| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのムシノスケ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第九幕その一

              第九幕  大学に戻って
 朝になりました、するとです。
 かかしと木樵がでした、テントの中で男女に分かれて寝ている皆に言いました。
「皆、朝だよ」
「起きる時間だよ」
 こう言うのでした。
「さあ起きてね」
「朝の用意をしよう」
「わかったわ」
 最初に応えたのはドロシーです、すぐに身体を起こしてです。
 一緒に寝ていた恵梨香とナターシャ、それにトトに言いました。
「皆朝よ」
「あっ、朝ですか」
「もうですか」
「ええ、起きて」
 こう皆に言うのでした。
「そしてね」
「はい、これからですね」
「朝御飯を食べて」
「水浴びもしてね」
 身体を綺麗にすることも忘れないのでした。
「そうしてね」
「また旅をですね」
「続けるんですね」
「まずは朝御飯」
「それからですね」
「そうよ、まずはね」
 何といってもというのです。
「朝御飯からよ」
「まずは食べないと」
 二人も起き上がっています、恵梨香はその中で言うのでした。
「はじまらないからですね」
「そうよ、お腹が空いたままだとね」
「何も出来ないですから」
「だからですね」
「皆で朝御飯を食べて」
 そしてなのでした。
「水浴びもして歯も磨いて」
「身体も綺麗にして」
「また旅をはじめましょう」
 こうお話してなのでした、そうして。
 皆テントから出てでした、そのうえで朝御飯を食べるのでした。朝御飯はトーストにハムエッグ、それとボイルドベジタルブルに林檎のジュースです。
 かかしと木樵は食べる必要がないので二人の分はありませんがそれでもです。
 他の皆の分はたっぷりとあります、皆でいただきますをしてから教授はそのボイルドベジタブルを食べながら言うのでした。
「一日のはじまりにはね」
「まずはですね」
「食べてからですね」
「それも美味しいものをたっぷりと」
「栄養を摂ってから」
「はじめるべきだからね」
 それでだというのです。
「皆今日も美味しく食べよう」
「笑顔で」
「そうしてですね」
「そう、笑顔だよ」
 笑顔を絶対に忘れないでというのでした。
「笑顔で食べないとね」
「そうですね、それじゃあ」
「楽しく食べましょう」
「美味しいものを皆で明るく食べると」
「自然と笑顔になりますね」
「そうなりますね」
「そう、普通にしているとね」
 特別暗くない場合は別にしてです、皆今はそこまで暗くないので。
 それで楽しく朝御飯を食べます、その中でカルロスはこんなことを言いました。
「あの、前から思ってるんですけれど」
「どうしたの?」
「ドロシーさんって朝は絶対にお野菜か果物を出しますよね」
「ええ、そうよ」
「それは身体にいいからですね」
「トマトとかもよく出すでしょ」
「はい」
 その通りです、ドロシーはトマトやそれを使ったお料理もよく出します。
「お昼も晩も」
「美味しいだけじゃなくてね」
「身体にもいいからですね」
「そうなの、特に朝はね」
 この時はなのでした、丁渡今です。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧