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ハイスクールD×D異伝 異なる兵士の物語

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最高の寝覚めから最悪の寝覚め

 
前書き
自分らしさ前回の堅苦しい文章になりそうですが二話です 

 
「ん…ぁ…朝…か?」

暖かい日の光に誘われる様に瞼を開けばそこは見慣れた自分の部屋、なんだか嫌な夢を見た気がするが気のせいだろう


「おはよう、良い朝ね」

「そうですね…って…おわぁぁぁぁぁぁ!?」


びびび、びっくりした!視線の先は俺の勉強机、そこには半裸の金髪美女が!って…あれこの人確か…?


「え、エリーゼ先輩…?ですよね…?」

「あら?私の事を知っているの?会ったことは無いはずなのだけれど?」


はい、お会いしたのは今日が…っていうか今が初めてです!遠目で視姦…じゃなかった羨望の眼差しでお姿を拝見しておりましたが


「まぁでも知っているのなら自己紹介も簡単に済むのかしら…?初めまして、エリーゼ・フォルネウスよ。学園では貴方の一つ上の三年生で風紀委員に所属しているわ、宜しく」


俺の勉強机で半裸のまま優雅に紅茶を愉しんでいた先輩はそういうと右手を差し出して来た、ナイスバディなのにエロく見えないのは美しさ故か?


「え、あ、ど、どもっす」


差し出された綺麗な御手を取り、握手を交わす…うっわぁすっげぇ色白で綺麗…それにスベスベでやわらかい…加恋ちゃんとはまた違う感じがまた…


「…握手ね、期待した反応とはまた違うけれどまぁ良いわ、貴方は藤堂幸生君よね?」

「はい!駒王学園二年生!藤堂幸生です!」


なんだろう、この人の前だと直立不動、敬礼でもしそうになるってそうじゃない先輩はなんで俺の名前を…っつーかその前になんでその、し、下着姿で俺の部屋に…!

あ、やべ…改めて意識したら鼻から血を噴きそうだ…念のため押さえておこう…


「どうかした?」

「いえ…何でも…」


どうかしました…何処がとはあえて言えませんが男の子なら正常な反応だと思います、脳内メモリーに保存しとこうかな…念の為に


「…ふむ」


先輩はまじまじと俺を見ている、あのあんまり見られると照れるというかなんと言うか…あ、目の色が綺麗な青色…


「あ、あの先輩?俺に何か…っていうか先輩はどうしてそんな恰好で俺の部屋に…?」

「ねぇ幸生?」

「は、はい!」

「案外、良い身体をしているのね」


なんつー眩しい笑顔っていうか笑顔以上になんつー事を言うんですか貴女は…!


「あqwせdrftgyふじゅいこlp;」


バグったもうまともな事は考えられそうにない、俺の部屋に半裸の美女がいるってのにも驚きなのにそれが学園きっての才女で有名な先輩なんてさ…ここまでよく持った方だわマジで


「まぁそれはそれとして幸生?傷の具合は如何?」

「傷?ですか?」

「ここよ」


せ、先輩の御手が俺の左胸に…!って俺裸!?な、なんで!?ま、まて!裸ということはまさか下半身も…あ、こっちは大丈夫だった完全防備でした


「跡までは消えなかったわね…」

「跡?」


跡ってなんだ?そう思い先輩の手を追うように視線を自分の左胸に移せばそこには左胸部分を覆うかのような大きな傷跡があった


「これ…なんで…?」

「覚えていない?昨晩貴方の身に起こった事を」


昨晩…?昨日は確か加恋ちゃんとデートして夜景を見て…それで…加恋ちゃんに渡したいものがあるとか誘われて…




「あ、あれ…?」




違う、あれは悪い夢だ




「幸生?」




何かの間違いだ




「心をしっかり保って聞いてほしいのだけれど」




あんなことがある筈がないじゃないか




「昨日の夜、貴方は公園で」




加恋ちゃんだぞ?あの優しくて笑顔が可愛い加恋ちゃんだぞ?




「麻野加恋と名乗る少女に」




そんな彼女が俺を




「殺されたのよ、ここを貫かれて」




殺すはずがないじゃないか




「違います」




「残念ながら真実よ」




「証拠がありませんよ」




「この傷跡が何よりの証拠ではなくて?」




否定すれば否定するほどに記憶が鮮明なって甦ってくる、何かの間違いであってくれと思いつつ自分の頭の中を洗えば洗うほどに真実は明確になる






『ごめんね!遅くなっちゃって…』






『見て見て!幸生君!イルカさん!かわいいー!』






『凄く美味しい…!こんな美味しいお料理初めて…!』






あんなに楽しそうにしてくれた加恋ちゃんが…






『綺麗だね…今日は楽しかった…』






夜景を見て瞳を輝かせていた、彼女が






『うん…私も、大好きだよ…』






愛を囁いた相手が、






『これ』






俺を殺した?




「信じたくないのは当たり前でしょうけど」




あの日の記憶と同じ部分には存在を主張する大きな傷跡がある、生まれてこの方大きな怪我などしたこともないし、見慣れたものでも無いソレは確かに存在している




「先輩」




「何かしら?」




昨日の記憶が、確かに物語っている信じたくはないけど信じるしかない…殺された云々は置くにしても彼女に左胸を刺されたのは間違いない






「少し、一人にして貰えませんか?」




「えぇ、わかったわ…私はリビングで待っているから、心に整理がついたら降りてらっしゃい」









そう言うと先輩は身なりを整え俺の部屋から出ていった



「どうしてだよ…なんで…!」



虚しさ、悲しみ、怒り…どう表現したら良いかもわからないもやもやした感情が入り乱れて、気狂いを起こしそうだ



「加恋、ちゃん…!」



先輩には申し訳ないのだけれど今の俺には他者の言葉を聞き入れる余裕がなかった 
 

 
後書き
はい…普通だったら此処まで引き延ばさないでしょうね!先が思いやられるなぁこんなペースだと堕天使ぶっころまでどのくらい掛かるんだろうか…頑張ります 
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