オズのムシノスケ
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第九幕その二
「ビタミンを補給して」
「そうしてですね」
「一日をはじめるべきだからね」
「だから絶対になんですね」
「朝はお野菜か果物も出してるの」
そうだというのです。
「エネルギー補給の為にも」
「やっぱりそうですか」
「そうなのよ」
「ううん、ヘルシーですね」
「これがアメリカ人だとね」
どうかと言ったのはジョージです、バターをたっぷりと塗った熱いトーストを食べながら。
「もっと凄いメニューになるんだよね」
「朝もだよね」
「そう、分厚いベーコンとか出てね」
「カロリーが多いんだね」
「だからね」
そのカロリーの高い食べものを朝から食べるからだというのです。
「すぐに太るんだ」
「油断をしてると」
「ちょっと身体を動かさないと」
それこそです、アメリカにいますと。
「凄く太るよ」
「やっぱりそうなんだね」
「確かに朝はしっかり食べないと駄目だけれど」
神宝も言います、ハムエッグをトーストに挟んで食べながら。
「アメリカはちょっと凄過ぎるよ」
「神宝もそう思うんだね」
「うん、中国も朝から結構食べるけれど」
それでもだというのです。
「アメリカ人はまた別格だよ」
「よく言われるね」
実際にそうだと返すジョージでした。
「スクランブルエッグとかも多くて」
「ソーセージとかパンもね」
「パンがホットケーキだったりしてね」
「そうした凄いカロリーのメニューだから」
「しかもお昼も夜もだからね」
「太り過ぎになるのも当然だよ」
神宝は真剣な顔で言うのでした。
「アメリカ人の場合は」
「実は僕も日本に来てびっくりしたよ」
彼にしてもなのでした。
「御飯にお魚、お味噌汁とお漬物でね」
「和食のカロリーは確かに少ないね」
その通りと返す神宝でした。
「中国人の僕から見てもね」
「そうだね」
「中国だと朝は麺とかお饅頭とか茶卵だけれど」
こうしたものが中国の朝食だというのです。
「カロリーは多いね、和食よりも」
「というか最近中国でもだよね」
カルロスがその神宝に言うことはといいますと。
「結構太ってる人多くなってるよね」
「そういえば」
言われてです、神宝もそのことを否定出来ませんでした。
「かなりね」
「そうだよね」
「元々中華料理は油よく使うし」
これもまた中華料理の特徴です。
「それに洋食も食べる様になったから」
「だからだよね」
「うん、太ってきてる人が増えたよ」
「そうだね、実はこっちもなんだ」
「ブラジルもなんだ」
「太ってる人多いよ」
カルロスは自分のお国のことも苦笑いになって言いました。
「結構ね」
「何かね、それ言うとね」
「どの国もじゃないかな」
ジョージと神宝もお話します、男の子三人で。
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