| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズの五人の子供達

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三幕その一

               第三幕  谷も森も
 恵梨香達はエメラルドの都に続いている黄色い道を歩いていきます。その黄色い道を進んでいくと一行の前に。
 谷が見えてきました、しかしその谷には。
「あっ、橋が」
「橋がかかってるわね」
 恵梨香とナターシャは谷にかかっている橋を見て笑顔で言いました。
「確かここは臆病ライオンさんが飛び越えて」
「皆を運んだのよね」
「その時の臆病ライオンさんは凄く勇気があったわね」
「格好よかったわね」
「ライオン君は今は都にいるよ」
 かかしがその臆病ライオンは今何処にいるかをお話してくれまっした。
「元気にやってるよ」
「そうですか、じゃあエメラルドの都に行けばですね」
「ライオンさんとも会えるんですね」
「そうだよ、他の皆もいるからね」
 他の多くのオズの人達もだというのです。
「いるからね」
「何か余計にエメラルドの都に行きたくなりました」
「本当に」
「そう、だからこの橋を渡ろうね」
 橋は石の橋です、見るからに頑丈そうです。
「それで都に行こうね」
「かなり頑丈そうな橋ですね」
 ジョージはその橋を見て言いました。
「何人渡っても大丈夫な様な」
「オズマが作ってくれた橋の一つだよ」
 ジャックがこのことをお話してくれました。
「皆が安心して色々な場所に行ける様にね」
「オズマ姫がですか」
「作ったんですね」
「オズマはいつもオズの国の皆のkとおを気にかけているんだ」
 それでだというのです。
「橋もこうしてね」
「かけてくれるんですか」
「皆の為に」
「橋だけじゃなくて堤防や岸辺、港も作ってくれるよ」
 そうしたものもです、オズマは皆の為に作っているというのです。
「いつもオズの隅々までオズの全ての場所を観られる鏡で観ているからね」
「じゃあ私達のことも」
「観てくれてるのかしら」
「うん、もう知っていると思うよ」 
 その通りだとです、木樵が答えます。
「僕達があちらの世界に行くことは伝えてあったしね」
「それじゃあですか」
「私達が会いに行っても」
「もう君達のことは知っているからね」
 だからだというのです。
「安心して行けるよ」
「わかりました、それじゃあ」
「都に行って」
「オズマと会ってまずは楽しくお話しよう」
 ジャックは五人に笑顔で言います、そしてなのでした。
 皆で谷にかけられている橋を渡りました、橋はとても頑丈で皆が一度に渡っても何ともありませんでした。その橋を渡り終えて振り向いてからです。
 神宝は青い石の橋を見て笑顔で言いました。
「僕達じゃ飛び越せない幅だけれどオズマ姫のお陰でね」
「渡れたね」
 木樵が神宝に応えます。
「よかったね」
「はい、オズの国はオズマ姫が立派に収めてるんですね」
「僕達とそれ程変わらない年齢の筈だけれど」
 ジョージも言います。
「それでも立派な女王様なんだ」
「凄いよね」
 カルロスも橋を振り向きながら唸る様に言いました。
「天才じゃないかな」
「オズマは努力家なんだよ」
 ジャックがそのカルロスに言いました、オズマを天才と言った彼にです。
「魔法も使えるけれど天才じゃないんだよ」
「そうなんですか」
「朝から夜までいつもオズの皆のことを考えてね」
 そしてだというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧