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バカとテストと召喚獣ing

作者:SAKUMI
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問1 あなたは急に婚姻届に名前を書けと言われたらどうしますか?

三年生との試験召喚戦争から二日後。文月学園の生徒は新たな校則『学生恋愛の全面禁止』と共にまた新たな学園生活が始まる。しかしこの物語の主人公吉井明久の朝は波乱だった


チチチチ、と小鳥の囀りと朝の太陽の光が熟睡している明久の体を眠りから覚まさせようとする。
「明久君。おきてください」
朝の心地よい状況と好きな人の声が聞こえたがそれを夢だと判断する彼は大問題に気づくことなく普通に答えてしまう。
「ん~~......もう少しだけ.....」
「そうですね。気持ちいいですもんね。でも学校に遅れちゃいますよ?」
なんて最高の夢なんだ。ちゃんと返事を返してくれた。なんて優
「それにアキ君の寝顔を沢山撮影できますから」
しい姫路さんなんだ。暴力ふるってくるよりいいよ。どうせ
「こらーー!アキさっさと起きないと遅刻するわよ!」
なんて言ってくるんだろうなぁ

「早く起きてください明久君」
明久の体は優しくゆっくり揺さぶれてくる。
目的は起こすためだろうが逆に深い睡眠に入ろうとした。
「早く起きないと『明久君(アキ)の名前を婚姻届に映しますよ(映すわよ)』
「邪悪な気配!!!」
いつもの姉さんの起こし方と違うがそれと同じ、いやそれ以上の邪悪な言葉『婚姻届』という言葉が夢だろうがお構い無しに一瞬で熟睡している体に鞭打ってベットから離れる。そこでようやく明久は重大な大問題に気がついた。
「おはようございます!!明久君」
声の持ち主の姫路瑞樹は寝起きの明久の目の前でカメラを持って渾身の微笑で出迎えた。
「やっと起きたの?アキ」
どこからかもう一人島田美波の声もする。寝起きの明久は何も考えずただ
「携帯あるかな?」
この質問に姫路は素直に明久に携帯を渡す
ピポパポ、明久はどこかに電話するようだ



「すいません、警察ですか?実は2人組みに不法侵にゅ」っつーーっつーーっつ
不意な攻撃を後頭部に受けたため明久の意識は深いところに沈んでしまった










「で?一体どういう状況なのかバカ僕にも分かりやすく説明してくれるかな?」
「明久君を起こしにしました」
「何で?」
「だっていつもアキ遅刻するじゃない」
「ぅぐ!?」
「それに朝ごはんも食べないじゃないですか」
「ぅぐ!?」
「お昼ごはんだってまともじゃないじゃない!!」
「だ、、だけどどうして2人がいるの?」
『明久君の生活習慣を叩きなおすためです』
姫路と島田は何か偉業を成すようなオーラを発しているが重大な問題がある
「どうやって家に入ったの?」
『鍵なんて効果は生しません!!』
「この状況をおかしいと思うのは僕だけなの?」
「はい。これからビシバシ直していきましょうね明久君?」
「あの?拒否権は?」
『ない!!』
「....はい」
明久はもう一つ重大な問題を抱えたまま3人は文月学園に向かった。






校門では西村先生。通称鉄人が朝から目を凝らして校門から入ってくる生徒を見守っていた。もちろん目的は制服の乱れの指摘。不要物の発見。そして
「こらぁぁ!そこのバカップル共ぉぉ!!生徒の恋愛は禁止と言っておるだろう!!!」
今日から新しく適応される校則の監視だった。
もちろんこうなるであろう知っていた姫路と島田は一旦それぞれ家に帰ってから学校に来るといって明久の住んでいるマンションにてバラバラになった。明久は仕方なく学校に着いた



「よう明久。どうした?」
最初に明久に声を掛けたのは将来?の妻帯者である坂本雄二である
「朝から大変な目に遭ったよ」
「俺なんか朝起きたら翔子が目の前に居て朝から心臓が止まるかと思ったぜ」
ここにも同じ被害者がいたことを明久は心より安心した
「気をつけろよ」
そんな安心は意図も簡単に崩れ落ちた
「姫路と島田はお前になんとしても婚姻届に名前を書かせる気だと思う」
「どうして?」
「昨日翔子が『夫婦になれば恋愛の域をも超えてしまう』っていったから」
一件かっこいい気もするがこの際雄二と明久にとって将来が決まってしまう(雄二の場合は既に名前も印も押してある為既に決まっている)重要な案件だ
「珍しいね。そんなことを教えてくれるなんて」
「俺も本心は教えてくねぇが言っちまったんだよ。翔子に『俺たちの他の高校生が婚姻届を書いたバカップルが居たら好きにしろ』って」
だからか。もし僕が大人しく書いてしまったら雄二も同じ運命を背負ってしまう。それを阻止すべく雄二は明久に教えたのだろう


そして戦争が終わってすぐ明久と雄二は自分の将来を決める戦争に出た




授業が始まりいつもの様に先生からプリントが回される
「どうぞ、明久君。」
「ありがとう姫路さん」
前にいる姫路からプリントを貰う。そしてクラスの皆はそのプリントに名前を記入して問題を解き始める

「ほらよ、明久」
なぜか隣にいる明久と雄二は互いのプリントを交換する。もちろん明久はその理由も知らない
(どうして交換するの?)
(バカヤロウ。これを見やがれ!)
といって雄二はさっきまで明久が持っていたプリントをこすり始めた。すると一枚のプリントのはずがもう一枚出てきた
(これは.....婚姻届!!!!)
なんと出てきたのは婚姻届。それに丁寧にプリントに名前を記入する欄と婚姻届に記入する欄が一致しておりその間にカーボン紙がはさんであった。
それを見た明久は悪い汗がどっと出てきたのを感じた
(だから言っただろ!!気をつけろ)
なんともすばやい速さでここまでやってしまった姫路さん。もうさすがとしかいえない
(でもどうして分かったの?)
一目見ただけじゃ分からない筈なのに雄二は紙すら触らずに気づいたからさすがの明久も疑問に思った

(昔翔子が使った手だからだ)
また明久は悪い汗がどっと出てきたのを感じた



暫くすると隣にいる美波が話しかけてきた
「アキ。もうプリント終わった?」
「終わったよ。どうしたの?」
「わかんないから答え写させて」
どうやらプリントの答えを写すつもりだ。美波も染まってきたなぁと思いながら明久は
「いいよ」
と明久はさっき雄二と交換した紙を島田に渡した。
がそれをまた雄二が邪魔した

(どうしたの?雄二)
(バカヤロウ!!何で渡すんだ)
何故か知らないが急に雄二が怒り出した
(だって貸して言ったから)
(よく考えろ!!この内容は数学だ!!島田は全問解き終わってる)
(じゃあどうして?)
(自分のプリントを見てみろ)
と明久は自分のプリントを見た。もちろんプリントには名前しか書いていない
(この白紙に意味はあるの?)
(島田の目的はお前の名前だ!!書いてあればそれを上からなぞればお前の筆跡のまま婚姻届に記入できるからな)
(よく知ってるね雄二)
次は恐怖付で明久を襲った



(翔子のよく使った手だ)

作戦に失敗した二人が舌打ちをしたのは明久は知らないが雄二はしっかり聞こえていた


明久と雄二の将来を守るための戦いは静かに激しく始まった















 
 

 
後書き
回答 
明久 何が何でも書くことから全力で逃げる

教師 頑張ってください 
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