながらそう呟いたのだった


ネプテューヌが教会に戻るとアイエフが何やらイストワールと話をしていた
二人はネプテューヌが帰ってきたことに気づくと彼女に近寄って来た

「あんた、あいつに何話したのよ?」

「え? ただ私は一緒に戦ってくれると信じてるって言っただけだけど」

「つまり…… 説得ですか?」

「まあ、そうだね」

「ったく、あんな奴がドライバーを使うなんて…… 本当に大丈夫なの?」

「大丈夫だよっ! だって私、紘太が強いって知ってるしっ!」

「なんともネプ子らしい理由ね…… まあそれよりも新しいロックシードについてなんだけど……」

アイエフが何か言いかけた時、インベスがプラネテューヌの街に現れたと知らせが入った

「まさか街にまで!?」

「私、行ってくるっ!」

「ちょ、ちょっとネプ子!? 危ないわよ!」

アイエフの制止も振り切りネプテューヌは街に向かった



同じ頃、紘汰は自宅に帰る途中、偶然にも駆紋戒斗と出会った

「どうした葛葉紘汰。浮かないような顔して…… まさか、またクエストに失敗したのか?」

「ちげえよ。それより、一つお前に聞いてもいいか?」

「なんだ?」

「もし…… 力を手に入れて世界を守って欲しいって言われたら、お前はどうする?」

「どうしたいきなり?」

「いや…… なんとなくお前に聞いてみただけ」

「フン…… そうか。なら答えてやる。俺なら、その力で弱者を支配するな」

「えっ……?」

「力とは本来他者を屈服させ支配するためにある物…… 弱者のために使う物ではない!」

それを聞いて呆れる紘汰。だが同時に内心戒斗らしいと思ったのだった

「はあ…… お前に聞いた俺が馬鹿だった」

「人に聞いておいてその言い草か。まあ…… せいぜい俺に支配されないように強くなるんだな」

ポンポンと肩を叩いてそう言うと戒斗は紘汰から離れて行った

「ったく…… あいつもブレないな」

離れていく戒斗の背中を見ながらそう呟くと、紘汰は帰路に着こうとする。しかし……

「きゃあぁぁぁ!!」

「か、怪物だぁぁぁ!!」

突如として悲鳴がどこからか鳴り響いたのだ
それを聞いた紘汰と戒斗は振り返る

「この悲鳴…… まさか!」

インベスが街に現れた…… そう感じると紘汰はすぐさま悲鳴が聞こえた場所に向かった

現場に向かう紘汰の背中を見た戒斗は……

「何があったか知らんが、貴様は力を手に入れたようだな。ならばその力で貴様のやるべきことをやってこい」

と、呟いた


紘汰は逃げ惑う人々の流れに逆らい続け、インベスが現れた場所にたどり着く

「ここかな? インベスが現れたのは……」

インベスを探し辺りを見回す紘汰。だが一向に見つからない
もしかして勘違いだったのか? そんな考えが頭の中を過った時だった

「ハアァァァァ!!」

「グギャアァァ!!」

シカインベスと紫色のおさげに近い髪型をした少女が戦っていたのだ

「なんであんな女の子が……!」

信じられなかった。自分より年下の少女がインベスと戦っていたことが……
同時に力を手に入れているのに戦えない自分が情けなく感じた

戦いの最中、少女が紘汰の存在に気づき振り向く

「こ、紘太!?」

「え? ま、まさか…… ネプテューヌか!?」

そう、シカインベスと戦っていたのはパープルハートとなったネプテューヌだったのだ

「何なんだよその姿は!?」

「事情はまた後で話すわ! それよりも……」

再びシカインベスの方を振り向くと、目の前に迫って来ていたのだ

「マズイ……!」

咄嗟にパープルハートは防御態勢に入るが、一瞬間に合わずシカインベスの攻撃を受け、吹き飛ばされてしまう

「ネプテューヌ!!」

倒れたパープルハートに近づこうとする紘汰。しかし一歩が出ない

「(ネプテューヌが……!ネプテューヌが……!)」

心の中ではそう叫んでいても体は動かなかった
さらにそんな紘汰を尻目にシカインベスは倒れたパープルハートにゆっくり近づいていく

「(俺に守れるのか……? 世界が…… 戦えるのか……? 弱い俺が……)」

自分に問いかけ続ける紘汰。その時、ネプテューヌのあの言葉が蘇る


ーー君は力は弱いかもしれない…… でも、心の強さ…… 思いの強さは弱くないと私は思うよ


「心の強さ…… 思いの強さ…… 」

そう呟くと紘汰の中で何かが吹っ切れる

「(そうだ…… 俺は弱くなんかない! 力は弱くとも、心…… 思いの強さがある! ネプテューヌがそれを教えてくれたんだ!)」

そう言って強く拳を紘汰は握る

「(俺は変わる……! 『変身』するんだ!)」

決意を固めた紘汰は戦極ドライバーとオレンジロックシードを取り出すと戦極ドライバーを腰に当て、装着する

そしてオレンジロックシードを掲げ、こう叫んだ!

「変身!!」

『オレンジ!』

ロックシードを開錠するとオレンジアームズが上空に現れる
変身ポーズを決め、戦極ドライバーにロックシードをセットした!

『Lock on!』

そういった電子音がなると法螺貝のような待機音声が流れる!

そしてカッティングブレードでオレンジロックシードを切る!

『ソイヤ! オレンジアームズ!』

すると紘太の頭にオレンジアームズが覆いかぶさる!

『花道・オンステージ!』

そういった電子音声が鳴り響くとオレンジアームズが紘太に装着され、アーマードライダーに変身する!

「いくぜ!」

変身した紘汰は右手に無双セイバー、左手に大橙丸を持ちパープルハートの助太刀に入る

「オッラァ!」

シカインベスを斬り飛ばすと、パープルハートの元へと向かう

「大丈夫か!」

「大丈夫よ…… それよりも紘汰……」

「ああ。俺、決めた。ネプテューヌと一緒に世界を守るって!」

「ありがとう紘汰…… 私、嬉しい。紘汰がわたしと一緒にゲイムギョウ界を守ってくれるなんて……」

「俺も嬉しいさ! こうやって、俺に『変身』させてくれたネプテューヌと一緒に戦えるなんてさ!」

「ふふふ…… それより、あのインベスを倒すことが先決よ」

「そうだな!」

紘汰の言葉を聞き、パープルハートは立ち上がる

「さあ…… こっからは俺達のステージ<戦い>だ!!」

紘汰がそう言うと、無双セイバーと大橙丸の二刀流の紘汰とパープルハートは武器を構えシカインベスに向かって行った

紘汰が無双セイバーと大橙丸の二刀流で切り刻むと、すかさずパープルハートが攻撃した!

シカインベスも攻撃しようとするが、無双セイバーのガンモードの銃撃で防がれてしまう

一気に劣勢になったシカインベス! そして紘汰とパープルハートは追撃を加える!

「ハッ! ハッ! オッラァ!」

「フッ! ハァ! 」

二人の息のあったコンビネーションアタックがシカインベスに炸裂! たちまち形勢は逆転、紘汰とパープルハート達が優勢になった!

「見たか俺たちのコンビネーション!」

「私と紘汰が共に戦えば! 敵う奴などいないわ!」

威勢良くシカインベスにそう言う二人。しかしそれをよく思わない人物がいた

「調子に乗ってるちゅね……」

「だな。だったらこれをアレに食わせるのみだ」

そう言ってヒマワリロックシードを投げ捨てる

それに気づいたシカインベスはそれを摂取した
すると体が先ほどの2、3倍ほどの大きさとなったのだ

「で、でっか!!」

「こんなにも巨大化するなんて……!」

怖気付く二人。その時、二人を巨大シカインベスが攻撃した!
二人へ防御体勢に入るがそれ以上に攻撃が強く、吹き飛ばされてしまった!

さらに離れ離れになったパープルハートを巨大シカインベスは狙う!

「マズイ!」

咄嗟にカッティングブレードで三回切る紘汰

『ソイヤ! オレンジスパーキング!』

そうすると展開前のオレンジアームズが再び頭に覆いかぶさる
そして巨大シカインベスの元へと向かい、パープルハートへの攻撃を防いだ

「俺はもう決めたんだ! ネプテューヌを…… 世界を守るって! だから…… こんなところで終われるか!!」

そう言ってアームズを回転させると、シカインベスは弾き飛ばされた
吹き飛ばされたのを確認すると再びアームズを装着し、パープルハートを立ち上がらせる
その時のパープルハートの顔は少しだけ赤くなっていた

「大丈夫か!?」

「ええ…… 大丈夫よ。それより……」

「ああ。あいつをどう倒すかだな……」

倒す術を模索していた時、ある人物の声が聞こえた

「これを使いなさい!」

そういう声が聞こえると足元にパインロックシードが転がっていた

パインロックシードを手に取ると、声のした方へと向く。するとそこにはアイエフがいたのだ

「それは新たに開発されたロックシードよ! 使いなさい!」

「サンキュー! 使わせてもらうぜ! あ! それと、名前は?」

「ゲイムギョウ界に吹く一迅の風、アイエフよ!」

「わかった! アイエフ、ありがとうな!」

そう言うとパインロックシードを開錠する

『パイン!』

そうするとパインアームズが上空に現れる
既にセットされたオレンジロックシードを外し、パインロックシードをセットする

『Lock on!』

再び法螺貝のような待機音声が流れると、カッティングブレードで切った!

『ソイヤ! パインアームズ! 粉砕・デストロイ!』

パインアームズが頭に覆いかぶさり、展開され装着が完了する!

「なんだかわからねえけど、力が湧いてきた!」

そう言うとパイナップル型の鋼鉄球「パインアイアン」を使い、そのパワーで巨大シカインベスの体を次々に破壊していく
そのパワーは『粉砕・デストロイ』の名に恥じないほどだった

再び劣勢に追い込まれたシカインベスは逃げ出そうとする
しかしパインアイアンに捕まり、身動きが取れなくなる

「逃げんじゃねえ! お前はここで倒すんだ!」

そう言うとカッティングブレードでパインロックシードを一回切る

『ソイヤ! パインスカッシュ!』

電子音声が鳴るとパインアイアンを巨大化させ、動きを封じる!
そして飛び上がり、必殺の無頼キックが炸裂する!

「セイッハーッ!!」

無頼キックを受けた巨大シカインベスは爆散。そしてパイナップルの果実が飛び散ったのだった

「ふう〜 なんとか勝ったな」

変身を解除し、パープルハートの元へと向かう

「大丈夫か? ネプテューヌ」

「大丈夫よ。それより…… ありがとうね、紘汰。私を守ってくれるって言ってくれて」

少しだけ顔を赤らめるパープルハート

「ど、どうしたんだよ」

様子を伺う紘汰。そんな彼にパープルハートは……


ーーチュ……


頬にキスをした

「え? き、キス?」

動揺する紘汰。そんな彼を気にせずパープルハートはネプテューヌへと戻る

「さ、帰ろっ! あ、その前に…… アーマードライダーの名前を決めようよっ!」

「ああ〜 そうだな。うーん、鎧武者みたいだから……『鎧武』っていうのはどうだ?」

「それいいね! じゃあ鎧武で決まり! じゃあ、帰ろうかっ!」

「おう!」

そう言うと二人は教会へと帰って行った



所変わってラステイション
ここでもついに戦極ドライバーとロックシードが完成していた
そして教会で、その適能者選びをしている最中だった

「ケイ、誰になりそう? 戦極ドライバーとバナナロックシードを使うのは」

「今探してる。ラステイション国民の中で身体能力、実力等が揃った人物は……」

ケイが弾き出した人物。それは……

「クエストクラン『バロン』のリーダー 駆紋戒斗が一番適しているね」

戒斗だった
それを聞くとすぐさま立ち上がり、戦極ドライバーとバナナロックシードを持った

「どこへ行く気だい?」

「私が直接駆紋戒斗に渡しにいくわ」

「わかった。でも早くするんだよ。プラネテューヌやリーンボックスに遅れを取っているからね」

「わかってる。必ずその遅れは取り戻すわ。ゲイムギョウ界のためにも……」

そう言うとノワールは戒斗に戦極ドライバーとバナナロックシードを渡しに向かった



次回、超次元ゲイム ネプテューヌG<ガイム>!

「あなたに世界を救ってほしい」
「悪いが俺には世界を救う気などない」

あっさり拒否されるノワール。その時、ラステイションにもインベスが現れる!

苦戦するノワール。そこに現れたのは……

第3話「ノワールの危機! バナナの騎士、バロン登場!」

『Knight of Spear~!』

 
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