| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

真似と開閉と世界旅行

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

ラジエイトゲート〜

 
前書き
何故だろう。書いていて違和感しか感じない・・・ではどうぞ。 

 
ノエルに頼み、アルビオールでラジエイトゲートに向かうが・・・

ズガガガガガ!!

神託の盾の船が砲撃してくる。

「くそ!ゲートを閉じさせないつもりか!」

「強行着陸します!」


「頼む!」

ノエルは驚くような操縦で弾を全て避け、ラジエイトゲートに着地する。

「・・・お空でぐるぐるしてフラフラですのぉ~~~」

「ミュウ、しっかりして」

「それにしても、さすがノエルだな。助かったよ」

ルークが言うが、ノエルは首を振る。


「いえ・・・兄ならもっと上手く突入できたと思います。私はまだ未熟です」

「謙遜はいらないって。見事な操縦テクだったぜ」

「・・・もしかしたら敵が来るかもしれないので、危険だと思ったら退避してください」

「ありがとうございます。皆さん、気をつけて」

奥に進むと・・・

「これって、パッセージリングだよね?やっぱりここにもあるんだね」

「まあ、当然ですね。本来ならここにも来る筈でしたし」

「・・・ここでアッシュが助けてくれましたのよね」

「・・・ああ。俺、ホントあいつに助けられっぱなしだな」

「当然だわ」

「え?」

ルークの言葉にティアが即答する。

「大地を降ろしたのよ。二人でやれただけでも大変なことだわ」

「アッシュ一人でも無理だったかもな」

「・・・やはり、人は力を合わせることが大事です」

黒羽、撫子がそう言うが・・・

「ま、時には個人の力で大惨事になるけどな」

「知也~」

アニスが空気読めと言わんばかりに知也を見る。

「・・・でも、分かるよ。俺は・・・」

「でもま、力は使いようだと思うぜ。な?咲」

「俺を見るなっつの。まあ、そうだけどさ」

「大丈夫。今のあなたは力の怖さも知っている。驕らずに、的確に力を使いましょう」

「・・・ああ」


そして最深部に到着すると・・・

「何か・・・来る!」

「くそ!敵か!?急いでゲートを閉じないと・・・」

「早く早く!間に合わないよぅ!」

ルーク、ティアとアニス、そして俺が真ん中に近寄り、ルークが宝珠を使用する。

「上です!」

ジェイドの声に反応し、見上げると・・・

「すこあを・・・!ひゃははははっ!?すこあをまもるために・・・!おまえたちぃ・・・」

モースだ。モースが目の前を飛び回る。

「まだ意識があるのね・・・」

「ひゃはーっはっはっ。ぐぉっ!?私は監視者として・・・世界を繁栄に・・・っひゃあっ!?」

アニスは悲しそうにモースを見る。

「・・・イオン様を殺したのはこいつなのに・・・!なのに・・・なんだか・・・可哀想」

「大詠師モース!お願いです!正気に戻って・・・!」

ティアの呼び掛けに答えず、モースは攻撃してくる。

「モース様!」

「・・・うらぎりものぉををををを!?ふおっ・・・世界はめづぼうざぜばじな・・・っ!?」


「・・・戦おう!このままでいい訳がない!」

「しねぇーーー!?ひゃーはははは!」

その時、背後から神託の盾兵が走ってきた。

「く・・・サキ!そちらは頼みます!」

「あいよ!行くぜリパル!」

方天画戟を構える。

『何時でも準備OKッス!』



俺は改めてモースと向き合う。

「力の暴走ねぇ・・・ったく、嫌な親近感だぜ・・・!」

相手が空を飛んでいるなら、こちらも飛ぶしかない。俺はBモードを発動し、飛び上がる。

「オオオオ!!」


全力で放った一閃はモースを切り裂く。

「へっ、大したことねぇな!」

『・・・待ってくださいッス!敵損害箇所が修復されてるッス!?』

「ああ!?」

確認すると、先程切り裂いた傷はみるみる内に修復していた。

「ひゃはははは!」

『熱源反応・・・!上ッス!』

「っ!」

火の譜術、エクスプロードの爆風に呑まれ、地面に叩きつけられる。

「ぐっ・・・!?」

「サキ!?・・・アニス、ティア!行くぞ!」


『咲さん!?』

「平気・・・だ。ったく・・・無詠唱とは恐れいったな・・・」

俺は方天画戟を空間に投げ入れる。

『さ、咲さん・・・?』


「リパル、お前は常に周りに気を配ってくれ。正直、探知と制御の同時で行くより、今は探知に絞ってくれた方がいい」


『わ、分かったッス!』

空間からはベルヴェルクを取り出し、再び飛ぶ。

「ルーク!飛んで!」

「ああ!」

ルークがトクナガを足場にして、モースに接近する。

「飛燕瞬連斬!」

ルークが蹴りと斬りを連続で放つが・・・

「きかぬきかぬーーー!!」

「くそっ・・・回復しちまう!」

「ルーク、下がって!・・・ホーリーランス!」

光の槍がモースを貫くが、それすらもモースを倒すには至らない。

『どうすれば・・・』

「んなの簡単だ!」

俺はモースの真下に潜り込む。

「開け!」

俺の空間が現れ、それを放置して更にモースの周りに空間を開き続ける。

『咲さん!雷、水、氷、風、炎、来るッス!』

「多いんだよくそっ!!・・・Aモード!」

闇を解放して全ての譜術を回避する。

「くっ・・・まだだ!まだ足りない!」



ベルヴェルクで牽制しながら空間を開き続ける。

「はぁ・・・はぁ・・・!」

亮の真似と同じだ。連続の能力使用は負担が大きい・・・けどな。

「こんなのでつまづく訳にはいかねぇんだよ!」

大量に空間を開き、離れた位置に着地する。

「三人共下がれ!」

三人が退いたのを確認して、俺は力を籠める。

「・・・リパル、捲き込まれんなよ!射出(ショット)!!」

全ての空間から俺が貯蔵している全ての武器を射出する。・・・そして、以前の女の俺も使った・・・射線上に空間を開くことで射出した武器を収納、再利用する。

「ぐおおおお!?」

「ぐっ・・・!?」

ブシャア!

身体から血が吹き出る。・・・能力の使用過多だ。だが・・・

「止まれるか・・・!」

俺は能力を維持しながらベルヴェルクを合わせる。

「フェン・・・リル!・・・ウアアアアアアアアアッ!!!」

叫び、ガトリングを撃ち続ける。


「うぎゃあああ!?」

「・・・おおお!」

ベルヴェルクを投げ捨て、走り出す。そして空間から方天画戟を鎌に変形させながら取り出し、Aモードに使用している分の全ての闇を鎌に回す。

「デスサイズ!!」

ズバァァン!!


「す・・・こあ・・・が・・・ユリア・・・よ・・・世界を繁栄にぃーーー!?」

そう絶叫すると、まるで溶けるかのようにモースは消滅した。

「やっ・・・たか・・・」

俺はその場に倒れてしまう。

「咲さん!」

撫子が駆け寄ってくる。

「何故こんな無茶を・・・!」

「何で・・・だろうな」


・・・いや、何となく分かる。アニスやアリエッタを悲しませる原因を作った相手に怒りがあった。どうせ死ぬからと自棄になっている部分もあった。・・・要するに、自分を見失っていた。

「・・・まったく・・・俺らしくない・・・」

『咲さん・・・』

「・・・少し、休むか・・・」

Aモードを使った副作用もあってか、俺はあっさりと意識を手放した・・・















































「・・・はぁ」

目が覚めてなんとなく溜め息を吐きたくなった。

『起きたッスか?』

「・・・ああ。あのさ・・・怒ってるか?」

『・・・もう怒る気も起きないッスよ。咲さんに無理するなって言うのが無理ッス』

「・・・悪い」

ここは・・・ダアトか。

「あれからどうなった?」

『特に変化はないッス。後はエルドラントの対空放火をどうするかなんスけど・・・』


「対策練るのにゃここじゃ無理ってか?」

『ダアトが近かったので・・・』

やべ、俺めっちゃ足手まといだ。

「・・・で、アリエッタに・・・バレた?」

『ずっと看病してたッス』

「あっちゃー・・・」

俺が怪我した・・・なんてアリエッタからしたら心配以外の何物でもない。

「あー・・・撫子も怒るだろうし・・・どうし」

ガチャ

「咲さん、目が覚め・・・って何やってるんですか?」

俺は反射的に正座をしていた。

「・・・この度は多大な無理をしたことを心より反省致しますので、どうか寛大なお心で処罰を・・・」


「・・・ぷっ、はははは、何ですかそれ」

撫子が笑って溜め息を吐く。

「別に怒ってはいませんよ。それより、皆さん待っています」

「あ、ああ」

「・・・体は大丈夫ですか?」

「ん。もう回復した」


自分自身もこの回復速度はビックリだ。

「いっそ速度と防御捨てて攻撃特化にしようかな・・・」

『無意味ッス』

「・・・最近うちのリパルが反抗期なんだけど」

「咲さんは常に反抗期じゃないですか」

「ぐ・・・」

何も言い返せない。

「・・・と、とにかく行こうぜ」


俺は部屋から出てみんなと合流しようとした時・・・なんか騒いでいた。

「アニス、大変だよ!大変!」

「ど、どうしたの?フローリアン」

「いたずら悪魔がいないんだ!」


「どうしたんだ?」

「サキ、もういいのか?」

ガイの言葉に手を振りながら言う。

「生憎、頑丈さが取り柄でね」

「しかし・・・いたずら悪魔とはなんですの?」

「悪魔ならここに一匹凄いのが・・・」

「何か?」

ルークがちらりとジェイドを見る。

「・・・“いたずら”なんて可愛らしいもんじゃねえな・・・」


その時、パメラさんがやって来た。

「・・・あらあらあら!アニスちゃん、丁度いいわ」

「ママ。どうしたの?」

「実はね。身寄りのない子供達の為に劇をすることになったんだけど、意地汚い、いたずら悪魔の役が熱を出してしまったのよ」

「おや、アニスにぴったりの役どころじゃないですか!」

「大佐・・・それって失礼じゃありませんか・・・」

「それに、ユリア役の人も連絡がつかなくて・・・」

「だったらティアがやればいいんじゃね?」

「わ、私は無理よ。人前で演技する自信がないわ」

ルークの発言にティアは拒否する。・・・その時だったのだ。撫子が直下型爆弾を落としたのは。

「だったら咲さんがやればいいんじゃないですか?」


「はぁ!?」

「おお、それはいいな」

「私は以前見られませんでしたしね」

「ちょちょちょ、ちょっと待て!ユリアって女だろ!?」

「咲さんの演技力は見ていますし、髪色とかはカツラで誤魔化せばいいです」

「け、けど・・・!」

「咲さん、以前の約束を忘れたのですか?」

「ぐ、~~~~~!?」

そう言えばそんな約束をしてしまった覚えがある。

「アニス、サキ。お願い!アリエッタも出るから、一緒にやろう!」

・・・俺は悪どい策略より、子供の純粋な願いの方がキツイことを知った・・・




























































・・・そして、劇が始まる。

「わははは。ボクはいたずら悪魔だぞ。みんなの大好きなお菓子をぜーんぶ独り占めだい!」

やばい。悪魔衣装が似合ってる上に、お菓子をお金に変えると違和感が消える。

「みんなのお菓子を返してよ!アニ・・・悪魔のいじわる!」

一方アリエッタは真っ白なワンピースに天使の羽とベタな服を着ていた。まあ、可愛いけど。

「アリ・・・じゃない。天使なんかが口挟むなー!」

そして、二人とも地が出かかっている。


「そんなことをしてはいけません」

初代導師役のフローリアンが登場。一瞬二人は固まったが、演技は続く。

「なんだ、お前は。このお菓子はぜーんぶボクのだぞ!」

「導師様、こんないたずら悪魔にはお仕置き・・・です!」

「いけませんよ、優しい天使。あなたはそんなことを望む天使ではない筈です」

「・・・(よし)」

特に大きなハプニングもなく、劇は進んでいく。そしてクライマックス・・・

「導師よ、死ね!」

「危ない、導師様!」

「・・・えい!」

アニスが暗殺者役とフローリアンの間に立ち、そのまま倒れ込む。

「いたずら悪魔さん。何故、僕を庇ったのですか?」

「ボクの初めての友達だからだよ。導師のお陰でボクは友達ができた。だからボクのお菓子は導師にあげる。ああ、こんなことなら、天使と喧嘩しないで、みんなにお菓子を分けてあげればよかった・・・」

「ああ、星よ。ユリアよ、ローレライよ。このいたずら悪魔さんを助けてあげて下さい」

『咲さん、出番ッスよ』

「別にユリアじゃなくてローレライで事済んだんじゃねえの・・・?ああ、くそっ!」

俺は半ば自棄になりながら階段を使い、上から現れる。

「いいえ、それはできません。それは死に逝く命を冒涜するのと同じなのですから」

白いドレスに栗色のカツラ。さらに女性陣によって施されたメイクによって、俺を男と気づく人間は少ないだろう。

「ですが、このままでは悪魔も天使も・・・あなたも悲しみが残るでしょう。・・・私がその子に、新たな命を与えます・・・」


俺が照明に合図を送り、一瞬暗くしたあと・・・

「チーグルですの!こうしていたずら悪魔はチーグルになって、ローレライ教団の聖獣になったですの!」

・・・何とか劇は拍手喝采で終わった・・・

「みんなハマり役だったぞ!」

ルークの言葉に溜め息を吐く。

「何処がだよ・・・」

アニスも頬を膨らませる。

「そうそう、最後はどっちかっていうと私よりミュウに拍手行ってたし」

「照れるですのー」

「でもボクはアニスが守ってくれて嬉しかったよ」

「あれは劇のお話じゃん」

「でも、嬉しかったよ」

「・・・ちゃは。まあいいか」

「サキ、アリエッタの演技、どうだった?」

「ああ。とっても良かったよ。服も可愛かったし」

アリエッタの頭を撫でるとアリエッタは笑顔になる。

「「「シスコン」」」


「誰だっ!」

俺が見ると即行で顔を背ける外史メンバー。

「サキも綺麗だった!」

「いや・・・あんま嬉しくないんだけど・・・」

アリエッタは素直に答えてるんだろうこど・・・俺の精神はガリガリと削れている。

「・・・とにかく、着替えてくる」

「おや、別にそのままでもよろしいのでは?」

「いい訳ねーだろ!」

「いえいえ、そのままリグレットと対峙すればどんな反応を示すか興味がありまして・・・」

「ドン引かれされるだけだ!つか姉貴にこんなん知られたら俺が悶え死ぬっつーの!」

「まあ、いいじゃないですか。写真は取りましたから」

「撫子ぉぉぉ!?」

「そして送信しました」

「やっぱり怒ってるだろ!無茶したこと怒ってるだろ!」

『・・・』

「・・・お前は?」

『大丈夫ッス!写真は全然撮ってないッスよ!』

「・・・嘘はついてないみたいだな」

『(動画は撮ったッスけどね。・・・送信ッス)』


「・・・早く着替えて目的地に行こうぜ・・・」

エルドラントの対策を考える為にグランコクマの軍部で話し合うらしい。

「サキ・・・気をつけてね」

ちなみに、アリエッタにはちゃんと心配かけたお詫びと、看病してくれた感謝を伝えた。

「ああ、また行ってくるよ。フローリアンと仲良くな」

「僕とアリエッタはとっても仲良しだよ!一緒に寝たりもするし」

「あ、ああ・・・そう」


何故だろうか。何か不安になる。そ、そうだよな、何れはアリエッタも好きな男ができたり・・・

「もう、シスコンってか親馬鹿の領域だよな」

知也の言葉に全員が頷く。・・・とにかく、グランコクマに向かうことにした・・・


 
 

 
後書き
リョウ
「うわあ・・・」

サキ
「うるせえ。余計なこと言うなよ」

リョウ
「・・・あー、なんだ・・・別に、俺は気にしないからな?」

サキ
「なんだよその知っちゃいけないことを知っちゃった感じは!?」

リョウ
「大丈夫。霞達には黙ってるよ。・・・女装したっていいよな」

サキ
「趣味じゃねーよ!!テメエわざとだろ!」

リョウ
「はい?」

サキ
「こ・・・この野郎」

リョウ
「いい感じに咲を怒らせたので、今回はこれまで。また次回ー」

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧