とある女性の非日常
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そして始まる 2
「菜摘…さん?」
『うん?』
カンナちゃんに呼ばれた。
「初めまして。亜月カンナです」
『一ノ瀬菜摘です。よろしくね カンナちゃん。さっき月代にも言ったけど 別のね 世界から引っ張ってこられたの』
「道理でなんだかオーラが妙だと思ったぜ」
カンナちゃんの胸に抱かれた日向のどストレートな言葉に ちょっと苦笑しながら ハクビシンの姿になった日向を見やる。
…可愛い。ものすごく可愛い。
触りたいのを 日向の怪我が治ってからにしよう とぐっとこらえ 私は木に背中を預けてリョーチンの観音経に聞き入った。
ふわふわと 光の玉が浮かんでいる。
『笑っているね。月代…』
「ああ…。」
日向が頷く。
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