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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第三章 悪夢
  第1話 転校生

 
前書き
狂三編になりました!今回は上条さんメインです!

では投稿します 

 
上条はあの後、佐天と一方通行に引越しすることを伝えた。

一方通行は琴里に事前に聞いていたからか特に驚きはしなかったが、佐天はパニクっていた。

10分程で落ち着いたが、まだ信じられないといった顔をしていた。

そして、なんだかんだで引越しした。

で、士道の隣のマンションでは、

十香「おかわり!」

上条「え?まだ食うの?」

佐天「朝から元気ですね〜」

一方「……元気すぎるだろ」

四糸乃「私も、おかわり……」

よしのん『四糸乃、無理しなくていいんだよ?』

と、にぎやかな朝を迎えていた。

この朝もすぐに慣れそうだ。

十香「当麻、早く学校に行くぞ!」

上条「お、おい!待てよ!」

佐天「じゃ、あーくんとよしのんと四糸乃ちゃんは留守番よろしくねー」

一方「分かったから早く行ってこい」

よしのん『気をつけてねー』

四糸乃「行ってらっしゃい……」

四糸乃とよしのんはこちらに手を振っていた。手を振りかえして、隣の士道家にむかう。

インターホンを鳴らして士道と琴里を待つこと1分。そして、5人は一緒に学校に向かう。





変わった日常。

精霊の調査は進みそうで進まない。

自分たちはまるで一本道を無限ループしているような錯覚にある。

精霊と住むことによってその無限ループを抜け出せればいいのだが。





佐天と琴里と分かれて上条、士道、十香は来弾高校に到着した。

階段を上がり、自分のクラスの扉を開けて、適当におはようと言い自分の席につく。

少ししたら先生が入ってきた。

先生「今日は転校生がやってきますよ〜」

その言葉でクラスが少しざわめく。

上条「(この前十香が転校してきたばかりなのに?)」

するとその転校生が入ってきた。

女の子で片目は前髪で見えないが赤い目をしている。

その子は自分の名前を黒板に書いて、

狂三「時崎狂三と申しますわ。どうぞよろしく」

と言った。

狂三がニコッと笑うと、クラス中から歓声が聞こえた。

狂三はさらに言う。

狂三「実は私、精霊ですのよ」

上条「!」

士道「!」

十香「!」

折紙「!」

精霊という聞きなれない言葉に先生やほとんどの生徒は変わった挨拶だと思ったが、この4人はこの言葉に反応してしまった。

狂三「1つよろしいでしょうか」

先生「何ですか?」

狂三「私、この学校に不慣れなもので……放課後でも構いませんからどなたか案内してくれませんか?」

この言葉にこれはチャンスだと言わんばかりに、

殿町「お任せください!」

と狂三に言ったのだが、

狂三「結構です」

殿町「え?」

否定された。

そして、笑みを崩さずに士道のところまで行き、

狂三「案内してくれません?」

士道「え?お、俺?」

と言った。

上条「(何で士道の名前を……まさか士道が狙いか!?)」

上条は狂三に違和感を覚えた。何だか狂三は変な感じがした。







放課後

士道は放課後に狂三を案内することになった。

その後を十香、折紙、そして上条がついていく。

折紙「何故あなたまで着いてくる?」

上条「あの狂三って子……精霊って言ってたからな。本当かどうか確かめさせてもらう」

そして先回りすることになった。

十香「よし、あそこに隠れよう」

折紙「それは名案」

といって掃除道具入れに2人は隠れる。まずあの掃除道具入れに2人も隠れれるスペースは普通ないはずだ。

上条「(これが士道を思う気持ちか……)」

上条は2人を感心しつつも階段の裏に隠れる。

しばらくしてあの2人がやってきた。すると士道が、

士道「お前、今どんなパンツを履いてるんだ?」

上条「(ハァ……)」

上条は怒りを通りこしてため息をして呆れた。

絶対怒られる、そう思った上条だが

狂三「見たい……んですの?」

上条「(なんでまんざらでもないんだよ……)」

そして上条はまたため息をして呆れた。

階段の裏に隠れているので、士道と狂三が何をしているのかは声でしか分からない。なので、

士道「も、もういい!やめてくれ!」

上条「(???)」

と、なるわけである。実際は狂三が士道にパンツを見せようとしてスカートをめくり上げていたのだ。

それを士道が止めた声があれである。

士道「あのさ!朝言っていた精霊って何のことだ?」

狂三はふふっと笑うと、

狂三「とぼけなくてもいいんですよ?士道さんも精霊のことは知っているんでしょ?」

士道「な、何で俺のことを……」

狂三「それは秘密ですわ。今言えることは1つだけ…」

上条「……」

狂三「私は士道さんのことを知ってからずっと憧れていましたわ。だからこうしていられてすごく幸せでしすわ」

上条「(憧れていた?)」

上条はそこに疑問を持ったが、狂三は続けて言う。

狂三「実は私、士道さんにお願いがありますの。聞いてくださる?」

士道「あ、あぁ……」

上条「(士道……言わされた感がすげぇあるぞ!)」

と心の中で士道に言ってたりする。

上条は狂三の言うことに耳を傾けるが、

十香「う、うわぁ!!」

十香と折紙が掃除道具入れから出てきた。

上条「(十香さ〜ん!!?)」

上条は本日3度目のため息をした。

上条は2人が何か士道に言っているがもう聞かないことにした。

十香「当麻はどこに隠れているのだ!?」

上条「(何で隠れていることをバラすんだよ……)」

上条は潔くでてきた。

そして士道に近づいて

上条「何やってるんだ?」

士道「え?学校の案内だけど」

上条「どう考えても学校で案内することじゃないだろ」

上条は今日4度目のため息をした。

上条「あ、ちょっと教室に忘れもんしたから先に帰っててくれ。後から追いかけるから」

士道「あぁ。分かった」

と言って教室に向かう。

士道「じゃ俺達は帰るか」











上条「不幸だ……」

上条は教室から出て、校門のところまで来たのはいいのだが、急いでいたため、つい前のクセで士道の家の方向と逆の方向に向かってきてしまったのだ。

少し金はかかるがバスを使って帰るか、そう思っていた。

上条「ん?」

トボトボ歩いていたら狂三が不良に絡まれていた。

上条「やばっ。助けないと」

いくら彼女が精霊で怪しいといったからって不良に絡まれているのを見たら助けてしまう性分なのだ。

上条は走りだした。前からきたトラックをよけながらも走る。

すると、






男の悲鳴が聞こえた。







上条「……一体何が起こっているんだ?」

上条は狂三達が入って行った路地裏を曲がった。

そこには







ゴスロリ姿の狂三と地面や壁についた生々しい大量の血があった。

上条「……ッ!!」







以前、

ミサカ10032号が突然いなくなったことがあった。

上条はその時、路地裏に違和感を覚えて路地裏に入っていった。

しばらく進むと、

そこにミサカ10032号ではなくミサカ10031号がいた。

今回のように″地面や壁に大量の血がついた状態″で。

ミサカ10031号はその日死んだ。

それが今、

フラッシュバックした。




上条「クッ!」

上条は頭を左手で抑えて、右側の壁にもたれる。

狂三「あなたは同じクラスの……ふふ。まさか見られてしまいますとはね」

上条は狂三に少しばかり恐怖した。

そこに、

?「一足遅かったようですね」

誰かがきた。

狂三「あらあら…あなたは……」

?「また派手に食い散らかしてくれましたね………ナイトメア」

上条「(こいつら、知り合いか……?)」

上条は左を見ると、青い髪でポニーテールの女の子がいた。

?「今度こそ死んでもらいやがりますよ」

と言ってその女は武装した。

上条「(AST!?)」

上条はなんとか自分の体勢をふらつきながらもなんとか戻す。

上を見上げると折紙や他のASTがいた。

そして隣にいるASTが4本に連なった光線をくりだした。

それは狂三の胸を貫いて、倒れた。

その後はめまいがしてよく見えなかったが、これだけは分かった。

″狂三は死んだ″

上条「なっ……!?」

上条は目の前で起きたことが理解できなかった。

狂三が簡単にやられたことよりも、このこと自体に疑問を覚えた。

しかし、上条は何故か狂三が死んだとは思えなかった。

?「……あなたには話したいことがありやがりますのでこちらに来てくれませんか?」

その女は武装を解除して、呆然としている上条に言う。

上条「……あぁ」

上条は冷静に答える。

目の前に起きたことを説明してほしかったので、話すこと自体はむしろラッキーなのだ。

そして近くのベンチに座った。






























 
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