ヘタリア大帝国
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TURN139 銀河の真実その四
「連中の餌かよ」
「いや、駒だ」
「駒!?」
「そうだ、駒なのだ」
それだというのだ、大怪獣達は彼等にとって。
「奴等は大怪獣と融合しその頭脳を乗っ取り動かすのだ」
「だから駒かよ」
「言うならば連中の軍だ」
「大怪獣がかよ」
「無論そのままでも戦うことが出来る」
そのイモムシの身体のままでもだというのだ。
「人を操り自分達の餌としてだ」
「喰うんだな」
「そうだ」
その通りだとだ、柴神はフランスにも話した。
「生きたままだ」
「そんなことしそうな連中だけれどな」
「我々の世界は奴等が支配している」
「酷い世界ね」
キャロルはその話を聞いて顔を顰めさせた、これまで生きた中で最も。
「あんな連中が支配者で大怪獣を操って人間を餌にしてるって」
「というか大怪獣は元々は」
「あの世界から来てるのね」
リンファとランファがここで気付いた。
「だから富嶽も」
「あの辺りから日本に来ていたの」
「元々この世界に大怪獣はいなかった」
普通の宇宙怪獣はいてもだ。
「チェリノブから迷い出て来たのだ」
「そうだったのですね」
「そのこともわかったわ」
二人もそれを聞いて納得した、大怪獣の謎もわかった。
だが柴神の話は続く、今度の話はというと。
「連中は大怪獣を操るが」
「ヒムラーは生贄を使っていたらしいな」
レーティアは自身が調べたことを話した。
「その生贄はか」
「大怪獣を操る為の巫女だったのだ」
「私と同じなのですね」
帝がここで言った。
「富嶽を退ける」
「パルプナ嬢もですね」
セーラは彼女のことを思い出した、今は南アフリカ軍の提督を務めている。
「彼女も」
「宇宙怪獣を操ることと大怪獣を操ることは同じだ」
実際にそうだというのだ。
「そして大怪獣を操ることは人間にとってかなりの負担になる」
「だからサラマンダーへの生贄は多く必要だったのか」
「トルカ嬢もですね」
帝は彼女のことも言った。
「あの大怪獣は極めて温厚なので負担は少ない様ですが」
「そうだ、帝という存在は国家の象徴としての君主であると共にだ」
「富嶽を抑える存在であるのですね」
「そうなっていたからだ」
それでだというのだ。
「私は自ら帝を選んでいたのだ」
「私もですね」
「その通りだ」
「それでだけれど」
ムッチリーニが帝に問うてきた、今問うたこととは。
「柴神さんはあっちの世界の人よね」
「そうだ」
「それであのイモムシと戦っていたの?」
「その通りだ、あの世界には奴等と人間、そして私達ノープドッグの三つの種族が存在している」
柴神はムッチリーニに応え自身の世界のことも話した。
「私達は元々人間達と共にいて彼等に文明や技術、様々なことを教えてきた」
「神様ですか?」
「人はそう言ってくれた」
今の柴神の様にだというのだ。
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