SAO<風を操る剣士>
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第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第6話 第一層ボス攻略
前書き
感想、どうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
「ええか、ジブンらはこの二人を守っとれよ。それで余裕があるんやったら、わいらのパーティーのサポ役やからな」
ボス部屋に向かう最中にそんな事を言われた。
その為、『子守でサポは一番後ろや』とも言われて、俺たちパーティーは他のパーティーの一番後ろで話していた。
「どうするんだ? シュ……シリカのお兄ちゃん」
キリトがワザとらしく俺に聞いてきた。(よし! 後で殴ろう…)そしたらアスナが
「どうするって何がよ?」とキリトに聞き返した。
「いや~…本当に守らなきゃいけないのかな?って」
と、キリトが言ったら「はぁ?」とアスナが間抜けな声を出した。
「まぁいいから……それでどうするんだ?そのまま続けるのか?」
アスナにそう言ってから、もう一度俺に聞いてきた。…『続ける』というのは、当然あの演技のことだろう。
まぁ実際、このまま子ども扱いされるのは尺なのだが…
「ボス攻略が始まってから考えよう。実際イヤなんだけどな…けど、今言ったらまた面倒な事になると思うからさ」
「まぁそうだろうな…」
「まぁ…そんなワケで、よろしくな。妹よ」
「うう…わ、分かってますよ~……お兄ちゃん」
「ねぇ…これってどういう事?」
シリカが恥かしそうに俺のことを『お兄ちゃん』と言った後にアスナが、『ワケがわからない』といった顔で俺たちに聞いてきた。
「それはだな……」
「さぁ着いたぞ!」
キリトがアスナに説明しようとしたら、ボス部屋に着いてしまった。
なのでアスナに、キリトはこう言い返した。
「また後で言えたら言うよ。…分からなかった場合だけどね」
「…分かったわ」
……キリト、俺がボス攻略で、ただ守られているだけじゃないって、分かって言ってるな…
まぁ信用してくれてるって分かるから、素直に嬉しいけどな。
そしてそうしている間に、青髪のディアベルという男が前で左手を扉につけて
「-----行くぞ!」
短くひと言だけ叫び、思い切り押し開けた。
俺たちがボス部屋に入ると少ししてから、青灰色の毛皮をまとい、二メートルを超える体の。コボルト王《イルファング・ザ・コボルドロード》と、その取り巻きの《ルインコボルド・センチネル》が現れた。
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俺たちはまずは、指示されたサポ役で《センチネル》を倒す事にした。しかし…
「あなたたちは下がってて!」
と、アスナが俺たちの前に立つ。
それを見たキリトが「そいつらなら大丈夫だから、あんたは戦いに集中してくれ!」と《センチネル》の相手をしながら言った。
「…そういうワケにもいかないでしょ!」
「大丈夫だって、多分あんたよりもレベル上だよ! 二人とも!」
「そんなわけ……」
そんな話をしているせいか、アスナは横から来ている《センチネル》に気付いていないので
俺は《センチネル》の攻撃を《スラント》で攻撃を弾き、《センチネル》に隙をつくり…
「スイッチ!」と叫んでアスナに言うと、すぐに気づいたのか
「はぁ!」と物凄い速さの《リニアー》を《センチネル》の喉に放った。
「すごい…」
近くでシリカがそんな事をつぶやいていた。
そして《リニアー》で倒したアスナは「…守らなくてもいいのね?」と俺とシリカに聞いてきたので
「ああ。一緒に倒していこう!」と俺が
「はい! 大丈夫です!」とシリカがアスナに言った。
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しばらく戦い、《センチネル》を倒しながら俺がボス《イルファング》のHPを見るとあと少しで、最後の一本のゲージに入るところだった…
「シュウさん…あと少しで武器を換えるですよね?」
ちょうど俺の『スイッチ』で、短剣のソードスキルを使ってモンスターを倒した後、俺のほうを向いて言ってきた。
(他のプレイヤーに、聞こえないくらいの声なので演技はしていない)
「ああ。これから武器を長い湾刀に換えるんだ」
「あ! リーダーの方が前に出ましたよ」
「そうだな…」
俺はディアベルが前に出た事より、丁度武器を換えたボスの方を見ていた。
……湾刀に比べて剣が細くないか?あれじゃあまるで…
そんな事を考え俺は、1日目の緊急クエストが頭によぎった…
「まさか……」
「…どうしたんですか?」
シリカが俺の異常さにおかしいと思ったのか、心配をしてくれたがそれどころではない。
俺は走り出し、シリカに言った。
「シリカ! あのリーダーを止めに行くぞ!」
「え!? 何でですか!?」
「武器がβテストと違う! あれは野太刀だ!」
「!!」
その言葉を聞いて、シリカも俺の後に、ボス目掛けて走り出した。
そしてほぼ同時に気づいたのか、キリトがディアベルに向けて
「だ……だめだ、下がれ!! 全力で後ろに跳べーーーーッ!!」
と、叫んだがディアベルは気づかない。
そして、ディアベルはボスのコボルド王の、カタナソードスキル《旋車》を喰らって空中に飛んだ。そしてそのまま追撃を喰らい後ろに飛ばされた。
俺はキリトが、飛んでったディアベルに近づいて行くのを確認しながら、他のプレイヤーにさらに攻撃しようとするコボルド王に走った。
「シリカ! 俺が奴のカタナを弾くから、『スイッチ』よろしく!」
「はい! 分かりました!」
俺はシリカにそう言った。そして、コボルド王も俺たちに気が付いたのか、カタナを上に掲げて俺たちに攻撃をしようとする。
俺はそのカタナを下から上への攻撃、ソードスキル《バーチカル》をシステム外スキルで、攻撃力をブーストして、弾いた。
「スイッチ!」
「はい! …はぁーー!!」
そしてソードスキルが決まり、少しスタンしたらしい…その隙に俺の硬直もとけて、すぐに今の俺の最大攻撃技である《バーチカル・アーク》を放った。
俺の二連撃技《バーチカル・アーク》で剣はコボルド王の腹へ、真上から斬りつけてからそのまま鋭いVの字を書くように垂直にまた上へ斬りつけた。
そして俺の攻撃がクリティカルしたのか、またスタンになって動けないと思っていたら…
(なっ! マジかよ!!)
すぐに動き出してしまった。しかし俺は硬直で動けず、コボルド王の俺から見て右側から斜め下方向で来るソードスキルが当たると思った……が、
「シュウさん!」
しかし、シリカが下からの単発ソードスキルで、弾くまではいかなかったが、カタナの軌道が上にいってくれた。そのおかげで攻撃は、俺の体をスレスレで当たらなかった。
そして相手が硬直している間に、体制を立て直すために俺はまだ硬直しているシリカを抱えて後ろに下がった。(ソードスキルを使った後で、空中にいた為…今の俺の《筋力値》でも大丈夫だった)
「ありがとう。助かったよ、シリカ」
「はい、でもお礼はここから生きて帰れたら聞きたいです」
「ははは、そうだな」
「シュウ!」
そしてシリカにお礼と、少しの会話をしていたらキリトが、後ろからアスナと一緒に走ってきた。
「ディアベルは……」
「ああ…死んだ……」
「ッ!!……」
シリカが悲しそうな顔をした後、俺は
「そうか……なら頑張ってボスを倒さないとな…」
と、キリトに言ったら、キリトは
「いいのか?」
と、聞き返してきた。
「何に対して聞いてるんだよ。ボスを倒す為に前に来たんじゃないのか?」
「……そうだ」
「なら…やるぞ!..キリト、俺とシリカで攻撃を止めたらすぐにスイッチに来てくれ!」
「分かった!」
そう言って俺はキリトに言い、
「シリカ!行くぞ!」
「はい!」
俺たちはまた、コボルド王に向けて走り出した。
キリトの後に付いて来ていたプレイヤーが、俺たちが話している間にコボルド王を抑えながら戦ってくれていたおかげで、ボスのHPもあと最後の一本の1/4になっている。しかし、今戦っているプレイヤーも、HPがそろそろ危ない…
俺とシリカはその人たちの間を通り、攻撃しようカタナを右から真横に振ろうとしていた、コボルド王のカタナを、俺が《ホリゾンタル》で受け止めてからシリカが俺の攻撃で、止まったカタナにソードスキルを当てて、コボルド王に隙が出来た。
「「スイッチ!!」」
俺とシリカがキリトたちに叫ぶ。
そしたらアスナがまず走ってきて《リニアー》放つ、しかし当たりが弱かったのか、コバルド王は動き出してアスナを襲う。
「「「アスナ(さん)!!」」」
俺たち二人と、アスナの後ろにいたキリトは名前を叫んでしまった。
しかしアスナはその叫びで気が付いたのか、コバルド王の攻撃をかわして、
さらに攻撃をした。
また…攻撃を避ける際にかぶっていたフードは、攻撃が掠ってしまったのか、破けてアスナの素顔が現れてた。…そして、一瞬俺は言葉を失ってしまった。
「……アスナさん…綺麗…」
そう…隣にいる同姓のシリカがそう思うほど綺麗だったのだ。
けど可愛さでいったら、シリカの方が断然上だと思うのだが……
…って! こんな時に、何考えてるんだろうな…俺。
そしてそんな中、キリトがアスナのさっきの2回目の攻撃で隙が出来てる内に《バーチカル・アーク》を放ち、ボスのコボルド王は硝子片へと変えて盛大に四散した。
後書き
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