| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

MS Operative Theory

作者:ユリス
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

MS戦術解説
  白兵戦➂

——白兵戦を担った兵士とその装備——

 「宇宙世紀の白兵戦」の主役は住機である。基本的には軍の制式ライフル(自動小銃)が使われるが、狭い場所やサイドアームとして、サブ・マシンガンや拳銃が装備されることも珍しくない。

 他にも「M3作戦」で使用された手榴弾や、武器ではないが移動用の装甲車やAPC(装甲兵員輸送車)など白兵戦を補助する装備は多数に上る。


■地球連邦軍—————ライフル・拳銃

 地球連邦軍では数種類のライフルが使用されている。有名な物が「CALT M72A1」と呼ばれるタイプで、U.C.0070年代前半から0080年代後半にかけて、最も普及していたライフルである。

 また、これ以外には主に宇宙艦艇などに搭載されていたライフルもある。また、拳銃についてはM-71とM-71A-1の2種類があり、一年戦争以降も双方が使用されていた。


■地球連邦軍—————戦闘車両・装甲車

 かつては陸戦の王者であった戦車などの戦闘車輌は、MSの登場により、その座を追われた。しかし、61式戦車はまだまだ現役として使用されているほか、装甲車輌も兵員輸送や警備などに用いられていた。


■ジオン公国軍—————ライフル・拳銃

 ジオン公国軍はそのユニークな兵器体系に見られるとおり、歩兵用火器においても地球連邦軍とはその種類や形状、気候などにおいて大きく異なっている。

 その数は確認されているものだけでも複数の種類があり、運用地や使用目的などで使い分けられていたと考えられる。また、拳銃については、地球連邦軍と同じく2種類あるが、こちらも機講などが異なる別系統のものであった。


■ジオン公国軍—————戦闘車両・装甲車

 ジオン公国軍では、兵員輸送用などの装甲車両はあまり見られない。唯一、ハーフトラックタイプの物が、東南アジアで確認されているのみである。





補足事項

——ランバ・ラル隊と「M3作戦」——

 ランバ・ラル大尉率いるランバ・ラル隊は、ドズル・ザビ中将直下の特務部隊で、高い戦闘能力とサバイバビリティを持つ「ゲリラ屋」として知られていた。

 その能力を買われたラル隊は、ガルマ・ザビ大佐の仇討ち部隊として地球に送りこまれ、WB隊との戦闘を繰り返すこととなった。

 しかし、ラル隊とWB隊の戦場となったユーラシア大陸は、キシリア・ザビ少将の部下であるマ・クベ少佐(当時)の影響下にあったため、ラル隊は厄介者として満足に補給も受けられない状態だった。このためラル隊の戦力は次第に低下していったが、ここでマ・クベはラル隊に「WBの奪取」を要求した。

 当時のラル隊は、当初装備していた新型MSグフ以下すべてのMSを失っており、マ・クベから補給された、たった1機のザクⅡで「WBの奪取」を実行せざるを得なかった。

 そこで、ザクⅡとギャロップを囮としつつ、白兵戦でWBを制圧する「M3作戦」を立案、実行された。しかし作戦は失敗したうえ、ラル大尉は戦死。残された隊員たちはラルの愛人クラウレ・ハモンを中心に、WBに決死の作戦を仕掛けることになる。



——歩兵のMSへの対抗手段——

 「白兵戦」はMS同士、もしくは人間同士の戦いである。しかし、そのような領域を遥かに超えた究極の白兵戦といえるのが、人対MS戦闘である。

 MSは本来、対人用に作られた兵器では荷が、巨体は十分な脅威となるうえ、機体各所には対人兵装が装備され、人間が相手にするのは不可能に思える。だが、歴史上幾人かの猛者が「生身」でのMSの撃破に成功している。


■東アジア、ワッパ・パトロール隊

 ワッパでガンダムに挑んだ公国軍のパトロール隊。ザクⅡを囮にしつつ、ワッパでガンダムに接近し爆弾を仕掛けた。設置した爆弾はすべて取り除かれたが、バイク大の小型ヴィーグルでガンダムに挑んだ胆力と行動力は評価に値する。


■東南アジア、ゲリラ

 東南アジアの村落型ゲリラが、近隣の村を占拠していた公国軍と交戦。古典的なロープ・トラップでザクⅡを転倒させ、戦闘力を奪っている。MS相手にもひるまず戦闘を行うことが多かったようである。


■地球連邦極東方面軍 シロー・アマダ少尉

 ゲリラの村に進入したザクⅠを撃破した連邦軍士官。グレネード・ランチャーを用いた待ち伏せ攻撃を行い、ザクⅠの股関節を破壊し行動不能にした。

 
 

 
後書き
次回 エースの戦い
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧