FAIRY TAIL~神々殺しの魔導師~
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6話
次々と放たれるビームをかわしながら敵に近づこうとする俺とセリア。しかし、近づくにつれてビーム
を避けにくくなる為なかなか近づくことができない。
「どうするの?」
「奴の基本的なエネルギーは無限なのかな?」
奴の攻撃の威力は全く衰えず、同じ出力を出している。
「でも、ビームしか出してないよ?」
「2手にわかれて見る?」
「いいね」
俺とセリアはお互い背を向けるよう見走り抜け、敵の出方を見る
「なんだ?」
敵が腰を曲げて右手を着き、左足をあげる
「!?伏せろ!!!」
俺の声に素早く反応したセリアは地面に伏せる…刹那
ザン!!!!
敵は素早く左足で円を描くように回転し、鎌鼬を作り出した。敵の回転はグラついてい
るため、あらゆるところが切られていく。
「粒子作物弾!!」
まっすぐ敵に飛んでいく粒子の弾丸。しかし、敵のかまいたちによって切り刻まれ、消滅する。
敵は目が回らないらしく、ずっとまわり続けている。セリアと一回合流し、作戦を練ることにした
「意外と手ごわいな…」
「そうだね…」
「奴の回転が速すぎて近づけねぇ」
「上空からは?」
「飛び上がろうなら斬られるぞ」
今俺たちは少し離れたところにあったくぼみで作戦会議をしていた。今も敵は回転をやめておらず、上
を見上げれば木々が切られている
「トランザム使えばいいじゃん」
「…使ったことないよ?」
「いつ使うか?今〇しょ」
「駄目だよセリア!」
「あの塾はいいよ」
「セリアあそこの生徒だったの!?意外すぎるわ!!」
「…………って友達が言ってた」
「紛らわしいな!!あと今の間はなんだ!」
「何興奮してるの?バカみたいだよ?」
「お前のせいだろ!!」
「まぁたしかに私のナイスバディに興奮するのは分からなくもないけど…」
「もう突っ込むのもめんどくさいわ!!」
「じゃあ、トランザム使って突撃だ~!」
「もういいよ…やればいいんでしょ…」
俺は立ち上がり、敵の方を睨む。どんな技かわからない為セリアには離れてもらい、集中して力を込
め……そして
「………トランザム!!!!!!!!」
刹那俺の体から最高放出レベルの3倍は上回ろう金色の粒子が放出され、力がみなぎってくる。
「すごい…」
俺はただただこの現象に感動していた。ただトランザムには時間がなく、感動している暇はなかった。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」
俺は気合を入れて飛ぶ
「うおぉぉぉぉぉぉ~」
その気合は悲鳴に変わった。思いっきりとんだ俺は経験したことがないくらいのGを受け、正直耐えられ
なかった。さぞかしきれいな流星にも見えたことだろう。目標の神はこちらに視線を向けているが、距
離が遠すぎる。
「やべぇ」
力の調整がうまくできなかったがある程度は慣れ、手と足から金色の粒子を放出して敵に向かって突進
する。
「ぐらるおぉぉぉぉ」
変な鳴き声で敵は口からビームを出してきた。それに対抗して俺も技を使う
「粒子閃光」
敵から放たれた黒いビームと俺の金色のビームはすさまじい音を立てて激突し、一瞬で俺のビームが奴
の攻撃を飲み込み、そのまま敵に向かって行った。
「うわあぁぁぁぁぁぁ!!!」
なんか喋れたらしい神は人間らしい叫びを最後に、ビームに溶かされ爆散した」
「……やった……」
敵がいたところを眺めた俺だが、ついにトランザムが切れ、激しいめまいに襲われて視界が斜めり、意
識が遠のいていく。
「ロスト!!!!しっかりし……………」
記憶に残っているのはそこまでで、意識が途切れた
起きた時にあんなことになっているとは夢にも思わずに…
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