オズのムシノスケ
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第九幕その三
「太ってる人が多いのは」
「カロリーの多いもの食べてる国は」
「アメリカや中国だけじゃなくて」
「ブラジルもなんだ」
「そうみたいだね、やっぱり食べるものは大事だね」
その通りだと言いながらです、カルロスはです。
あらためてです、今皆で食べている朝食を食べつつ言うのでした。
「カロリーも考えないと」
「いえ、多少太っていないと」
ここで言って来たのはナターシャでした、林檎のジュースを飲みながらそのうえでカルロスにこう言うのでした。
「身体がもたないわよ」
「身体が重くなって病気にもなるよ」
「寒いとね」
ナターシャが出したのは寒さからです。
「身体がもたないわよ」
「ああ、ロシアはね」
「そう、ロシアの寒さは別格だから」
それ故にでした。
「寒さに対抗する為に太らないと」
「だからロシアの女の人は」
「凄く太ってる人が多いのよ」
「寒さに対抗する為に」
「男の人もね」
「太らないといけない場合もあるんだ」
「そうなのよ」
その通りだというのです。
「あとお酒もね」
「ウォッカだね」
「それを飲まないと」
「寒さに身体がもたないんだ」
「それがロシアなの」
そうだというのです。
「ロシアの寒さには太らないと駄目なのよ」
「国によって違うんだね」
「そう、まあ確かにね」
ナターシャはジョージを見ても言いました。
「アメリカ人はね」
「太り過ぎだっていうんだね」
「幾ら何でもね」
渡が過ぎるというのです。
「身体に悪いわよ」
「ロシアでもなんだ」
「動けなくなりそうになる位太ってる人いるでしょ」
「うん、いるよ」
実際にと言うのです。
「冗談抜きでお腹の脂肪が膝まで来る人が」
「そこまで太るとね」
それこそだというのです。
「大変なことになるわよ」
「実際になってる人多いよ」
「そこまで太ったら駄目だから」
「僕もそれがわかったよ」
日本に来てというのです。
「アメリカ人は太り過ぎかもってね」
「そう、私もね」
そのお料理をテーブル駆けから出してくれるドロシーも言います。
「そういうことを考えてね」
「お料理をですね」
「出してくれるんですね」
「皆のリクエストをそれぞれ聞く時もあるけれど」
一度に出す時はというのです。
「カロリーとか栄養バランスも考えて出してるのよ」
「太り過ぎないように」
「栄養バランスが偏らない様に」
「そうしたことは教授が教えてくれたの」
今度は教授を見て言います。
「そうしたことも」
「オズの国では病気になることがないにしても」
教授もお話します。
「太り過ぎになることもないのだよ、けれど」
「それでもですよね」
「そうしたことを考えて食べていると」
「身体の調子がよくなるからね」
だからだというのです。
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