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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百二十一話 めぐりあいっ!その九

「今一緒にいます」
「可愛い女の子達らしいが」
「人数は十一人ですよね」
「そうだ、lついでに猫又とたぬきと河童がいるとか言っている」
「皆います」
 実に都合よく、というのだ。
「今目の前に」
「そうか、ではここに身元引取りに一緒に来ていた青年が二人いるがな」
 この青年のことも言うまでもない。
「ではだな」
「はい、今から署に行きますので」
「待っている、下半身丸出しの変質者は私の捜査の範疇にはない」
 だからだというのだ。
「相手は遠慮したい」
「その人別世界からの戦士みたいですよ」
「では違う世界では変質者がファントムと戦っているのか」
 木崎は実に身も蓋もないことを言った。
「恐ろしい世界だな」
「そこまで言います?」
「では君は路上で下半身を丸出しにする人間は変質者ではないと言うのか」
「いえ、確実に変質者ですけれど」
 このことは大門も否定しない、これを変質者と言わずして何かと言う、だからだ。
「それはもう」
「そうだな、ではな」
「とにかくその変質者をですね」
「そうだ、身元は大体聞いて変質者だがそれだけだとわかった」
 他に犯罪性はないというのだ、猥褻物陳列罪以外は。
「では犬神達がいるのならな」
「はい、皆を案内しますので」
「身元を引き渡す」
 こう話してだった、そのうえで。
 大門は木崎との話を終えた、そうしてそのうえでだった。
 犬神達にだ、こう告げたのだった。
「お話は聞いたと思うけれど」
「はい、変質者じゃなかった啓太様がですね」
「そちらの警察署におられるんですね」
「すぐに迎えに行くわよ」
 こう言うのだった。
「いいわね」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
 犬神達は大門の言葉に応えてだった、そのうえで。
 一行は署に来た、すると木崎が出て来てだった。
「では早速だ」
「ええ、啓太をね」
 ようこがその木崎に応える。
「引き取らせてもらうわ」
「そうさせてもらう。しかし」
「しかし?」
「犬神というよりは。本当に人間だな」
 これが犬神達を見ての木崎の言葉だ。
「尻尾もな」
「出せますよ」
 ともはねが右手を挙げて木崎に応える。
「何時でも」
「いや、出さなくてもいい」
 木崎もそれはよしとした。
「大したことじゃないからな」
「あれっ、大したことじゃないって」
「君達が犬神であろうともどうした力を持っていようともだ」
 木崎は自分の言葉にきょとんとした顔になったようこに答えた。
「人間の心があるのならいい」
「そう言うのね」
「姿形や能力が人間のものであっても人間の心をなくしたなら人間ではないからな」
 グレムリンがそであった様にというのだ。
「それはいい」
「そう言うのね」
「大事なのは君達の心がどうかだ」
 人間のものなのかどうかというのだ。
「果たしてな」
「この娘達は皆いい娘だぜ」
 仁藤が木崎にそのことを保障した、左の親指を背中越しに犬神達に向けたうえでの言葉だ。表情も確かだ。 
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