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真似と開閉と世界旅行

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いざ、出陣~

 
前書き
三週は・・・!夜勤三週連続は辛い・・・!というわけで最近死んでたエミルです。あとがきにちょっとしたお知らせがあります。ではどうぞ。 

 
・・・俺は馬に乗り、呼吸を整えていた。二度と味わいたくはないが・・・懐かしい、戦場の張り詰めた空気。


「慣れたもんだな、俺も・・・」

小さく笑うと、明命が隣にやって来る。

「亮、久しぶりの乗馬で大丈夫ですか?」

「明命こそ。ブランクはお互い様だろ?」

「そうですね。長すぎるブランクですが・・・」

「ああ、丁度いいハンデ・・・だろ?」

「ええ」

「・・・」

ふと振り向くと椿やシリカ、サチもいた。

「三人とも、馬は平気か?」

「う、うん。不安だけど・・・取りあえずは平気だよ、お父様!」

「大人しい子でよかったです・・・」

「えっと・・・」

サチの片方瞳の色が変わる。

「大丈夫だよサチ。いざとなったら飛べばオッケー!」

「い、いいのかなぁ」

端から見ると独り言だなぁ・・・

ピピッ

『みなさん、配置に付きましたか?』

「こちら亮。準備完了だよ」

『あいよ、咲も準備完了っと』


俺と咲がユイに返事を返してからみんなが次々に報告する。

『狙撃班のお二人もいいですか?』

『・・・ええ、問題ないわ』

『久々に狙い撃つとしますか』


シノンと知也が援護役のようだ。

『諸葛亮さん、なにか指示はありますか?』

『は、はい!すみませんが、最初は各自の判断で動いてください。皆さんからの報告を受け、そこから策を展開していきます』

『御意。朱里、雛里。お前達の力を見せてやれ』

『期待してるぜ!ま、指示が出る前にアタシ達が終わらせるかもしれないけどな』

『あらあら』

『翠の意見に賛成なのだ!朱里達が考えるまでもないのだ!』

『ええい、そんな簡単にいくか!』

『あ、愛紗ちゃん落ち着いて!』

蜀の賑やかな会話。だが次の瞬間・・・空気が変わった。

『っ・・・!みなさん!新たに反応が現れました!東の方向です!』


「東・・・近い!」

俺は位置を合わせてから叫ぶ。

「いくぞみんな!戦いの始まりだ!!」

『オオオオオ!!』

馬を走らせ、群れを視認する。



「あれは・・・!」

こちらと同じように武器を持ち、鎧を着ている・・・が、所謂“和”の軍だった。

「覚悟しろ!」

相手の先頭の馬に乗った兵が突っ込んでくる。俺は慌てずに身を捻ってかわし・・・擬音を振り抜く。

ズシャア

ビチャア


「・・・え?」

身体に血が降りかかる。しかも今の感触・・・

「本・・・物・・・!?」

「ひっ・・・」

シリカとサチが息を呑む。・・・悲鳴を上げる余裕もないらしい。俺は急いで通信機を指で抑える。

「こちら亮!相手は本物の・・・生身の人間だ!!気を・・・」

『・・・少し遅かったみたいだ』

「兄貴?まさか・・・!」

『ああ、アスナが・・・一人、殺した』

「・・・!?」

テイルズ組は混乱が少ない。戦場を味わってるからだからかもしれないが・・・SAO組は違う。人通しで戦うことは確かにあった。だが、こんな風に・・・血が流れ、命を消す行為は・・・

「兄貴は平気なのか?」

『リズもスグもダメなんだ。ここで俺まで自棄になるわけにはいかない。それに・・・俺も人殺し・・・だからな』

「兄貴・・・とにかく、指示を出せるなら部隊を退かせてくれ!誰か応援は・・・」


『俺達に任せときな、少年』

リョウコウか・・・!

「悪い、頼めるか?」

『おう。なんだったら部隊を引き継いでもいいぜ?』

「それは後で検討するよ。今は・・・」

『ああ、わーってるよ。・・・お前も無茶すんなよな』

「無茶しない主役はいないよ」

軽口を叩いてから通信を終了する。

「明命!」

「はい!道を切り開きます!」

「サチとシリカは退いてくれ!」


「あ・・・う・・・」

「で、でも・・・」

シリカは未だに混乱していて、サチは正気を保ち始めたが、それ故に退いていいのか悩んでいるみたいだ。

「・・・誰か!二人を頼む!」

「はっ!」

部下の一人が返事を返して、二人を引き連れていく。俺と明命は馬を走らせ敵陣に斬り込む。




「ふっ!せやぁ!」

人を斬る感触。身にかかる血飛沫。

「はぁ・・・はぁ・・・」

自然と呼吸が荒くなり、自分の中の何かが切り替わっていく。

「亮!」

・・・ふと、明命の声で我に帰った。

「亮、無理をしないでください。あなた一人が背負っていい荷物じゃないんです」


「明命・・・」

「動きが止まったぞ!」

「今だ、かかれ!」

その瞬間、周りの兵士が飛び掛かってくるが。

「リョウコウの記憶、再生!・・・乱嵐流!!」

椿が放った回転斬りが兵士を全て怯ませる。

「シィの記憶、再生・・・!雷の斧!!」

辺りの敵兵は雷に呑まれ、死んでいく。

「椿、お前・・・」

「・・・あんなことしておいて、今更戦えない。なんて言えないもん」

いつの間にか馬から降りていた椿が兵士の死体に手を当てた。

「この人達のも・・・背負わないといけないんだよね」



「・・・ああ、そうだな」

椿は小さく頷き・・・笑顔を見せた。

「大丈夫。・・・背負って見せるよ。だってわたしはお父様とお母様の娘なんだから・・・!」


「はい。・・・いい目をしてますよ、椿」

「じゃ・・・家族の力を見せ付けてやるかぁ!」

「はい!」

「うん!」

俺達は再び武器を構え、乱戦の中を駆け抜けていった・・・



























咲~

「ダァリャァ!!


ダークリパルサーを一閃。敵兵が吹き飛んでいく。

「久々の単騎駆けだなぁ・・・」

『でも、余裕ッス!』

「ああ、お前がいてくれるなら心強いぜ」

直後、光線が敵軍を凪ぎ払った。

「・・・恋も、心強い?」

「強すぎだよ・・・」

『負ける気が本当にしないッス・・・』

「と、父さん、母さん・・・二人ともこんなに強かったんだ・・・」

「おいおい、愛依には散々見せてただろ?」

「娘目線で見るとまた違うよぉ・・・アタシ、凄い人の娘なんだよね・・・」

ピピッ

「っと、通信?」

『おーい、今からデカイのかますから、みんな気ぃつけろー?』


リョウコウの軽い声・・・の直後、雷の槍と爆発が敵陣を吹き飛ばした。

「おおぅ・・・」

『うし、美幸、レコン。ナイスだぜ!』

『やりすぎやボケェ!!』

リョウコウに対して霞が突っ込みをいれる。

『じゃあ次いっくよ!』

シィの声の直後に爆発。

『はわわ・・・な、何がどうなって・・・』

『あわわ・・・策がいらないよぉ』



『落ち着いて、朱里、雛里。策がいらない戦はないからね』

一刀が混乱する軍師を宥める。

『こちら知也。現在シノンと移動中。・・・まったく、射ち放題の狙い放題だな』

『軽口を叩く暇があったらさっさと移動しなさい』

『はいよ』




今のところ特に苦戦してる話はないか・・・



「でも父さん。アスナさん達は平気なの?」

「ん・・・多分リョウコウ達が行ってくれただろうし・・・」

「・・・家族が不安なら、行った方がいい」

恋に言われ、頭を掻く。

「とは言ってもなぁ・・・将がそんな理由で自分の戦線を抜け出すなんて・・・」

その時、衝撃破が敵陣に当たる。

「いいから行きなさい!」

「詠・・・」

「咲の部隊はボクが、恋の部隊はねねが纏めて担当するわ」

「だ、だけど・・・」

「いいから行けって言ってんのよ!リズにはこの剣の借りもあるし・・・アスナも大事な家族なんでしょ?」

「・・・咲、行こう」

「父さん・・・」

更には兵士達もが同調する。

「行ってください!」

「俺らだけでもこの戦線を維持しますよ!」

「・・・わりぃ、頼む!」

俺と恋は同時に闇を解放し、羽根を生やす。

「愛依!」

「・・・掴まって」

「う、うん!」


俺と恋が愛依の腕を掴んで飛ぶ。ほんの少しすれば旗が見えてきて。

「愛依!上手く着地しろよ!」

「え・・・えぇぇぇぇぇ!?」

低空を飛び、愛依の足が付くか付かないかのタイミングで離す。愛依は慌てて闇を足に纏い、着地。俺と恋も滑りながら地面に降り立つ。


「そ、空から!?」

「く・・・ば、化け物め!」

敵兵は突如空から現れた俺達に混乱しているようだ。

「化け物で結構!取りあえずたたっ斬る!」


敵陣に突っ込んだ俺たちは暴れまくる。

「・・・咲、愛依、退いて」

俺はそれを聞いて愛依を抱えて飛ぶ。

「ーーー戦場を駆ける一騎当千の(ホウテンガゲキ)ーーー」


直後に光が敵を呑み込んだ。

「・・・また威力上がってないか」

「母さんって・・・あんなに無茶苦茶なんだ」

『ほんとッスね・・・』


着地して俺は恋に駆け寄る。



「恋、愛依。俺はこのままアスナ達のとこに向かう。・・・任せていいか?」

「(コクッ)」

「行ってあげて、父さん」

「ああ!」

俺は羽根を羽ばたかせ、一気に飛び去る。が、退いてる部隊の先頭に目が向いた。

「あれは・・・!」


「わぁぁぁぁぁ!!」

『リズさん!?』

リパルが驚く。そうだ、リズだ・・・だが・・・

「はぁぁぁぁ!」

グシャア!

リズの一撃が相手の頭を砕く。・・・当然、即死だ。リズは・・・戸惑いなく敵を殺していた。

『咲さん!』

「分かってる!」

俺は着地し、Bモードを解除しながらリズに駆け寄る。

「リズ!」

「やぁぁぁ!!」

・・・呼び掛けるが、リズは反応せずにメイスを振り続ける。

「おい、止めろ!」

「っ!?」

腕を掴まれるが・・・振り払われた。・・・だけでなく

「らぁぁぁ!」

ビュオン!

「うおっ!?」

メイスが俺に振り下ろされる。ここでリズと目があい・・・その瞳が正気を失っているのを物語っていた。

『ど、どうするッスか?』

「・・・こうする!」

俺は一歩踏み込み、ダークリパルサーでメイスを弾き・・・そのままリズを抱き締める。

「リズ!しっかりしろ、俺だ、咲だ!!」


「うわああ!あああああ!!」

だがリズは暴れ続ける。俺は両肩を掴んで引き離してから・・・

「里香っ!!」


パァン!

・・・思い切りリズの頬を叩いた。ゆっくりとリズの瞳に光が戻っていく。

「さ・・・き・・・」

「里香・・・」

「あた、し・・・」

リズはふと自分の手を見た。・・・真っ赤に染まった、血塗れの手を。

「ひっ・・・!」

「・・・里香・・・殺したん、だな?」

「あたし・・・あたし・・・!いきなり、斬りかかられて、それで、咄嗟に、そうしたら、そうしたらぁ・・・!」


その時、俺達を狙う敵が襲ってきた。


「ちっ・・・空気読んでさがってろ!!」

闇を乱射して足止めをする。

「怖かったのよ・・・あたし、人殺しになって・・・」

「・・・そうだ。里香は人を殺した。だからもう逃げちゃダメなんだ」

「逃げ・・・?」

「ああ。命を奪ったなら、そいつの分まで生きるくらいの気持ちでいかないとな」

「・・・そんな軽く言わないでよ!!無理よ・・・あたしにはそんな・・・」

「・・・あのな、相手は殺されるのも承知で戦ってるんだ。それなのに殺した相手がそうじゃ相手も死にきれない。それに・・・お前が何人も倒したことで助かった人間だっているんだぞ?」


「そんなドラマみたいな綺麗事言わないでよ!」

俺は・・・亮みたいに上手く出来ないな。

「・・・そうだな、綺麗事吐いたって里香が人を殺した事に変わりはない。・・・だから、どうする?」

「・・・?」

「今退けばこれ以上汚れることはない。それとも誰かを守る為にその身を汚し続けるか・・・どっちかだ」

「・・・咲、は?」

リズが聞きたいことは何となく分かった。

「俺はとっくに汚れきってるよ。里香に会うずっと前から、な。でもそれでいい。・・・家族を守るためなら人殺しも構わない・・・そう自分に言い聞かせてきた。今までも、これからも・・・お前は、どうする?」


もう一度リズに問う。リズは泣きながら、震えながら・・・口にした。



「・・・戦う」

「・・・いいんだな?」


ゆっくりとリズは頷く。

「・・・少し、いいか?」

俺はリズに触れ、闇を探る。



『(どうッスか?)』

「(・・・大丈夫。闇が疼いてはいるけど、発現はしない。闇に負けない覚悟はあるようだ)」


『早貴、聞こえるか?』

「キリト?」

『今から俺達は前線に復帰する』

「はっ?アスナや直葉ちゃんは・・・」

『二人とも覚悟を決めてるよ。俺も・・・戦う』

「・・・戻れないぞ」

『今更だ。俺はとっくに人殺しだからな』

「・・・解った。戦線が維持できるまでは俺もここで戦うぜ」


『わかった。すぐに戻る!』


「リズ、行けるな?」

「ええ、こうなったらとことんやってやるわ!」


リズは未だに震えがあったが・・・

『(そこは咲さんがフォローッスね)』

「(おうよ)」



俺とリズは駆け出す。こうなったら速めに戦いを終わらせるしかないな・・・!

























亮~

「はぁ!」

通信でキリト達が復帰したのは聞いた。なら俺達は俺達で戦うだけだ。

「魔神拳!」

衝撃破を叩き付ける。更に擬音を引き抜き・・・

「魔神剣・双牙!」

素早く詠唱、魔術を使う。

「イラプション!」

爆発が兵を飲み込む。

「せやぁ!」

明命が姿を消し・・・次に現れた時は数名の命を奪っていた。

「・・・雷の暴風!」

椿の雷がほとんどを飲み込む。

「ちぃ、数が多い!」

「確実にこちらが消耗してきていますね・・・」




「ふぅ・・・ふぅ・・・」

「椿、大丈夫か?」



「あ・・・うん。少し、疲れただけ・・・」

椿の能力は俺と同じで体力を消耗するようだ。・・・その時、更に兵が増える。

「こうなったら勝率の高いライダーで!」

携帯を取り出し、操作する。

「モーションキャプチャー、鎧武!」

携帯がベルトに変わり、手に錠前・・・ロックシードが現れる。

「ふっ!」

『オレンジ!』


体を二回左右に捻り、手を突き上げて頭上で回してからベルトにロックシードを装着する。

『ロックオン』

「変身!」


カッティングブレードを操作すると頭上に果物が現れる。

『ソイヤ!オレンジアームズ!花道!オンステージ!』

俺は仮面ライダー鎧武へと変身する。

「おい見ろ!御遣い様が・・・!」

「おお・・・やはりあの力は・・・」

周りの味方の兵の士気が上がる。さぁ・・・

「ここからは俺たちのステージだ!」

現れた小太刀・・・大橙丸と腰にある刀、無双セイバーを引き抜く。

「おりゃあ!」

二刀流で攻め、相手が混乱を始める。

「そこだ!」

大橙丸と無双セイバーを連結させ、ナギナタモードにする。そしてベルトからロックシードを外し、無双セイバーに装着する。

『ロックオン。イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン!』


ナギナタを振り回し、オレンジ色の斬撃を飛ばす。

『オレンジチャージ!』

「セイハーーー!!」

再び敵を一掃する。

「お父様、凄い!」

「はは、まあな」


『ふむ・・・』

その時、シンの声が聞こえた。俺達の意識は一瞬で空に行く。

『さーて、少し難易度を上げようか』

そう言った瞬間・・・敵兵が黒い何かに包まれ・・・姿を異形に変える。

「・・・闇!?」


目の前で起きた出来事に、俺達は唖然とすることしか出来なかった・・・


 
 

 
後書き
はい。というわけでちょっとしたお知らせです。実は今、真似と開閉と世界旅行の続編の予告的なものを書いているのですが、公開すると今の展開のネタバレになるんじゃないかなー、と思います(続編=物語の続き、ですから)それでもしそれでも予告が読みたいと言う方がいらしたら、感想、もしくはメッセージにて僕に教えて下さい。急いで書き上げてお届けしますので(笑)それでは次回もよろしくお願いします。 
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