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蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士

作者:蒼鈴六花
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はぐれ召喚獣

俺たちは桟橋に向かって走っていた。
夜道は月明かりもあるが夜目が利くので普通に見える。
建物の間にある階段をワルドが上ったところでサイトが疑問に思ったことを口にするがワルドは答えない。

そして桟橋が見えてきた。それを見てサイトが驚いたりしたが、桟橋に向かうために木でできた階段を上っていく。

(後ろと外から人の気配がする)

そう思いサイトに小声で知らせ、途中の踊り場に出た所で黒い影が動こうとした瞬間、サイトはデルフリンガーで袈裟斬りにしようとするが避けられる。

「っく!ルイズ!」

サイトの攻撃を避けた人影の後ろからさらにもう一人が飛び出してきてルイズのほうに向かうが。

「させん!」

俺はルイズの前にでて敵に剣を振り下ろす。相手はそれを斧で防いだ。

(こいつ斧で剣を、それにこの肌の色……)

すると相手は奇妙な声を出す。

「ぎぎゃ」

鳴き声?……ローブで隠れているが、あれは……あの神の仕業だな。今度はなにやらかしたんだ……
俺はすぐにサイトの方に向き。

「サイト、先に行け!俺はここでこいつらを引き止める!」

「わかりました!いくぞルイズ!」

俺が敵を牽制している間にサイトはすばやくルイズのところに行く。

「え、ちょ、ちょっと!」

ルイズを連れていった。ワルド?そんなやつは知らん。
サイト達が行ったのを確認すると、敵は撤退しようとしていたが。

「メガウィンド」

敵を壁ごと吹き飛ばし外に移動する。
相手は倒れていたがすぐに起き上がる。ローブは風で吹き飛ばされていて姿がはっきりとわかる。

「やはり、サハギンか……」

緑色の魚人が立っていた。
離れてこちらを見ていたやつがいたがそいつが召喚した感じではない。魔力の反応がなかったし、そいつはもうこの場にいない。となると……

「はぐれ召喚獣か?」

「ぐるるるる」

うなり声を上げ襲い掛かってくる。なにやら様子がおかしいようにも見える。
俺は呼びかけてみたが、通じなかった。その間にも相手は襲い掛かってくる。

「言葉は通じないか……送還はできないし、可哀想だが倒すか。召喚!クロ!」

召喚に応じ、黒く小さなカラス天狗がでてくる。

「たのむぞ、クロ」

俺は攻撃を避けながら頼むとクロはコクっと頷く、そして手に持っている葉団扇を振り下ろすと風がサハギンに飛んでいきサハギンを切り裂く。

「ギャアア!!」

サハギン達も黙ってやられるままではなくこちらに突っ込んできて斧を振り下ろしてくる。
それをかわしながら距離をとり、クロにサハギンを牽制と誘導してもらい呪文を詠唱する。

「正義の意志、雷撃の剣となり咎ある者に降り落ちる。サンダーブレード!」

サハギン達の下に一瞬で魔方陣ができ、上から雷の剣が落ちる。
サハギン達は黒焦げになった。
クロはうまくサハギン2匹を誘導してくれたおかげで2匹同時にしとめることが出来た。

「クロありがとな」

頭を撫でながらお礼を言うと嬉しそうに鳴いてから還って行った。
俺はサハギンのほうに向く。

「すまんな……、せめて墓はたてる」

穴を掘りサハギンを埋めて墓を作り、桟橋のほうに向くと船が飛び立っていった。

「間に合わなかったな……さて、これからどうするか……」

そこで神の爺さんのことを思い出し。

「……あのサハギン送ったのもどうせ爺さんだろう」

いつもは寝ないと爺さんの場所にいけないが……
そう思い空を見上げた。



神 SIDE

「ふぅ、サハギンを送ることにやっと成功したわい。でもこれから色んなものがあの世界に送れるようになった。ふふふ……楽しみじゃのう」

その時、後ろからバチバチと音がして振り返ってみると。

「な、なんじゃ!?」

小さな時空の狭間が出来ていて、手が少し見えていた。
手は時空の狭間を押し広げ始め、人が一人通れるくらいの大きさになると引っ込み。

「……なにが楽しみなんだ?」

低く底から響くような声が聞こえた。

「こ、この声……まさか!!」

「おい、じじい。サハギン送ったのお前だろ」

「どうやってここに!、おぬしの夢としか繋げてないはずじゃぞ!!」

「気合で来た」

「き、気合じゃと!!」

お、おかしい。こんな能力与えてないはずじゃ。ほんとに気合で来たというのか!!

「で、なにが楽しみなんだ?」

あ、もうだめじゃ

SIDE OUT



俺は気合で神のいる空間に入り込んだ。

すると。

「……楽しみじゃのう」

などと聞こえてきた。
何が楽しみなのか聞きださねぇとな……

少し爺さんと会話した後、爺さんに聞く。

「で、なにが楽しみなんだ?」

爺さんが観念したようで話し始める。

「おぬしの今いる世界に色んなものを送れるようにしたのじゃ」

「色んなものとは?」

「サハギンのようなはぐれ召喚獣や人などの生物や、あらゆる物などじゃ」

「ほう、で、その送れる様にするための実験かなにかでサハギンを使ったと」

「そ、そうじゃ」

「サハギンは元の世界に戻すことは出来たのか?」

「それは無理じゃのう。無理やり送ったし」

「……サハギンを殺してしまった俺も悪いと思うが、二度と還れないようにしたじじいも悪いと思わないか?」

「……」

「それにあのサハギン、自我がなくなってた。それもじじいが原因か?」

自我がなくなってたか正確にはわからなかったがそんな雰囲気だったし、なんかじじいが知ってそうだから少し聞いてみた。

するとじじいが青ざめていく。どうやらじじいが原因らしい。

「……覚悟はいいか?」

「の、能力取り上げるぞ!」

最後の抵抗か……だが。

「取り上げればいい、サハギンを殺したのは俺だ。罰は受ける。だが、俺はお前を殴る」

能力を取り上げられたが、殴った。

その後、爺さんの悲鳴が木霊した。



「な、なんで能力ないのにあんなに強いんじゃ……」

「日々の努力だ」

「努力で人間の限界超えるか!!」

「今は人間じゃない。悪魔だ」

なんだかんだで能力を返してもらえた。別になくてもいいんだが、召喚獣たちに会えないのはな……
なぜか爺さんのほうからお前に返すって言ってきたが、それに悪いのはワシだけじゃとかなんとか。

後なにやらぶつくさと、能力あってもなくても変わらんかった……とか言ってるが気のせいだろう。俺はそんな化け物じゃない。

その後、爺さんと話をした後、元の場所に戻った。



神 SIDE

「ふぅ、あやつ能力なしでもワシを殴り飛ばすとは化け物じゃな……」

だが……

「ふふふ、まだ楽しみは消えてはおらん。存分にあやつの人生を見て楽しむとしよう!」

あの程度ではワシを止められんよ!!
再生能力あるしの。

SIDE OUT






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アルさんが少し傲慢な感じがするような…
けど、傲慢でいいじゃないか!神を殴ってもいいじゃないか!だって悪魔だもの!みたいな感じです。

神の爺さんとアルさんのやりとりは基本ギャグ?のようなものなのでアルさんに補正がかかって神相手だとやたら強くなる様子?

ワルドが空気?「ワルドって誰?」byアル

では誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
 
 

 
後書き
うーん、ディスガイアとテイルズ、特にFFT要素が薄い。

どうしたものか。
 
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