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蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士

作者:蒼鈴六花
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出港までの時間


ラ・ロシェーロの女神の杵亭にて

今は1階の酒場でくつろいでいる。
サイトとギーシュはくたくたになっていたからポー○ョンをあげた。

そこに桟橋へ乗船の交渉に行っていたワルドとルイズが帰ってきた。
ワルドは困った顔で話を始める。

なんでもアルビオン行きの船は明後日にならないと出ないそうだ。
それから部屋を取ったので休もうということになり、俺は一人で部屋を使うことになった。一応使い魔だしギーシュが一人部屋のほうがいいのでは?といったら

「あ、アルさんが一人部屋を使ってください!」

なんだか青ざめながら譲ってくれた。良いやつだ。
部屋決めの際ルイズとワルドが相部屋になることで少々騒いだが、サイトが嫉妬するだけで終わった。



その後、部屋にて。

俺はルイズとワルドの会話をしっかり盗聴していた。
一人部屋で誰もいないから隠す必要ないし、近くに人がいないかは確認済みだ。

ん?原作知識があるはずなのに盗聴に意味はあるのか?
もう原作知識なんて忘れた。何時頃からか、先を知ってたら面白くないと思ってな……記憶消す薬でその部分だけ記憶を消した。

原作介入したくなかったのではって?今生きるこの世界は空想の世界でもなんでもない、現実だ。
俺が存在するだけでも変わることもあるし、行動してる分さらに変わるだろう。
この世界はすでに分岐している。俺が来た時点で……

まぁ電波の受信はこれくらいにして。
さて、盗聴盗聴。



……結論から言おう。
ワルドきm……、絶対裏切るな。
なんていうか不審すぎる。行動も言動も。
自分はルイズ利用する気まんまんですよーって叫んでるくらい、隠す気あるのかと言いたくなるくらいだった。
サイトのことも知っていたし、なんだかルイズの力を狙っているようだった。

ルイズの魔法は失敗じゃないしな、力の流れを見たら強制的に別の魔法になってるだけだったし……なぜそんなことがわかるかって?鍛錬してたら魔力の流れが見えるようになった。
まぁ、ちゃんとした形で魔法を発動させたらすごい威力になりそうだとは思った。
その力を知ってワルドは狙っている。どこで知ったかは知らないが、調べて見るか……

さて、サイトの方にそろそろ行くか。
そう思って様子を見に行くとサイトが落ちていく所だった。



翌日、サイトの部屋にワルドが向かうのを目撃。
隠れて盗み聞き、後をつけて様子を見る。もちろん物陰にいるルイズにばれないように。

戦いを見ながら。

……ふむ、鍛錬したといってもまだ1年もたってない。まだ素人らしさは抜けんな。
これは分が悪い。しかもこの勝負、ワルドはルイズとサイトを引き離そうとしてるな。
きみではルイズを守れないとか言ってるし。
あ、サイトが吹っ飛ばされた。
ワルドが立ち去った後、俺はサイトに近づく。

「サイト」

「うわ!あ、アルさん……見てたんですか?さっきの……」

「ああ」

「……」

顔をうつむかせて黙り込むサイト。
とりあえず魔法で傷を治す。

「剣を持ち始めたばかりの素人が、それなりに訓練を積み重ねた相手にすぐに勝てるなんて思ってないよな?」

「……わ、分かってます」

一度、ガンダールヴの力を発動させたサイト殴り飛ばしてるからな。あの時は良く飛んで行った文字通り……

「これでお前はまだ素人だということがよくわかったろうし、むしろ1度負けてよかったと思っておけ。負けたおかげでお前は強くなれる可能性が高くなるしな」

「負けて強く?」

「失敗からは学ぶことが多い。サイト、さっきの戦いで分かったことはあるか?」

サイトは悩み始め、それから。

「……ガンダールヴの力に頼りすぎてた?」

「そうだな、サイトの能力は確かに強力だ。だが使っている本人は素人、それなりに強いやつにはまだ負ける。それにお前は実戦経験とかまだまだすごく少ない」

「うっ……」

今回負けた相手はいろんな意味でちょうど良かった。ちょうど良いからこの際、ワルドにはサイトの強くなるための踏み台にでもなってもらおうか。

「他にも言いたいことはあるがそれはまた今度だ、とりあえずサイト、お前は強くなる。というか強くする……確実にな」

強くなるという言葉に最初は表情を明るくするサイトだが俺の表情を見て青ざめている。

「俺に師事してんだ、強くならないならあらゆる手段を使っても強くするだけだ」

がくがくぶるぶると震えるサイト。

「安心しろ、お前は最終手段に頼らなくても強くなってくれると思ってるからな……けど、これはだめだと思ったら……」

「全力で強くなります!!」

「元気になったようだな。よし、このまま今日の鍛錬をするか」

「はい!」

「さて、全力でといったな……今回は限界に挑戦してもらおうか」

今までの鍛錬は、現代人で武術をやってないだろうと思われるサイトには若干きつかったろうがそれでもおさえてはいた。これからは少しレベルを上げていきますか、本人も強くなりたいって意志があるようだし。
やる気が湧いてくるな、楽しみが増える……

「え……!?」

俺の顔を見て何を思ったか引きつった顔をするサイトの肩に手を置き、若干低い声で。

「男に二言はないよな……」

「……はい」

そしてその日、サイトの悲鳴が数回木霊したという。



夜、なにやらサイトとルイズが会話しているようだったが聞かないことにした。
俺だって無差別に盗聴なんてしない。

だが1階が騒がしくなってきた。急いでサイトとルイズを呼び1階に向かう。

1階は修羅場だった。

玄関から傭兵の一隊が襲い掛かってきたらしい。
タバサたちが応戦していたが、多勢に無勢で敵はかなりの数だった。

とりあえずキュルケやギーシュたちが話していたが、ワルドが半数を目的地に行かせる事が出来れば成功だといい始め、タバサが自分達が囮、俺を含むサイト達を桟橋へと言った。
少しワルドが怪訝な顔をしたが気にしない。

ギーシュがこちらは僕達に任せてください!!と意気込んでたり、キュルケがルイズにあんたのためじゃないとかいったりした。

「召喚、ライザー」

ライザーを召喚する。丸い機体に手と羽とコンセントの尻尾が生えて浮いている召喚獣。

それを見たワルドが驚いている。俺の情報は漏れないようにしているからな……
学院で散々目立ちまわってるのにって?裏で手をまわしてるのさ。どんなことをしてるかは秘密だ。
それにしても今日はやたら電波が……

「これはいったい……!」

「今はそれを気にする時じゃない。タバサ、保険に置いておく」

コクリと頷くタバサ。

「なにかあったらすぐにライザーに言ってくれ」

タバサがコクリと頷いたのを確認してから俺たちは別行動を開始した。




************************************************
進むサイトの改造計画・・・サイトはこの先どうなっていくのか!!
本当に分かりません。←行き当たりばったり

今回アルさんがなにやら電波受信しまくってますね。説明入れようと思ったんですがどこで間違ったのか

最近ディスガイア要素薄いなー、サモンナイトばっかりですね。ディスガイアの要素入れにくいんですよね・・・サモンナイトはほんと入れやすいです。

出してほしい召喚獣とかあったら感想に書いてもらえば嬉しいです。
何出そうかな・・・と毎回考えてます。外伝作品の召喚獣とかどうしようとも

では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
 
 

 
後書き
一応、出して欲しい召喚獣は感想に書いてもらえれば出そうと考えてます。
サモンナイトの召喚獣は多いですからね。全部出し切れる自身はないです。

外伝作品の召喚獣も受け付けますよ。 
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