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ノーゲーム・ノーライフ~3人目の天才(ゲーマー)~

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第7話~3人はようやく街へと辿り着く~

 
前書き
疲れた・・・もう寝たい・・・。
空「何言ってんだ。書けよ」
えぇぇぇぇ・・・だってもう夜中の3時半過ぎだぞ?
空「あ?だから何だ?俺と白は4日・・・いや5日だったか?まぁそれぐらい徹夜してたぞ」
俺をお前らみたいな引きこもりのゲーム廃人と一緒にするんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
白「・・・ん、眠い」
空「おいてめぇ・・・白をなんで起こした?」
え?え?え?白・・さん寝てたの? 

 
「空兄ちゃんたち、そろそろ行かない?このままだと野宿になっちゃうよ?」
「・・・あ、あぁ。そうだな。白、歩けるか?」
「・・・ん」
俺が立ち歩き出し、それに遅れて空が白の手を引っ張り立たせる。そして俺に続いて二人で手をつなぎながら歩き出す。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
ただ黙々とひたすらに歩く。
もう日は傾き地平線の向こうへと姿を消そうとしているため無駄話をしている暇はないのだ。
下手をしたら今夜は野宿、もしくは夜もぶっ通しで街まで歩かなくてはならない状況なのだ。
お金なら先程盗賊から巻き上げたので問題はなく、街まで行けば宿くらいあるだろうという空と白の推測により――というか、どこか休める場所があればいいという判断――街を目指しているのだ。
ふと、後ろから二人の話し声が聞こえてくる。
「・・・なぁ白。一つ、聞いていいか?」
「・・・もち」
「・・・いつの間にこんなに時間が経ってるんだ?」
「・・それ、白も、わかんな、い」
「白も、か・・・・」
そんな会話が聞こえてくる。
俺は内心で自称神様から聞いたこの世界の絶対不変のルール、“盟約”を思い出す。
【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
【二つ】争いは全てゲームにおける勝敗で解決するものとする
【三つ】ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる
【四つ】“三”に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切を問わない
【五つ】ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する
【六つ】“盟約に誓って”(アッシェンテ)行われた賭けは、絶対遵守される
【七つ】集団における争いは、全権代理者をたてるものとする
【八つ】ゲーム中の不正発覚は、敗北とみなす
【九つ】以上を持って神の名のもと絶対不変のルールとする
【十】みんな仲良くプレイしましょう
この十個のルール。
これがこの世界を構成する“盟約”。
そして、四つ目。
三――つまり、ゲームにはお互いが対等と判断したものを賭けるという盟約――に反しない限り、ゲーム内容、そして、賭けるものも一切問わないという盟約。
その盟約の限界を調べるために空と白――つまり、「  」――とゲームをしたのだが・・・。
(すさまじいな・・・・まさか、記憶まで弄れるのか)
俺は驚きを隠せなかった。
まさか記憶の書き換えが可能だなんて、ていの良い考えでしかないと踏んでいたのだから。
そこでふと、声がかけられる。
「なぁ、赤葉。ひとつ聞いていいか?」
「ん?どうしたの?空兄ちゃん」
「お前さぁ・・・何か不思議に思うことないか?」
「何かって・・・ん~・・・・・特にない、と思うけど?」
そう言った俺に対し、空は俺の“眼”を覗き込んだ。
全てを見通すようなその“眼”に薄ら寒いものを感じ目をそらそうとした・・・自分を抑えた。
動揺を奥へと押し込み、その上に真っ暗な“闇”をかぶせる。
自分の感情を押し殺し、冷血に冷徹に・・・限りなく無に近づける。
いつも他人(ひと)へと向けるその目。その顔。
それへと自分をコントロールし移行する。
他人というのは自分以外の人間のことだ。自分と同族でない人間のことだ。
ヘラヘラしながらあの世界で大した苦労もなく、俺から見れば毎日を幸せに充実した暮らしをしているあいつらなんかは、決して俺の同族なんかじゃない。あんなクソみたいなDQNやビッチなんかと毎日顔を合わせたりするぐらいなら、死んだほうがマシだと思う。
と、話が逸れてしまった。
今はあんな世界のことなんか考えなくていいのだ。
今はこの世界で生きていく術を、この世界のことを理解し、考えなければならない。
「・・・・そうか。俺と白は気になることがあるんだが・・・」
「え?空兄ちゃんと白が気になることって?」
「・・・今時間どのくらいだと思う?」
「へ?時間?・・・んと、もうすぐ日没だから・・・六時くらい?」
「まぁ、そんなとこだろう」
「それがどうしたの?空兄ちゃん」
すると、白が会話に参加する。
「・・おかしい、の」
「おかしい?なにが?」
「俺たちはまだ日が高いうち、つまり、夕方前に休憩を始めた」
「時間は、三時、十分」
「ふむふむ・・・それで?どこがおかしいの?」
「俺たちは三時から六時まで何をしてた?」
「・・・え?そ―――れは」
「覚えてない・・・か」
「ね、寝てたとかじゃ・・ないの?」
「それはない。それだったら白が覚えてるはずだ」
「でも、覚えて、ない」
「それってつまり・・・」
「白の記憶は五年前に読んだ本を逆からでも読めるほどだ。その記憶力をもってしても思い出せない。つまり・・・」
「記憶、消されてる」
「なっ!そ、そんなことが可能なの!?」
「可能なんだろうよ。実際消えてるしな―――――っと、やっと着いたみたいだぞ」
「え?あ、ほんとだ」
「疲れた・・・」
ようやく着いたその街は俺たちと似たような顔の“種族”が徘徊していた。
「早速、宿に行くか。俺は歩き疲れたし、白は―――――うん。もうダメみたいだしな」
「そうだね。それじゃぁ行こうか」
そうして俺たちは歩き出した。
俺は歩いて。
空は白をおぶさって。
白は空におぶさって。
俺たちは宿――休める場所――を探して歩き始めた。
この街で――いや、この街から。
三人の生まれ変わった天才(ゲーマー)冒険(たび)がようやく始まるっ!!! 
 

 
後書き
先ずは遅れたため謝ります。
すみませんでした。
すみません、徹夜ですのでテンション低くておかしいです。はい。
と・い・う・か!!
遂に!遂にノーゲーム・ノーライフのアニメ始まりましたね!!!
すっげぇテンション上がりました!!!
白可愛かったですね!空もかっこよかったです!!!
最後に――――
これをいつも読んでくださってる方。
いつもありがとうございます。
そして、毎度毎度すみません!
何回も更新が遅れてしまって・・・。
できるだけ頑張って毎週更新していこうと思いますのでよろしくお願いします!
それと、
誤字や脱字などがありましたら教えてくださると嬉しいです。
これからも見てくださると嬉しいです!
それでは、また会えたら嬉しいです!
次回で―――――― 
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