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ロザリオとバンパイア 転生物語

作者:圭人
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第22話 弟

謎の忍の襲撃事件の翌日、モカと一緒に登校したものの、珍しくケイトは一時限目以外授業をサボって
いた。

そして昼休み。 昼休みは新聞部のメンバーと食事をするのだが、今回はケイトの姿だけみあたらない

「ちょっとモカ~? ケイトくんはぁ?」
「めずらしく一時限目が終わって以来姿がみえんのだ… 私もどこにいるのやらわからん」
「なにか喧嘩でもしたのか?モカ…」

みぞれが不安そうな表情で尋ねる いくらケイトに恋人がいるといえど仲間である以上みな心配であるのは
確かである

「喧嘩などしていない」

モカは真剣眼差しで話す
喧嘩をする理由などないからだ

「食事が終わったら皆でケイトさんを捜しにいくですぅ」
ゆかりの一言でみなうなずき食事をすませケイトの捜索を開始した
少し時間がさかのぼり
ケイトは理事長の要請で自分の双子の弟を迎えに人間界へでていた
話しは一時限目終了時、トイレに向かう途中、モカの姉であり、教師でもある
アクアに呼びとめられた
「波風くん!ちょっとお話しが」
『なんだ、アクア先生か なんですか?』
「アクア先生じゃなくて朱染先生でしょ?」
『いいじゃん 顔見知りだし で、話しってなに?』
「あの、理事長がお呼びよ… すぐ来なさいと それにいつからタメ口?」
アクアは少しムッとしたかんじではなす

『あ、ごめんなさい つい笑』
「まあいいわ そのかわりわかってる?」
『へ?』
「あれからケイトの血吸ってないしなあ…」
アクアの目はトロンとして静かに抱きつく
『てか理事長のとこすぐ行かなきゃなんですよね?じゃ笑』

ボンッ

とケイトはどうやら迷彩隠れで難をのがれ理事長の元にいそいだ
「あ〜! またあの時みたいに迷彩でにげた! まあいいわ こんどはかならず…」
アクアの目は悔しさとこれからのことで不適な笑みは消えなかった

場所は変わり理事長室

『なんですか?俺に用事って』
「ああ、 君にきてもらったのも他でもない。 君の双子の弟がいま人間界にいる
迎えにいってもらえんか?」
『あいつを? この学園に? 大丈夫ですか?」
「ああ。 気にすることはない 君と同じ目を持つ以上は大丈夫だ たぶんw」
『たぶんってw 』
「そうだ あと五分で出発だ バス停に君の時空間クナイが刺さっている、
そこへまずとんでくれ そこからはバスで人間界へいってもらう」
『まああのクナイに飛べってことだから、一応極秘なんでしょ?わかりました
(たくっ冥王のメンバーなのに使い方荒いぞ)』
「なんか言ったか?」
読まれてるっ笑
『なにも笑では』

ケイトは片手で印を組バス停のクナイに飛びバスへ乗り込んだ

「奴とは駅で落ち合う事になってる」
『そうですか お願いします』
「お安い御用だ」
そして人間界へ一時向かうのだった

一方モカたちは探せど探せど、ケイトの足取りはつかめなく、そのまま寮にかえっていった

人間界につき合流場所に着くがいるはずの物がいない
ケイトは前に来たときより違和感を覚えた
前は戦で街は壊滅状態だったが今は休戦中き終戦になったのかおだやかである
そのまま待ち続けてもなかなかこない
『遅い…』
ひとりごちる
その数時間後
無事落ち合うことができ、学園へ
学園にかえってきたのは夜の10時すぎ
弟はひとまず理事長室にとまることになり
ケイトは寮にもどる
ケイトは寮にもどるなりそのまま眠りにつき夜ケイトの部屋に灯りがともることはなかった


翌日は休校日
モカたちはケイトの部屋に足を運ぶ

「昨日は灯りがついてなかったからな…ケイトかえってるかな…」
不安げにモカが口を開ける

「大丈夫だよ きっとかえってるって」
くるむもフォローをいれる

「ケイト〜?」
モカはインターホンをならす
しかし反応がない
「鍵はかかってるのか?」
みぞれがいうとモカがドアをあけようとする
扉が開くおとがしてひらいた
「空いてる… はいるぞ?ケイト…」

モカたちはケイトの部屋にはいる
そこには制服のままソファーでスースー寝息をたて、眠るケイトがいた

「ケイト こんなとこで寝ていたら風邪ひくぞ?」

『う~ん…』

まだ寝足りないのか、顔をかくす

「ケイト、朝だ起きろ!!」

『う~ん モカ?皆まで… どしたの?』

目をこすりながらおきるケイト
「それはこっちが聞きたい 昨日、一時限目おわるなり姿がみえなくなるし、
どこにいるかわからない、心配したぞ… なにがあった?」

『ちょっとね』
「言えないことなのか?」
モカが追求する
「まあ1番信頼してる人にも言えない事ってあるんじゃない?
例えば… ある人からの頼み事とか?」
くるむが話す
『そういうことだからごめんね』
「しかしな 私は心配したぞ また姉さん変なことされたかと」
『それはないから大丈夫 まあ時期にわかるよ』

モカは納得できない様子だったがこの日新聞部メンバーで学園都市へ出かけ、
楽しい1日なった

来週から似た顔をみるともしらずに


 
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