ハイスクールD×D異伝 異なる兵士の物語
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楽しきかな狩猟生活
前書き
悪魔のお仕事其の二!
予め書いておきますと筆者は戦闘描写を得意としていないため駄文になる事が予想されます。
大変お見苦しい文章になるかとは思いますがどうか寛大な御心でご容赦頂ければ…!
契約を取る以外にも大事な仕事が俺達には存在する、それは『はぐれ悪魔狩り』はぐれ悪魔とは文字通り主人を裏切り自己欲のまま行動する存在、放っておけば危険な事この上ない
そんな奴らを討伐するのは本来、領主である悪魔達なのだが領主悪魔と親しい関係にある先輩も討伐に協力しており、依頼があった際には現地に赴く
勿論はぐれ悪魔もただで殺される訳にはいかない故、必死の抵抗をしてくるのだから下手をすればこちらが側が痛手を負う事も予想される
つまり何が言いたいのかと言うとだな…
「杏ちゃ~ん!そっちに行ったわ~!」
「はい!お姉様!」
「見た目に反して素早い奴だね…!」
「皆、雑魚だからといって油断しない様に、確実に滅するわよ」
現在絶賛狩猟中、相手も身体はデカい蛇みたいな奴だし某狩猟ゲームみたいな感じ、そんな中俺は何をしているのかと言えば…
「ぬぉわぁぁぁぁぁ!」
「シャギャァァァァァァァァァァァァ!逃げるんじゃねぇぇぇぇぇぇ!」
追われております、一目見て俺を一番弱い奴と判断したんだろうね、君は正しい!だってまだ神器も覚醒してないし戦う力なんて無いんだもん!
「幸生先輩!今お助けしますっ!破ッ!」
「うぐっ!がぁぁっ小娘ぇぇぇぇ!」
一瞬で俺と悪魔の間に入ったかと思えば鋭い蹴りを奴に突き刺す杏ちゃん!蛇公も相当痛そうに顔を歪めている!
「そんなに死にたいのなら貴様から食い殺してやるわ!」
蛇公も食らいつこうと杏ちゃんに攻撃を仕掛けるが素早く回避する彼女にはかすりもしない、それどころか
「遅くて欠伸が出ちゃいます!破ッ!」
「ギッ!?ぐっぅぁぁぁぁ!おのれ…おのれぇぇぇぇ!」
絶妙なタイミングでのカウンターを受け仰け反る蛇公!杏ちゃんってこんな強い娘だったんだな!もう俺が空気だよ!
「ぐぅぅ!生で丸のみが一番美味いんだが…仕方ねぇ!丸焼きにしてやるわ!」
「何をっ!」
「遅ぇよ!身を焼かれ悶え死ねぇ!」
「杏ちゃん!」
蛇公が大きく息を吸ったかと思ったら火炎放射みたいに炎を吐きやがった!杏ちゃんの身体よりも何倍も大きく広く吐かれた炎に逃げ場所は無い!当然彼女の後方にいる俺にも炎は迫る!杏ちゃんが危ない、そう思って前へ駆けようとした時だった
「まさか炎まで吐くなんてね…少し驚いてしまったな…」
いつの間に割って入ったのか純が杏ちゃんと蛇公の中間くらいの場所で両手を前へと突き出していて杏ちゃんと俺を護るかのように光のドームの様な物が蛇公の炎を防いでいた!
「俺の灼熱の炎を防ぐだとっ!?」
「灼熱の炎?これでかい?笑っちゃうね」
「き、貴様ぁぁぁっ!」
純の言葉に激昂した蛇公は口から吐き出す炎をさらに強めた!いくらなんでもこのままじゃジリ貧だ!このバリアっぽいのもいつまで持つのか…!
「幸生、貴方は大人しくしていなさい…何の心配もいらないわ」
「そうですね~♪」
「先輩!一葉さん!」
戸惑う俺の横にはエリーゼ先輩と一葉さんが立っていた、二人とも危機感を感じる事も無く普通にしているのだから凄いというか何と言うか…
「おやおや良いのかい?そんなに力を入れて炎を吐き出して…」
「けっ!俺の炎は尽きることなく体内で燃え続ける特別なもんなんだよ!このままてめぇらを蒸し焼きにするまで吐き続けてやるぜ!」
「蒸し焼きねぇ…これは警告だよ?あまり力を強めない方が良い…」
「ごちゃごちゃ五月蠅ぇんだよ糞餓鬼がぁっ!」
「警告はした…『機能切替』『機能:反射』」
純が何か呟くと俺達を護っていたバリアの色が変わった!そう思った瞬間俺達に向かって吐き出されていた奴の炎が勢いそのままで吐き出していた蛇公に直撃していた!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「悶え苦しみ焼き死ぬのは君みたいだね」
「す、すげぇ…」
今の純もだけどその前の杏ちゃんも当たり前のように化け物みたいなあいつを圧倒してたし…この二人が俺の仲間って…心強すぎるだろ!蛇公は自分の炎に身を焼かれ、巨体を地面に突っ伏したまま動かない
「うちが誇る攻守の要、『一騎当千の矛』宝生院杏と『絶対防御の盾』立川純…杏は魔力を持たない代わりに絶対的な身体能力を生かした体術を武器とした攻撃特化型の戦車、純は結界魔法において悪魔界では上級にも匹敵すると言われている天才、防御特化型の戦車よ」
「一騎当千に絶対防御って…」
「足りない部分をお互いに補い敵陣を制圧していくのがあの子達の得意とする戦術なの、攻撃で相手を圧倒する杏と防御で相手に焦燥感を与える純…二人が私の眷属として居並んだ事は運命としか思えないわ」
「確かに…」
「レーティングゲームは決闘では無いから、一対一でなければならないというルールは無いわ…だからこそ二人の協撃は大きな力となるのよ」
先輩は誇らしげに杏ちゃんと純の事を語る、まるで自慢の我が子を紹介するお母さんみたいだ、それだけ二人を愛してるって事なのかな?
「ふ、ふざけ、やがって…っ!」
「あいつ!まだ!」
力尽きたかと思っていた蛇公はゆっくりと巨体を起こし、鋭い眼光を俺達に向けている!まだ戦うつもりかよあいつ!
「一葉」
「は~い♪」
「殺してやる…殺してやる…殺してやるぁぁぁぁっ!」
蛇公が大口を開けて先輩と一葉さんに迫る!鋭い牙が鈍い光を放ち二人に襲い掛かる…かと思われたが
「えいっ♪」
「んなっ!身体がっ!動か、な…!」
一葉さんの手から放たれた青い光が奴に触れた瞬間、凄まじい勢いで蛇公の体中を氷が奔り顔の部分だけを残して蛇公を氷漬けにした!
「てめぇ…!何を…っ!」
「灼熱の炎…だったかしら?貴方の炎が灼熱の炎だったとしたらそうね…」
「燃えちゃって下さいね~♪」
一葉先輩の右手には赤い光が輝いている、それを氷漬けの蛇公へ向けて放った瞬間
「っ!?」
「一葉の炎は『地獄の業火』といったところかしら」
まるでその場に何もいなかったかのように一瞬で蛇公の姿が消えた、灰すらも残さない程の炎なんて反則的な強さだぜ一葉さん!
「一騎当千の杏に絶対防御の純、そして『魔王の祝福を受けし子』宝生院一葉、一葉は生まれ持った魔力が特殊な物だった様で、悪魔として転生した際に『氷の魔力気質と炎の魔力気質の両立』っていうとんでもない事を実現させた希少な存在なのよ」
「照れちゃいます~♪」
「それ故に付いた二つ名は『魔王の祝福を受けし子』魔王様の祝福でもない限り、一葉の様な魔法使いでもないのに複数の魔力気質を持てる元人間の転生悪魔なんて本来ありえない事ですもの」
「…凄すぎませんか一葉さん?」
「や~ん♪」
「えぇ凄すぎるのよ…本当にね…」
一騎当千に絶対防御、それに魔王の祝福かぁ…皆凄いんだな、強い人たちばかりでまさに少数精鋭って感じだ
「俺も皆みたいに強くならなくちゃな」
「貴方ならなれる筈よ」
先輩は優しくそう言ってくれたけど、俺の神器はまだ俺の声に応えてくれていないし、段々不安になってきたぞ…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…弱い」
雑魚を狩るのにも飽きた…でもまだモヤモヤ晴れない、まだ足りないのかもしれない…
「グレモリー、シトリー、フォルネウス…」
懸念材料であると教わった名家の悪魔達、名だけでなくその実力も折り紙付きで危険な存在だと聞かされている…
「あの時の金髪…フォルネウス…」
いっその事奴らを狩ってしまえば自分の胸を支配しつつあるモノも払えるのではないだろうか?
「レイナも喜んでくれるかな…?」
邪魔者を排除出来れば、特に名家である奴らを潰せればこれ以上ない戦果であろう、きっと喜んでくれる筈、また笑顔を向けてくれる筈だ
「もう時間も少ない…儀式の障害になる前に…狩る」
全てはレイナが至高の存在に至る為、エリーゼ・フォルネウス…奴を狩る
返り血に染まった身体を拭う事無く堕天使ユリアーナは宵闇に消えた
後書き
戦闘描写苦手です!でもこれから頑張らなくちゃなぁ…。
ではまたです。
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