SAO<風を操る剣士>
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第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第5話 演技
前書き
これからもよろしくお願いします。
※現在1話から順々に話の書き方を修正中です。
修正といっても話の内容を変えるわけではないのでそのまま読み進めても大丈夫です。
前書きに『■』←このマークがあれば修正完了で、『□』←このマークがある場合修正中、なければ修正前ということでよろしくお願いします。
「あ! 見えてきました。シュウさん、あそこですよ多分」
シリカが俺の隣で走りながら、指を指して俺に言ってきた。
「ああ、そうっぽいな。…まだ大丈夫………だと思いたい!」
「そんな最後に力を入れて、そんな事言わないで下さいよ。本当に間に合わなかったらどうするんですか~」
「その時は………その時だ!」
「一瞬『シュウさん…間に合わなかったらどうするか、考えてるのかな?』ってシュウさんに考えた、自分が恥かしいです!」
「ちょっと心が傷ついたぞ! 今!」
そんな話をしながら俺たちはトールバーナの噴水広場に走って向かっていた。
こんなに急いでるワケは、《会議》の始まる時間…いや始まった時間からもう15分は過ぎているからだ。遅れた理由は………ま、まぁ色々合ったのだ。色々と…
「まったく…シュウさんがあんな事してたからですよ…もう…」
シリカが呟くようにそんな事を隣で言っているが、気にしない!
そして広場に着いた。しかし広場には一人もプレイヤーはいなかった。
「終わるの早くない!」
「やっぱり…間に合いませんでしたね…」
シリカが隣で肩を落としながら言った。……仕方が無いけど..
「シリカ…キリトが泊まっている家に行ってみよう」
「キリトさん…ですか?」
「ああ、さっきのアルゴの情報だと、キリトも《会議》に出てたかもしれないだろ? なら、キリトのパーティーに余っていたら入らしてくれないかなって」
「なるほど~…それでキリトさんの泊まっている家分かるんですか? シュウさん?」
「……キリトにこの間、聞いた」
……メッセージ送って聞こう…
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「ここがキリトさんの家ですか~」
「たしかここは…2階貸切でミルク飲み放題の所だったかな?」
俺たちはキリトが泊まっている(であろう)農家の家の前に来ていた。
「知ってるんですか?」
「βテストの時に借りた事がある」
「なるほど~」
「あと…風呂付で、ベットもフカフカで、一泊80コルくらいだったかな?」
「けっこう豪華で安いですね~」
「俺たちほどじゃないけどな」
…俺たちも一人分は65コルで風呂付だけどな。(『一人分』というのは、シリカのお願いで130コルの2人部屋で寝ているからだ。…ベットはもちろん別々で、フカフカだぞ…)
まぁつまり、俺もキリトも第一層では豪華な方に泊まっているワケだ。
ちなみにシリカには言っていないが、この家の場所はキリトにメッセージを送ってもなぜか帰ってこなかったので、アルゴに「シュウはキリ坊のダチだから特別だヨ」と500コルで情報を買った。
そしてドアの前に立ち、俺たちが入ろうとしたとき…
「わあァ!?」の後に、
「きゃあああああああ!!」という叫び声があり、
「キリト!?」
「キリトさん!?」
キリトに何かあったのかと、俺たちは急いでドアをノックしたが…しばらくして
「やア」と、言って出てきたのはアルゴだった。
その後、アルゴから事情を聞いたら、キリトが女を部屋に連れ込んでいたらしい。それから中に入るとキリトが気絶していて、奥の部屋からフードをかぶった人が出てきた。その人は俺たちに気付いていないのか、そのまま走って帰って行ってしまった。
フードを着ていて女性か分からなかったが、アルゴに聞くとやっぱり女だったらしい。
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十二月四日、今日でSAO《ソードアート・オンライン》のデスゲームが始まってから、四週間がたった。
《会議》の翌日、キリトがあんな状態でパーティーの事を聞けなかったので、あの時にアルゴに100コル追加して、ボス攻略のための集合場所と時間を聞き、シリカと共に集合場所に行った。そしたら…
「ん? 君たちどうしたのかな?」
青い髪のイケメン片手剣士が俺たちを見るなり、そんな事を聞いてきた。
…まぁ、《会議》に出なかったから当然だろう。パーティーの数で分かるし…
「あ!あたした「何で子供がこない所に来てるんや!」…だから「そうだぞ君たち! 危ないからこんな所に来ちゃダメだ!」…うう」
シリカが理由を言おうとしても、そのたびに邪魔されている。
そしてすぐさま、そのざわめきが全体に広がる。
…つーか『君たち』ってことは俺も入ってるんだよな..
「どうしましょう。シュウさん」
シリカはどうしたら良いのか分からないようで、俺に助けを求めてきた。
なので俺はシリカの近くに言って、シリカにしか聞こえないくらいの声で話し始めた。
「これは、すぐに収まりそうに無いな。キリトも困ってるし、この空気じゃ俺が中二だって
言っても信じてもらうのに時間が、かかりそうなんだよな~」
「そうですよね~…」
「納得顔になってるとこ聞くけど……俺って年いくつ位に見えてんの?」
「あたしは知っているからですけど、最初にシュウさんの元の姿を見たときは…
その…あたしと同じ年くらいだと思いました…」
「……マジで」
「…はい」
シリカが言いにくそうに、俺に初めて俺の姿を見た時の事を話してくれた。
……分かってはいたけど、ショックだ...
「なら…仕方が無い…これから言う事に合わせてくれないか?」
「そりゃあ良いですけど…どうするんですか?」
「この場をなんとかすると同時に、俺が頑張って耐えなきゃならない事…精神的に…」
「え!? なんですかそれ?」
「それはだな………」
俺はシリカに作戦を言い実行に移すことにした。
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「さぁ君たち、僕たちはこれからボス攻略に行くんだ。だからここまで来て頑張ったのは分かるけど……今は帰ってもらえないかな?」
青い髪のイケメン片手剣士は、俺たちに遠回しに『帰れ』と言っている。
ちなみにここは、ボス部屋へ行く為の迷宮の入り口だ。
……ここからは、役になりきろう…
「そんな…頑張ってここまで来たんです! お願いします! ボス攻略に入れてください!」
「けど…ここから先はあぶな「…そんなの平気です! 邪魔にならないようにしますんで…だからお願いします!!」……なんで行きたいんだい?」
青髪イケメン剣士は俺の(子供になりきった)目を見て、理由を聞いてきた。
「妹にこのゲームがクリアできるって所を、近くで見せてやりたいんです…」
「……お兄ちゃん」
シリカが恥かしそうに俺の服を掴んできた。
…まぁ、本当に恥かしいのだろう…俯きながら赤くなってるし…
それとシリカの『お兄ちゃん』は妹がいない俺には、少しヤバかったぞ…
(なんか…その…何かが)
しかし顔の赤さは、身長差(凄くムカつくけど)で見えなかったようで、俯いているのでより不安そうな妹に見えたのか、あっさり信じてくれた。
「妹さん…なのかい…でもそれなら、<始まりの街>で待っていれば…」
「二卵性の双子の妹なんです……《始まりの街》で、俺…妹に言ったんです…
『俺がこんなゲームすぐに終わらして、お前を守ってやるから』って…だから…」
「…本気なんだね..」
「はい!」
「わかった。なら…そこに二人だけのパーティーがいるから入れてもらって、危なかったら
助けてもらってくれ……いいかな二人とも」
急に話を振られた二人は(キリトと昨日のフードの女)すぐに
「……別にかまわない。」と女が
「…だ…大丈夫です…」と頑張って笑いを堪えるキリトが
返事をした。(キリトは後で覚えてろ…)
そして俺とシリカは頭を下げ
「「ありがとうございます!」」
と、お礼をしておいた。
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「うまくいきましたね」
「そうだな。俺が子供じゃないって説明すると時間が、かかるから仕方なく子供のまま
通していったけど……二度とやらない事を祈るよ…」
「でもやっぱり恥かしかったですよ……それに一層の攻略が終わるまではこのままで
いませんと、おかしいですよ?」
「分かってるよ…」
俺とシリカはキリトたちの近くに行くまでに話をしていた。
そしてキリトの前に着くと女性に
「…よろしく」と一言だけ言われた。
そしてキリトは…
「よろしくな~」とニヤニヤしながら言ってきた。
俺は怒りを抑えて、怪しまれない様に
「よろしくお願いします」と言いながら、俺たちはパーティーを組んだ。
組んで分かった事だが、このフードの人の名前は『アスナ』と、いうらしい。
そして俺たちは、パーティーを組んだ後にボスの部屋を目指して進みだした。
後書き
次回やっとボス攻略戦です。
まだ一層…先が長いな~。全然進まなくてすいません。
感想や間違いがあったら、言ってください。(作者は心が弱いので、あまり否定的なのはやめてください。)
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