ハイスクールD×D異伝 異なる兵士の物語
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会遇と共闘と
前書き
いい加減に展開が遅いのでそろそろぶっこむ事にしました、主人公の神器が覚醒してないって?大丈夫だ死ぬ気になればポンと出るはずだから!
「領主様に挨拶っすか?しかも今日?」
「そうよ、最近忙しかったみたいで中々行けなかったのだけど、彼女から良ければとお話があったの」
この地を治める悪魔さんねぇ…一体どんな人なんだろう?『彼女』っていう事は女の人なんだよな?やっぱり美人なんだろうか…?俺の知る悪魔の女性って美人ばかりだしなぁ…身内しか知らないけど
「丁度彼女の眷属にも新しい子が加わったみたいだから紹介も兼ねてお茶を振舞って頂けるみたいだから…失礼の無いようにね?」
「は、はい!」
当たり前だけど領主様にも眷属がいるんだよな、やっぱり皆強いのかな?なんか珍しい神器持ってたりするんだろうか?
「確か…リアス様の眷属となった方も兵士でしたよね~?」
「えぇ、そう聞いているわ」
…ん?一葉さんの口から何か聞き覚えのあるお名前が聞こえた気が…いや、気のせいだろう…
「まぁ直接会った方が話も早いでしょうし、約束の時間まで少しあるけど…大丈夫でしょう」
「向かうは旧校舎ですね~♪」
「あそこに顔を出すのは久しぶりですね」
「杏は猫ちゃんに会いに良く行ってます!」
…旧校舎…?え、あれ?ますます俺の知る人物の影が頭でちらほらと…『リアス』『旧校舎』だけで俺の脳内検索ヒット数は一件しか無いんだけども…
「幸生、何をしているの?今日の主役は貴方なのだから遅れずについていらっしゃい」
「あ、はい!今行きます!」
俺達は雑談を交わしながら旧校舎へと向かった、領主様よりもその眷属に衝撃を覚える事になるとはこの時には思いもしなかった
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「な~んか不気味っすよね…旧校舎って」
「あらそうかしら?私は味がある造りをしていると思うわ」
「あれれ?もしかして幸生君はお化けとか苦手なんですか~?」
「いや…怖いとかそういうんじゃないんすけど、直接殴れないのは何というか…こう…」
「先輩は怖がりさん何ですか!?」
「違うってば!?」
「大丈夫だよ、幽霊だろうと妖怪だろうと君に危害を加える者であるならば僕が護ってみせるから…」
「じ、純お前…(キュン」
いやいやいやキュンじゃねぇよ馬鹿!男相手にときめいてんじゃねぇよ!兎に角そんなこんなで俺達は旧校舎内を歩いてきたのだが…
―パンッ
少し先の教室からそんな音が聞こえてきた、どうやらあそこが領主様達のいるお部屋らしい…部屋の前まで来たところで先輩がノックをせずに扉を開けた…その先にいたのは俺の想像通りのお方とある意味その場には居てほしくなかった人物だった
「何度言ったらわかるの?ダメなものはダメよ…あのシスターの救出は認められないわ」
そう言って険しいお顔をされているのは学園の超有名人『リアス・グレモリー』先輩、その美貌とナイスバディから学園二大御姉様と呼ばれているお方だ…やっぱりこの人が領主様…でもそれ以上に驚いたのは…
「な、なら俺一人でも行きます!やっぱり、儀式ってのが気になります…堕天使が裏で何かするに決まってます!…アーシアの身に危険が及ばないって保障なんてどこにもありませんから」
なんで…どうしてお前が此処に居るんだよ?しかも今ハッキリと堕天使とか言ってやがったし!ちょっと待てよ!ってことは何か!?あいつも悪魔なのか!?どういうことだよ一誠!!
「あなたは…本当に馬鹿なの?行けば確実に殺されるわ。一度転生した身でもう一度死ねばもう生き返る事は出来ないのよ?それがわかっているの?」
段々と熱を帯びるリアス様の口調、そんな状況を前にしても先輩は微動だにせず静観している…あの~?俺達の事気づいてます~?気づいてませんよね~?というかあまりにも張り詰めた空気なもんだから頭の中の混乱も吹っ飛んだわ
「あなたの行動が私や他の部員にも多大な影響を及ぼすのよ!あなたはグレモリー眷属の悪魔なの!いい加減自覚なさい!」
「では俺を眷属から外してください…俺個人であの教会へ乗り込みます」
「そんなことが出来る筈ないでしょう!?あなたはどうしてわかってくれないの!?」
二人の言い合いは激しさを増す、この場は一度廊下で待機した方が良いんじゃないのでしょうか?そんな言葉を言いかけた時だった、エリーゼ先輩がリアス先輩の方へと向かって行き…
―ペチン
リアス先輩のほっぺを叩いた!…まぁ物凄く軽くだけれど
「リ、リーゼ?貴女いつの間に…?」
リアス先輩は驚いた様子で目を丸くしていらっしゃる、一誠も同様の様で何だか呆気に取られているみたいだ
「つい先程ね…それよりもリーア?もう少し冷静になれないの?王である貴女がそんな様ではダメじゃない」
「そ、それはっ!…そうなのかもしれないのだけど…でも…」
リアス先輩は口籠ってしまい言葉が出てこない様だ、すると先輩は一誠に向き直ってゆっくりと悟らせるように話しかけた
「…どうやらあなたにも退けぬ事情が有る様だけれども、もう少し冷静に考えることは出来ないかしら?堕天使と悪魔は長年敵同士。そんな敵ばかりの場所に踏み込んで無事で済むとは思えないのだけど?」
「え、あの…、っ!それでもあそこには…俺の大事な友達がいるんです!その友達を見捨てる事なんて出来ません!」
「あなたが目の前で殺されるハメになったら…その大事なお友達はとても悲しむでしょうね」
「死ぬって決まったわけじゃ!」
「死ぬわよ?あなた一人では確実にね。…それとも一人で堕天使をどうにか出来る秘策でもあるのかしら?」
「…ありません…でもだからと言って諦めるのは絶対嫌です!…失礼します!」
「待ちなさい一誠!」
「リーア」
部屋を後にする一誠を追おうとしたのか立ち上がりかけたリアス先輩をエリーゼ先輩が呼び止める、俺はエリーゼ先輩と視線を交わし一誠の後を追った
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「一誠!」
「その声!幸生か!お前どうして!?」
旧校舎から出ようとしていた所に追いつき何とか呼び止めることが出来た、意外と足速ぇんだよなこいつ
「気づいてなかったのかよ…お前がリアス先輩と喧々してるとこに居たっつーの…それよりお前!まさか一人で行くつもりじゃねぇだろうな!」
「大事な友達がいるんだ…!どうしても助けなくちゃ…このままじゃアーシアは!」
「儀式って言ってたな、お前」
「ああ…無事で済むとは思えないんだよ…堕天使の奴らは平気で人を殺せる様な連中だ…きっと儀式とかいうのもまともなもんじゃねぇ!俺が…俺が助けないと!」
「落ち着け馬鹿!うちのご主人様が言ってたろ!『一人じゃ確実に死ぬ』ってよ」
「一人じゃ確実…ってまさか幸生!」
「…俺も悪魔の端くれではあるんだ、いざという時の的にはなれるだろうよ」
「でもそれじゃお前まで…」
「それに!…どうやら馬鹿なお前に付き合う好き者は俺だけじゃねぇみてぇだしな」
「え…?」
俺が指差した方向にはグレモリー眷属の女の子と…あいつは知ってる木場祐斗、それにうちの杏ちゃんに純がいた。一葉さんはエリーゼ先輩とリアス先輩の所に残ったんだろうな
「僕も堕天使や教会には色々とあってね。君に付き合う事にするよ」
「き、木場…」
「私も行きます…何だか不安なので…」
「小猫ちゃん…」
「宝生院杏です!我が主エリーゼ様の命によりお供致します!」
「同じく立川純。もしも危なくなったら僕の後ろに下がってね?僕の結界なら堕天使の光も防げるはずだから」
「んでもって同じく藤堂幸生。ダチのダチはダチってな?お前があそこまで啖呵張るって事はそれほど大事な人なんだろ?一緒に助けようぜ…俺達のダチをよ」
俺は置いても、何とも頼もしい仲間が加わったもんだわ。これなら堕天使なんて何とかなる様な気がしてきたぜ!そうだよな一誠!…あ、こいつ感動して震えてやがる
「皆…皆ありがとうな!んじゃまぁ皆で救出作戦といきましょーか!待ってろ、アーシア!」
総勢六人グレモリー&フォルネウスの眷属衆で堕天使の根城である教会へと乗り込む事となった!きっとそこには俺にとって因縁の相手であるヤツも…とにかく負けるわけにはいかねぇよな一誠!
「生きて帰ろうぜ!」
「あったりめぇだ!死ぬんじゃねぇぞダチ公!」
いざ!決戦の地!
後書き
なるべく原作の流れを崩さずに合流させるにはこうするしか…!さぁVS堕天使ですねー頑張りますよー
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