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バカとテストと召喚獣ing

作者:SAKUMI
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63限目 バレンタインデー

 
前書き
感想ありがとうございます。感想の返答はここでさせてもらいます。
単刀直入に言うと今後は一切何かとコラボさせる気はありません。
今回「とある魔術の禁書目録」としましたがやっぱり「バカとテストと召喚獣」一本のほうがコッチ側としてもやりやすいので。これからはバカテス100%で行かせて貰います 

 
ここ最近明久は同じ夢を見る。朝いつも通りに登校していつも通りに学校の校門をくぐっていつも通りに2年Fクラスの教室に入る。ここまでは良い。
だがいつも通りの教室には誰もいない。さらによく見ると学校には誰もいない。そして机には生徒1人1人の学生手帳に赤いものがついている。
そして明久は学校を去ろうと校門をくぐろうとする時・・・・
学校から数え切れない銃声と悲鳴が鳴り響く

ガバッ

「はぁ、はぁ。またこの夢か・・・」
明久はあの件以来毎晩この夢に悩まされていた。そして明久は落ち着こうとキッチンに向かう。
時計は12時をゆうに超えて時刻は午前の3時。リビングには姉の玲が待っていたかのようにテレビを見ていた。

「アキ君。大丈夫ですか?」
「あぁ、ありがと。姉さん。大丈夫、、、じゃないかな?」
「どうぞ。水ですよ」
「ありがとう」
今まで面倒だった姉の過剰なスキンシップが今では明久の唯一の心の安らぎだった


明久は決して学校に行きたくない訳ではなかった。むしろ早く行って皆の顔を見たかった。
でもいざ学校に行くとなるといつもの夢を思い出してしまう。
そしてまたに雄二たちの声が聞こえると会いたくなる、が体がいう事を聞かずに学校に行くのを拒んでいるようだった

そんな感じであっという間に一週間が経った。


今日は2月14日。バレンタインデーは女性が愛の勇気を振り絞って好きな人を思って思い出を作る一年に一度の大切な日。

『諸君。ここはどこだ?』

『『『最期の審判を下す法廷だ!!』』』

『男とは?』

『『『愛を捨て、哀に生きるもの!!!』』』

『『『『チョコを貰う奴には死の鉄槌を!!!!』』』』

2年Fクラスはいつも以上に殺気立っていた。チョコを貰う奴は誰だろうが処刑だっていた


「はい、愛子、瑞樹」
「ありがとう、代表」
「ありがとうございます。霧島さん」
朝、校門前で霧島は一週間前に作ったチョコを受け取っていた。

「愛子は土屋に渡すんでしょ?」
「う、、うん」
「じゃあ、渡すの放課後のほうがいい」
「そうですね」
「どうして?」
「今日のFクラスは危ないから、放課後のほうが良い」

そうだね。と工藤は苦笑いしながら霧島と2人でAクラスの教室に向った

「.....明久君」
姫路は作ったチョコを静かに鞄にしまった。
「おはよ、瑞樹」
後ろから話しかけたのは最近部活を始めた島田美波だった。
「どうしたの?元気ないけど」
「いいえ、何でもないですよ?」

そして2人もFクラスに向った


『横溝が女子からチョコを貰った模様』
『さっさと処刑!!!』

『須川議長が女子からチョコを貰った模様』
『この際は議長も異端者!!!処刑せよ!!!』

『坂本が女子からチョコを貰った模様』
『さっさと処刑!!!』
「雄二....浮気は許さない....」
「手違いだーーー」

そうして、何回も死刑が行われて2月14日の学校は終わった。

「さて、今日も散々死んだな」
「...今日はクタクタだ」

バタンッ

「ムッツリーニ君はいるかな?」

ギランッ←クラス中の殺気が土屋に集中

ダッ←土屋が工藤を連れて逃げる

『追えーーー土屋も異端者だ!!死刑だ!!』

「はぁ、全く疲れる1日だった」



学校が終わり一足先に帰った姫路が向った先は自宅ではなく明久の家だった。
前もって玲から貰っていた明久の家の合鍵で家に入った。もちろん明久はいない。そんな事は知っていた、が、居て欲しかった。
姫路は家に着くなり何をするわけでもなくただリビングの椅子に座ってテーブルの上に作ったチョコをおいていた

(翔子ちゃん、工藤さん...私には書けません。
バレンタインの贈り物は...その日を過ぎて渡しても、相手に気持ちは伝わらないもの...どこにいるか分からない人の名前なんて...やっぱり書けません。)
その時姫路は帰り際に工藤に言われた『瑞樹ちゃんは強いね』が頭の中によぎった。
(ホント...強かったらいいんですけどね)
そう思うなり姫路は我慢しきれずに1人で泣いてしまった。想う気持ちが大きいあまりに・・・・

ガチャッ

と、いきなり明久の家の扉があいた。今日は玲が居ないから誰も帰ってこないと聞いていた姫路にとって、反射的に明久では無いかと想って、急いで玄関に行くと

「瑞樹?」「美波ちゃん?」

「もしかして美波ちゃんが急に部活を始めたのは?」
「そうよ、アキを少しでも忘れるためよ。何か夢中になれる事をすればそのときだけでもアキの事を忘れられるんじゃないかって」
「それで?どうでした?」
「無理だったわ。どんなに夢中になっても、どれだけ集中してもいつもアキの事が頭にうかんじゃうの。だから気づいたの、ううん。とっくに気づいてた」
明久の家に姫路と島田が静かに熱く語っていた
「やっぱりウチはアキの事が好きなんだって。どうしようもないくらいに」
美波の目は真っ直ぐ瑞樹のほうを見ていた
「ウチ、チョコ頑張って作ったんだけど。中身書けなかったの」
「私もですよ。美波ちゃん」
姫路の目には涙がいっぱいだった。そこからの記憶は2人には無い。






姫路と島田が目を覚ましたのは、携帯の着信だった
「...ん。あぅ。寝てたみたいですね」
「そうみたいね」
すると2人は目の前の光景に驚いた。まず一つ目は椅子に座ってたはずなのに起きた場所はソファでタオルケットが掛けられていたこと。そしてもう一つは

「これって」
「そうです。間違いありません」






テーブルの上においてあったはずの2つのチョコは無くなっておりそのかわり一枚の紙が置いてあったことだ

「なんて書いてあるのかしら」

島田はその手紙を開けてみると







『チョコ勝手に食べてゴメン。凄いおいしかったよ。もう少しでちゃんとした形で帰ってくるから、その時にこのチョコを売ってる店教えて。。今まで2つが一番おいしかったよ』

2人の想いはしっかり届いていた

「バカね。相変わらず」
「そうですね。教えませんよ」

「「わたし(ウチ)だけが知っているお気に入りの店なんですから!(なんだから)!」」











「そろそろ覚悟決めなきゃだね。待っててくれる人がいるんだ」

 
 

 
後書き
読みにくくてごめんなさい 
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