無欠の刃
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下忍編
君麻呂
呆然とした様子で、白はカトナを見つめた。
自分には決して理解できない高みにいる、自分では決して理解したくない高みにいる、化物と人間をかけ合わせて生まれたような、そんな子供に、白の全身の毛が逆立つ。
あの子供と戦ってはいけない。
あの子供と戦うのは、死ぬ可能性をいたずらに増すだけでしかない。
それは例え自分達の主たる再不斬をも、例外ではない。
一刻もはやく、この場から逃げなければならない。再不斬の夢を叶えるためとはいえ、この任務を続けるには危険…いや、イレギュラーが多すぎる。
多勢でかかれば敵うかもしれない、他にも同じく霧を抜けてきた忍がいる。協力してもらうこともやぶさかではたい。だか、あれらを再不斬は信用してはいない。
裏切りにあう可能性の高さは、語るまでもないだろう。
君麻呂の力を借りれば、相対することも不可能ではないが、彼の体は、今、病におかされている以上、白だけでは再不斬を守りきれない。
白の聡明な頭は回転し、そして結論をだす。
ガトーを殺し、金を奪う。
ただ、それだけだ。
元々ガトーを殺さなかったのは、霧の追い忍に見つかりたくなかったからでしかない。再不斬の切り方で、霧の抜け忍とばれてしまうかもしれないが。白の切り方は再不斬から教えてもらったのを改造した、独特の切り方だ。
再不斬たちのだと判断する程度の時間を稼げるだろう。状況次第では、君麻呂の骨を使い、撹乱することもできる。
そこまで考えて、白の体に、唐突に寒気が走った。
根拠はない、予感はない。けれど、魂の奥で叫ぶ声がある。
瞬間、白は少なくなったチャクラを振り絞り、転々と氷の鏡を作り、移動する。
再不斬をおいて偵察しにいく時に使ったりする、ただの移動用の忍術にしか過ぎないが。
いま、この場において、それは何よりもの利便性を伴っていた。
白の体が、勢いに乗じて、再不斬の前に飛び出す。
予期せぬ人間の来訪に、カカシの手が僅かに鈍るが、再不斬に向けて放たれたその手は止まらない。
カカシの手に宿った雷が、勢いを増し、白の心臓めがけて突き出される。
電光が、空に走る。
再不斬の目が見開かれる。
白が目をつぶり、両手を広げ。
覚悟する。
しかし、血が飛び出ない。
痛みが来ない。
死の足音が、遠ざかる。
静寂だけが響き、違和感を感じた白が瞼を上げ、信じられない光景を目にする。
目の前に誰かが、立っている。
そして、白の体を貫くはずだったそれは、
白い盾で、防がれていた。
カカシの目が見開かれる。
彼の術は、写輪眼ではコピー出来ない。血継限界。骨を武器とする忍術。
そう、彼の術は、滅びた筈の、あの一族のものではないか!?
カカシが動揺した時、にゅるりと、君麻呂の腹部から尖った白い骨が飛び出す。
咄嗟にその骨をくないで弾き、後方に飛んだカカシを追うことはせず、少年は声を出す。
「大丈夫ですか、白さん、再不斬さん」
銀髪が揺らめき、握られた白い骨が、自らの体からわずかに漏れ出た血でぬれる。
しかし、少年の意志の強い目は揺るがず、骨が急速に伸びたかと思うと、間合いを取り様子を伺っていたカカシの足を貫く。
痛みで一瞬止まったカカシの体に駆け寄り、全身から骨をだし、カカシの体を数十本の骨が貫いた。
そこには、病床で臥せり、弱っているしかなかったはずなのに、まるで昔のように闘う君麻呂の姿が、あった。
雷切を骨の盾で受け止めた彼は、骨から感電し、ぷすぷすと音を立てる自分の体を感じながらも、後方にいる再不斬と白の姿を、ちらりと見やった。
ぼろぼろで、足が折れた様子の白は両手を広げた状態で固まり、目を大きく見開いていて。
再不斬は、くるはずのなかった君麻呂が居ることに驚きを隠せない様子で、けれど、優秀な道具が活躍をしたことを喜ぶような目を、君麻呂に向けた。
それだけで、君麻呂にはとても幸せなことに思えて、嬉しくてたまらなくて、ああ、二人を守れてよかったと思いながらも、自らの腹から飛び出ている骨を掴む力を込める。
無茶は駄目だよと、あの少年は言った。
チャクラを使い過ぎれば、君は死ぬよと、あの少年は言っていた。
けれど、大切な物を守って死ぬのなら、それは幸せなことだ、君麻呂は本気で思うのだ。
どんなに長く生きれたとしても、どんなにつらい目にあって死にたくないと思っていたとしても。
それでも、この二人を守れなければ、意味はないのだ。
体中の骨が軋む音がする。
喉の奥から鉄がせりあがってくる。
胸が苦しい、うまく、呼吸が出来ない。
けれど、
それがどうかしたか。
ごふりと、血がこぼれたが、君麻呂は更に全身から骨をはやし、目の前の男の体を自分に縫い付け、その場に固定させると、声を張り上げた。
「今です!」
再不斬がその言葉に、首切り包丁を構え、君麻呂とカカシに向けて振り下ろす。
カカシが咄嗟に君麻呂の体を蹴り飛ばし、衝撃で逃げようとしたが、君麻呂の骨は抜けない。
再不斬が笑う。
首切り包丁では、君麻呂の骨を叩き折れないことくらい立証済みだ。君麻呂もまた、再不斬の思惑を読み、必死にチャクラを練り、頭に骨を集中させる。
血が、その瞬間口内を見たし、激痛が体を支配したが、飲み込んだ。
君麻呂とカカシに向かって振り下ろされた首切り包丁が、カカシを切り裂こうとし。
それよりもさきに、
「させるかよ!」
子供が飛び出て、首切り包丁の柄に飛び蹴りをかます。
いきなり突貫してきた、予期せぬ再不斬の体が僅かに揺らぎ、包丁の矛先がずれて橋に落とされる。
再不斬さん!! と叫んだ白は、その子供を目にする。
金色の髪の毛と青い目をした少年。
白の目が見開かれ、既視感を訴える。
そうだ、彼は。
あの時、再不斬を療養させていた場所の近くの森にいた、少年。忍びであると言っていた、家族を守るために戦うんだと、言っていた。
『君は、誰か大切な人がいますか?』
『いるってばよ! サクラちゃんに、サイに、カカシ先生に、ヤマト先生に、イルカ先生に、チョウジに、シカマルに、じいちゃん! あと、サスケのやつも』
そこで言葉を切ると、天真爛漫な笑みを見せて、ナルトは言い切った。
『それに、カトナ』
そう言って笑って、彼は守りたい人だと笑っていた。きっと彼は強くなるだろうと、その笑みを見た時、白は悟った。きっといつか、白よりもずっとずっと強くなって、大切な人を守れる子になっているだろうと、そう思った。
その少年がいることに驚きを隠せず、目を見はった白は、それでも何とか意思を保ち、センボンを投げる。
金色の少年に向かって真っすぐ放たれたセンボンは、突如、橋から火柱が立つ様に出現した赤いチャクラにより燃やされる。
「人の弟に、てぇ、出させると思う!?」
カトナの怒号が響き、統率された赤いチャクラが全身を焼きながらも、再不斬の体を突き飛ばすと、君麻呂の姿を黙視し、蠢く。
同時に、ナルトの目が赤く光り、引きずられるように九尾のチャクラが漏れかけたが、それをカトナが許すはずがなく、すぐさま、九尾のチャクラを支配下に置き、抑え込んだカトナは、唸る様に声を出す。
「!? 何で、チャクラ使って!!」
そういいながらも、チャクラで形成された尾で器用に君麻呂を掴み、投げとばし、同時に骨をチャクラで焼いてカカシから引きはがさせると、カカシをサクラに投げ渡す。
カトナの横にいる白めがけて苦無を投げようとしたサクラは、カトナの挙動を見て思わず立ち止まる。
当初の予定では、サクラの上に落ちる筈だったカカシが、サクラが立ち止ったことにより、何もない場所に落ち、衝撃を受ける。
息を詰まらせつつも何とか耐えようとしたカカシだったが、しかし、衝撃が抑えきれず、呆気なく失神した。
・・・
一方サクラは、目を白黒させたかと思うと、驚愕の声を上げた。
「うえっ!?」
突然上から落ちてきたカカシが地面に転がったのを、目を見開かせたサクラは、自分の教師が如何に危険な状況なのかを知り、慌てて掌にチャクラを纏わせた。
見た限り、急所にあたったような深い傷はない。サクラでも治せるはずの傷だ。
それでも、手が震えてしまうのだ。
失敗して死ぬわけじゃないと分かっているのに、なのに、手が震えるのが止まらなくて、怖い。
怖くて怖くて、目をつぶってこらえるように歯を食いしばりながら、サクラは必死に思い出す。
今までの修行を、努力を、そして、先ほど立ち上がったイナリの姿を。
追手である忍者と対峙していて、気がそれてしまった時に、母親であるツナミをみすみす浚われかけるという真似をしてしまった。
その時、イナリが母親を守ろうと立ち上がってくれたおかげで、サクラはツナミを守れた。
震えていて、怯えていて、苦しいだろうに辛いだろうに、泣いていて、それでも立ち向かった。
「イナリ君も頑張ったんだから、私も、頑張らなきゃね」
恐怖で震えていたのに、母親を救おうと、彼は立ちあがったのだ。
だから、サクラも立ち上がらなければいけない。
「大丈夫、修行でやったんだから、いける、はず!」
深呼吸をし、サクラは思い出す。
チャクラのコントロールは全てを平等に、ゆっくりと伸ばして、表面は水平にするように。
先程まで震えていた手をカカシの体に当て、チャクラを込める。
しゅーと、緑色のチャクラがカカシの体にある傷を治療していく。
・・・
一方、サスケはこの状況に、一体どうしたものかと内心で頭を抱えた。
サクラがカカシを治療し、カトナに引きずられるように、九尾のチャクラがどうやら漏れ出しているナルトが再不斬に相対し、どうやら、ナルトの九尾のチャクラを貸してもらっているらしいカトナが君麻呂と白の相手をし、サイがタズナを守っているこの状況。
まさに混沌。
どうしたものかと思いながら、サスケは頭を抱える。
カトナを助太刀することはたやすい。しかし、この状況でサスケが飛び込めば、ただでさえ混沌としたこの状況が更に『混沌』にふさわしい場になってしまうだろう。
この状況を好み、更に材料をぶち込みそうな湖面がいないという事に若干安堵しながらも、この場の状況をいったん落ちつけた方がいいだろうと思ったサスケの思惑を超え、
最後の材料が、ぶちこまれる。
骨を構え、カトナをチャクラを切り裂いていた君麻呂が咳を続けたかと思うと、血を吐いて、倒れる。
「君麻呂君!?」
「ごほっ、ごほっ、がはっ、げほっ」
君麻呂は咳を繰り返しながらも立ち上がろうとするが、しかし、咳は止まらない。
「…だから、チャクラを使うなって言ったのに」
そんな、静かなカトナの声が響くと同時に、白がふりかえる。
「どういうことですか!?」
「…そいつの病気、私が治してやってた。だから、昨日忠告してやった」
敵を前に悠長なことだとだと自分でも思いながらも、カトナはあえて危険な賭けに挑む。
ハイリスク、ハイリターン。けれど、リスクのほとんどはサスケによって軽減されているからと、カトナは危険な賭けに無謀に挑む。
「その状態でのチャクラの使用は、寿命を縮める。最悪、死ぬぞ、って」
白の瞳孔が開き切り、次の瞬間、カトナに飛び掛ろうとしたが、サスケがその前に割り込み、攻撃を防ぐ。カトナはそれに一切の視線をよこさず、そのまま言葉をつづけた。
「そいつ、死ぬよ」
その言葉に、再不斬の体の動きが一瞬鈍くなる。
予想通りだと、内心で笑ったカトナは、九尾のチャクラを一気に引き延ばす。
ナルトが見逃さず、そこに追撃を仕掛け、再不斬の巨体が、首切り包丁と共に飛ばされる。普段のナルトならば、再不斬を飛ばすほどの力は持たないが、しかし、今の状況では違う。
九尾のチャクラが、視認できないけれど、漏れている。
体をチャクラが満たして、うまくチャクラコントロールが出来ないナルトでも、筋力が飛躍的に上昇する。
そしてそれは、ナルトだけではない。
カトナの尾が伸び切り、再不斬を橋に縫いとめさせる。
「再不斬さん!?」
「…武器、捨てて。両手、上」
白はその言葉にすぐさま持っている苦無とセンボンをその場に置くと、組んでいた両手を上にあげる。カトナはその様子に満足そうにうなずくと、再不斬が持っていた首切り包丁を無理矢理剥ぎ取る様にして奪い、サスケにむかって投げると、言う。
「…それ、助けてあげよっか?」
カトナのその言葉に、再不斬と白が目をむいて、サスケはカトナを一瞥する。
どうするきだと、言葉に告げずに尋ねるサスケに、カトナは君麻呂の前にかがみこむ、再不斬に視線を向けた。
「私なら、そいつを直せる。あんたも、有能な道具を今捨てたくはない。でしょ?」
その言葉に、再不斬は舌を打ち、黙り込む。
カトナの予想では、君麻呂も白も、彼と白が思っている以上に、再不斬には『有能な道具』。それか、大切な物として認識されているのだ。彼はそれを自覚しているが、気づかないようなふりをしている。
そうなのだろう。じゃなきゃ、再不斬が手を止める理由がない。君麻呂が死ぬと聞いて動揺した、彼は百戦錬磨の忍びなのに、それなのに、たかだか一人の死で動揺したのだ。それなりに大事なのだろうとは予測できる。
二人は気が付いていないが、再不斬もうまく隠し通せているが、しかし、カトナはそれを見抜き、交渉に踏み込む。彼が頷きやすい様に、わざとらしく理由をつけ、納得しやすい状況を作る。
「道具は使い切ってこそ。こんな血継限界、今失ったら損。長い目で見れば、この道具は生かした方がいい、でしょ?」
その通りなのだろうが、プライドが高い彼は頼み込みたくないのだろう。
それを予想していたカトナは、再不斬を無視し、白を見つめる。
「依頼形式なら、助ける」
カトナは理由もなく目の前の人物を救えない。ナルトが望めば救えるが、ナルトにとって彼らは敵だ。心の底から敵でも救いたいとナルトが思わない限り、カトナは動けない。そして今のナルトがそこまで望むことはないだろう。
ならば、依頼形式ならば、カトナは受けれる、化物は納得させれる。
そんな思惑を抱えているとも知らず、白は告げる。
再不斬が今望んでいることを、再不斬の思うがままに告げる。
「木の葉の里に依頼します」
「内容、報酬は?」
カトナが白を見つめる。
カトナにとって、木の葉はナルトの故郷である。イメージアップはどんな時でも図るべきだし、何よりも、『いいことをすれば、いいことがかえってくる』というのが、父親の座右の銘だ。
カトナがここで君麻呂を治療するといいことをすれば、きっと、いいことはナルトに返ってくる。希望的観測…だが、カトナは知っている。
因果応報。この言葉こそが、世の中すべてを表す魔法の言葉だという事を、カトナは両親の生き方から知っている。希望的観測ではなく、予測ではなく、純然たる事実と知ってしまっている。
ならば、カトナはするしかないだろう。
「内容は、君麻呂君を治療すること」
不安が白の心臓を駆り立てるが、しかし、同時に白は確信する。
目の前の子どもが絶対に君麻呂を助けてくれることを、白は確信している。
自分の王の為に人を殺すカトナならば、自分の王の為に君麻呂を治療してくれることを、白は同じく道具としてわかっていて、そして、そのもくろみは正解していた。
「報酬は…あなたの望むもので」
「ガトーの首。ついでに、ガトーの資産の二割」
即答。その言葉に、白は予想していたというように頷くと、千本を構え、こちらに近づいてきて、再不斬を馬鹿にする男の姿を、絶対零度の瞳でとらえた。
その目には、純粋な殺意だけが詰められている。
「なら、今すぐ払います。だから、僕が戻るまでに君麻呂君を治療してください」
「…依頼だからね、助けるよ」
そういって、カトナは自分の長い袖をまくると、君麻呂の腹部に手を当てる。
経絡系はずたずた。自分が言った忠告を完全に無視したらしい。腕の方のチャクラはもう流れていない。自分の大切な人を守るために命を賭けようとした、馬鹿だけど、愚かしいけど、とても素敵な人だと思い、カトナは集中する。
死なせるわけにはいかない、木の葉の忍びとしてこの依頼は絶対に成功させる。
化け物の自分はそう言ってる。
それ以上に、何よりも、彼のことを救いたいと、人間としての自分がさけぶのだ。
だから、絶対に死なせない。
「死なないでね、かぐや」
ぽつりとそういって、カトナは体の中を荒れ狂う九尾のチャクラを全て制御下に置き、君麻呂の体に流し込む。傷つけるだけしか出来ない筈の九尾のチャクラが、意思を持ったかのように統制され、治す。
それを見て、白は千本を構え、ガトーの前へと姿を現した。
・・・
その力は、人を傷つけることにも、守ることにも使えるってば。
そういって、あの人は笑っていた。
呼びたいのに、名前がどうにも思い出せず、口から出たのは吐息だけだった。
赤い髪の毛を揺らして歩いていたあの人が、ふと立ち止まる。
「…ナ」
「はい?」
男の人の声に反応し、誰かに呼ばれたあの人が、赤い髪の毛を振って、返事をする。
優しく暖かい笑顔が、脳裏に瞬いて忘れられない。
驚くと赤い目を大きく見開かせ、羞恥を感じるとその白い頬を赤く染め、自分が慰めてもらう時に、美しく微笑み、抱きしめてくれる人だった。
嬉しそうに何度も何度も、自分の頭を撫で、失敗したら凄く落ち込んで、けれどそれを明るみに出さず、次こそ成功させると意気込んで、それでもたまに泣く、優しい人だった。
名前がわからず、声もわからず、顔もわからない。けれど、その髪の毛だけは覚えていて、そのチャクラだけは忘れられない。
封印式を使いこなし、彼女はよく九尾のチャクラを使って、人を治療していた。
強く気高く、その姿は、背中は、紛れもない忍びの物だった。
「…見つけた」
ぽつりと、湖面は無自覚のままそう呟いて、赤い九尾のチャクラを纏いながらも、必死に君麻呂を治療しようとするカトナの姿に目を見開く。
見間違いかもしれない、勘違いかもしれない。けれど、間違いないと確信する。
湖面が無くした記憶の本質は、きっと、あの赤い髪の子供に関わっていると、湖面はカトナを睨み付けた。
後書き
投稿するのが遅かったので、ぶちこみました。
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