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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第四章 炎
  第4話 会議

『作戦会議を開くことになった』

これが電話の最初の内容だった。

内容は琴里のデートプラン。琴里をよく知る人物を集めて話し合うものらしい。

理由は今までの精霊とは違い、琴里の情報がいっぱいあるし、1日猶予があるのだ。

このチャンスを逃すわかにはいかない、という会議でもある。

それに士道、佐天、一方通行が呼ばれた(上条は入院しているので呼ばれなかった)

こうして会議が始まった。











一方「……なンで俺達は呼ばれたンだ?」

佐天「琴里と知り合って2ヶ月ちょっとしか経ってないのに……」

2人は扉の前に立ち尽くしている。

中には広い空間があり、部屋の中央には大きな円卓状の机が設えられ、既に何人ものクルー達が席に着いている。

令音「……空いている席に座ってくれたまえ」

一方「くだらねェ……」

文句を言いつつも席に座った一方通行であった。

佐天もその隣に静かに座る。士道達も既に来ているようだった。

と、奥の席に腰掛けていた男が、こほんの咳払いしてからすくっと立ち上がった。

神無月恭平。この空中艦の副艦長である。

神無月「よく集まってくれました、諸君。緊急事態につき、司令に代わってこの私、神無月がこの場を仕切らせていただきます。士道くん、一方通行くん、佐天さん、しばらくお付き合い頂けると幸いです」

士道「はい、もちろんです」

佐天「分かりました」

一方「チッ……」

士道と佐天が頷き、一方通行が面倒くさそうに舌打ちしたのを見ると満足げに首肯して言葉を続けた。

神無月「では早速本題に入りましょう。今日の主な議題は2日後に迫った五河司令と士道くんのデートプラン作成です」

そう言って神無月が部屋に並んだクルーたちを見回し、大きく息を吸う。

令音「……君たち、少し耳を塞いでおきたまえ」

士道「え?」

佐天「どういう意味ですか?」

不意に令音がそんなことを言ってきたので士道と佐天は首を傾げた。

と、

神無月「さあ諸君。司令が!五河司令が!我らの助けを必要としている!それに応える気概はあるか!?」

『応ッ!』

神無月がよく通る声で叫ぶと、円卓に着いていたクルー達が応えるように一斉に大声を上げた。

佐天「な、何ですか!?」

佐天の困惑など気にしていない様子で神無月が続ける。

神無月「司令に褒められたいか!?」

『応ッ!』

神無月「司令の笑顔が見たいか!?」

『応ッ!』

神無月「司令に四つん這いにされたのち、ブーツの踵で尻を重点的に蹴られたいか!?」

『お………う?』

どうやらこれは賛同が得られなかったらしい。神無月がこほんと咳払いする。

神無月「今こそ我らが愛を示すとき!謳え、高木こそ御名を!」

『KO・TO・RI!KO・TO・RI!LO・V・E・KO・TO・RI!』

神無月「よろしい!では報告を開始せよ!司令の希望、司令の願望、それら全てを成就させ、我らが司令をデレさせん!」

了解(ヤー)!』

神無月の声に応え、クルーたちが手元のコンソールを操作したり、持参した資料を繰ったりし始める。

一方「…………なンだ?」

佐天「……う〜ん」

士道「な、なんですか……これ」

令音「……まあ、なんだ。皆琴里が大好きなのさ」

こうして会議が再び始まった。












佐天「私たちっている意味ありましたっけ?」

一方「ねェよ。意見も何も言ってねェンだからよ」

士道「そう言うなって。……まあ、あの盛り上がりについていけとは言わないけどさ……」

会議を終えて、3人は自宅へと戻っていった。

佐天「結局、オーシャンパークに決定なんですか?」

士道「あぁ。そこで琴里を救う。2人もサポートしてくれないか?」

佐天「もちろんですよ!」

一方「仕方ねェな……」

士道「2人とも、ありがとう!」

こうして、3人は帰路についた。




 
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