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KAIXA

作者:斬刄
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帰宅と状況整理と交流関係の良好

目に映る物は俺の部屋。
寝転んでいる場所は俺のベッド。
あの衝撃的なことがあって4日目になる。

目を覚ますと
「おはようございますわ」
「へ⁉」
そう、昨日俺の隣で一緒に寝ると言っていた美香がい…何で全裸なんだよ!あとアイリもいたっけか⁉
「あれ?美香は目が覚めてないですわね?」
いいから服着てくれ!
頼むから服着ろ!
って俺も服着てないし!
こんなところにサーヴァントのランサーが着たら
「おいマス」

おいぃぃぃランサーぁぁ‼
来ちゃいけない時に来てしまったよこの人はぁぁ‼

アイリと美香の方を向いて今度は俺の方に向かって両手を組んで頷いてきた。
嫌な予感しか無い。
これは俺がアイリと美香の二人を抱いたと認識されてしまうかもしれない。なんて答えればいいか困っていた。
アイリも一緒に寝るってなってたから俺寝ぼけたっけ?
「う〜ん。おはよ」

良かった!
美香もこの状況をどうにかしてくれ、今の俺じゃあ収集がつかな






「昨日の夜は激しかったね」




OUTォォォォォオ‼
駄目だ!信じた俺が馬鹿だった!

今ここでいうセリフじゃないだろ⁉
え?これ俺のせいになってる⁉
「⁉ごめん////」
寝ぼけてるよね⁉完全に気がついたらこんなことになってたんだよな?髪もボサボサだし!
たしかに二人で寝た記憶はあったけど…確かに抱いてしまったな。



ランサーは俺たちの焦りように何やらニヤニヤしていた。
「ランサーごか」
「夜は相当お盛んだったんだな」
「違うんだってぇぇぇ‼‼」





あの後俺たちはホテルの物を持ち去った。まだ敵がいるかもしれないので戦闘の準備をしたが、外を見るとオルフェノクが完全にいなくなっており帰って好都合だった。しかし、帰るにしてもどこに帰るかが問題であり、美香の家はホテルの距離から遠く。だからと言って他の建物に住むというのも危険だ。そこで一番安全な俺の家に帰ることになった。

俺の家に帰った後。
荒らされる痕跡は無く、必要な水と食糧、電気は十分あり、ランサーも必要な物がほとんど揃っている。問題ないなとチェックしてくれた。
生きるための必需品をすべて確認した後、俺たちは荷物を下ろして出会う前に何があったかを言った。
前回の話
俺と美香は学校におり、飛び出してきた他の先生が担任がオルフェノクになり刺殺した。俺たちは必死に逃げて体育館の倉庫に入って助けを待っていたがいくら待っても来ない。そこで学校を抜け出すために俺が囮になって美香を安全に逃がす。

けれど集合場所に行ったら美香は死にかけて、シャッターを壊し、俺を追ってきたオルフェノクが襲い。変身して倒すつもりだった。
こんなことに無謀かもしれなかったが感情的になっていた俺はどんなことでもあいつらを倒したいという意思しかなかった。


そして変身できオルフェノクを撃破した。ランサーの場合はたしか冬木市とにてるようなもんだから知識は持っていたのでちゃんと話を聞いて理解できたが。
アイリの場合はまだ?の状態だった。
「ボイスレコーダー?携帯?車にビル…なんですかそれは?そもそもこの地域自体がとても変わっていますが。珍しい物ばかりありますわね?」
まるで世間知らずの女の子のようだったが無理もない。だって彼女がいる世界にはこっちの電気だの機械だの便利な道具をつくる技術が無いから見渡す物ばかりが珍しいと思ってもおかしくない。


それはいいとして。
俺と美香にはまだ疑問点があった。
俺が何故玩具の仮面ライダーカイザベルトを利用して変身できたのかも、美香の身体が冷たいのに心臓が鼓動してなおかつアイリに生気を吸われても平気だった理由は俺たち自身分からない。いろんなことが唐突過ぎて考える暇がなかったのだから。
「…そうですか。あなた方にも分からないのですわね?」
「ああ、ごめん。」
「分かりましたわ。ランサーさんもそれで納得でいいのですか?」
「俺は俺で問題無いぞ」
俺たちのことを話した後いきなりアイリが美香のことについて質問をしてきた。
「では美香さん。一つ聞きますが、何故私のことを知ってるか言えますか?」
美香はうろたえていた。
アイリはこの土地は知らない、いきなりこの世界で架空の人物いわば二次元として有名なんて信じられるわけが無い。
代わりに俺が何とか言い訳を考えて言うつもりだったが
「まだ…言えません。」
黙りこむことしかできない。
アイリに興味があるのは事実だけど簡単には言えない。俺たちについては原作を知っているし、言うべきか迷ってはいるが今は言わない方がいいだろう。

前回の話アイリversion
アイリの方はある探し物をして、見つけた物を持って行こうとしたら空にある黒い渦に飲み込まれて気づいたらホテル内にいた。

前回の話ランサーversion
ランサーは言峰は知らないし、バゼットも知らない状態。つまり第五次聖杯戦争前の状態だということだ。



原作については少なくともランサーには話して相談しよう。それを聞いて困るかもしれないがお互いのことをよく知らないと互いが疑心暗鬼になることになる。
「どうした?マスター」
「相談したいことがあるんだがいいか?ランサー」
この夜はランサーに真実を言い。
多少ためらったがそれでも冷静にちゃんと真面目に俺の話を聞いてくれた。
するとランサーは
「安心しな。俺はマスターを守る。それだけだ」
その真実を受け入れてくれた。
アイリもランサーのように受け入れて欲しいと思っていたいが、難しいだろう。

2日目
ランサーとアイリが霊体化して周りを探っており、俺たちは家にこもっていた。俺たちが散策に行っても無意味だということで返されてランサーは朝、昼はアイリが散策という形で散策をしていた。


散策の結果。生き残っている人もいるが全員建物や家に引きこもっていた。


外にも数人のオルフェノクがいたらしく、迂闊に外に出れないのもある。

ランサー達の報告が終えると美香はこの世界の真実を話す勇気を出し、
「アイリさん‼話していいですか!」
「…では話して貰いますか?本当のことを」
真実を語った。
この世界の住民のほとんどはアイリのいる世界の運命やどんな人物なのか知っていること。アイリは架空の人物であること。

信じられないような顔をしてたけれど、落ち着いて深呼吸した後に美香に話かけた。

「そうです。私は死霊ですわ。そしてあなた方の敵になるかもしれません存在です。私はあなた方にとって敵側なのを知ってても受け入れるのですか?」
「拒まない!むしろ喜んで歓迎したい‼嫌いになりたくないよ!アイリさん‼」
「ごめんなさい美香さん。
本当のご主人様は沼地の魔女ですわ。心を入れ替えて長い間一緒にいることはありません。騙すつもりもありましたわ。
それでも私が必要ですか?」
「必要に決まってるよ‼」
「美香の命の恩人だし俺も助けられた。アイリはかけがえのない存在なんだ。ここにいなきゃいけないんだよ。」

彼女自身を悩ませるかもしれない。俺たちはなんてことを言ったのだろうか。
けれど言わなければならない。
もしこの世界の俺たち以外の住民がアイリのことを知り、卑劣なことをするのならなおのことだ。
「…ごめんなさい。私に考える時間が欲しいですわ。」

寝る時間

美香と一緒に寝るつもりだったが、いきなりアイリが全裸でドアから飛び出してきた。
「私を抱いてください!」
「は?」
言ってる意味が分からないぞ?
どう言うことだ?
唐突にも程があるんだけど。
「申し訳ありませんわ…いきなりこんな唐突で、確かに沼地の魔女に慕っていましたわ。御主人様を反しますわ。けれど…消えるのは嫌です。貴方のいう原作で私が大食いで服従の魔法がないというのも知っているのですわよね?
私は確かに沼地の魔女のメイドですわ。ですが少なくとも…沼地の魔女様があなた方を殺せと命令されていないので協力します。
私は消えるのは怖いです…震えが止まらないんです。
結論は沼地の魔女として戦うだけですが、もしあなた達と戦うことになればそれこそ私は…」
「お前は自分の信じる道を選べばいい。けど争うことはないと思うぞ?世界自体が無茶苦茶なら俺たちを倒す暇なんてないんだからな。それにオルフェノク達と協力して絶対殺せなんて命じないよ。
沼地の魔女の領域を荒らさないと思うか?倒している俺たちを沼地の魔女の使いであるお前らが俺らを倒すなんてそんなの損しかないじゃないか?違うか?俺はお前のことを悪い存在とは思わないよ。なんせ恋人を助けてくれたんだ。それにもうお前は俺たちの家族のようなものだからな。
お前は何があっても消させない。お前も美香も悲しませない。」
「うわぁぁぁぁん‼」
こいつは死霊で人として敵の側にいる存在だ。けれど、大切なひとである美香を救ってくれた。この子もまた心は普通の女の子なのだから。
「うぅ…女の子をこんなに泣かさせておいて…責任逃れなんて…許しませんわよ。だから…一緒に寝て抱いてください///」
…へ?改心してやっぱりやめておこうは無し?俺には美香という愛する女性がいるんだけど。
「話は聞いたけど駄目だよ!


玲は私の彼氏だよ!いくらなんでもアイリさんには渡せません!」
「かと言って今夜のお楽しみを楽しみではないの?何気に露出の多いメイド服を着ていますがたしかそれはホテルの中にはってましたっけ?


…ならもういっそのこと一夫多妻でも許して差し上げますわ」
何考えてんだあんたはぁぁぁあ‼
二人の女を嫁にできるわけないだろ!そんでもってなんて物持って帰ったんだよ美香!そんな物がホテルにあるのもどうかと思うけどさ!
「そ、それは…その。それは出来ないよ…」
そうだよ!俺にはもう美香と結婚したいっていうのは心に決めているんだ!
「私の場合は貴方と同化して二人の意識と一緒にいてあげられます。」
「あ!そっか‼」
納得しないでくれぇぇぇ‼
何馬鹿なこと言ってんだ!美香の身体を共有するとかなんて考えしてんだよ!
それアウト一直線だから!
「あの…その…始めてだから優しくしてね?」
だから認めたら駄目だって!法律的にアウト!
「「今夜はご奉仕しますね?ご主人様?」」

こんな形になるとは思わなかった。美香と一緒に寝るだけだったのに。

もう俺じゃ彼女達を制御できません。

3日目11:30

俺は二人のいたいけな少女を抱いてしまった。



4日目

「取り乱してしまいましたわ////」
「こ、ごめんさない///」
「もういいって…」
「華やかなのはいいが、話を戻すぜ。」
2日目に探索した結果あることが分かった。

*黒い渦の正体。
*日本列島の周りに大きな黒い壁
*外にいる下級オルフェノク達の町の徘徊
*生存者について
「どうやら黒い渦はこの日本列島の周りを覆っているぜ?上空には覆ってはないが…海沿いに覆ってるな。だから国際通信や電話が可能だったんだろうな。ある意味好都合だろうな。

空港を利用して逃げる人がぎょうさんいやがる。だが、その空港にある旅行ヘリや戦闘ヘリも破壊されて逃げ場のない空港にいるやつらも全滅だ。そしてその黒い渦は別世界とどうやら繋がっていると考えていいだろう。」
その上空が空いているおかげで無線で携帯に連絡出来るのが唯一の救いだ。
「つまりだ。別の異世界と無理矢理繋がれてるってことだよ。じゃなきゃ俺が召喚されるはずがないからな」
異世界との繋がり。
これなら架空にしか存在しないオルフェノクが何故襲ってきたのかと、英霊が出てきたのかは理解できる。


まとめて言えば、もはやカオスの状態だな。そしてどうしてこんな世界を繋げるような奴が何が目的なのだろうか分からないがランサーの予想だと少なくとも俺たちのいる世界は先にオルフェノクによって殲滅されかねない。とにかく世界を元通りにすることが目標だろう。
あ、そういえば思い出した。

「俺の家に地下があってそこにバイクがあった。」
「…は?」

地下一階。
開けちゃだめだよ!という張り紙が書かれてるけれど気になるためそれを見たら仮面ライダーカイザの持っていたバイク。


いや俺もこんな場所にさ。



サイドパッシャーがあるとは思わなかったし、俺の親父は一体なんの仕事してんだよ。
2日目に発見して家に地下があるとは思わなかった。
「まぁ習うより慣れろ。だな」
怖いんだが…これから先使うだろうな。まだ俺免許さえも持ってないんだぞ。俺一応高校16歳なんですが⁉とりあえず居間にもどってテレビが見れるか確認したが、
「ニュース番組とか見れるかな?」
「無理だと思うが海外ならあるかもしれない」
日本は絶対報道するのは無理があるが、海外でのニュースなら見れることはできるだろうな。
「これは悲惨なことになってるな」
「全く効いてませんわね。」

銃も戦車も利用しているがかなわない。海魔にオルフェノク達が襲ってきて海外は地獄絵みたいに無残な姿になってしまった。
もはや逃げ場はない。
ここも安全になるとは限らない。
現にオルフェノク達が俺たちが家にいることにまだ気づいてないだけだ。その気になればここも気づかれてまた襲われる。

俺たちはこれから別の世界に移動することを決めた。
「私が手に入れた情報によりますとどうやら黒い渦が高校にあるということですわ。

だから先に高校がやられた。と、推測した方がいいですわね。それだけではありませんわ。他にも黒い壁がありまして進むことができないところもあります。」
「意味なし…ということか。敵はこない。だからと言って遠くからの救援も来ない。
県ごとに一つずつ潰す気だな?それで?入口は何個あるんだ?」
「残念だが、オルフェノク達がほとんどの学校を全壊させやがった。残ってんのが2つしかない。
同時にワープできる場所は二つしか無い。そんでもってその学校に多くのオルフェノクが住処にしてやがる。

戦闘は覚悟しとけよ。」
分かってはいたけれど戦闘は免れない。外にいるオルフェノク達が襲ってきても対処する必要がある。途中でバイクを降ろされ、着くまでの間は戦闘になりかねない。
「ちょっと待て。俺たちの学校の方がいいんじゃないのか?どこに何があるか俺たちがよっぽど詳しいだろ?」
「生憎ですがあなた方のいた学校はもはやオルフェノクが何百体がいましたわ。少ないのがもう一つの学校である柳刻関高校ってところですわ。

それにもう一度あの学校に戻ればそれこそ自滅行為ですわよ」
なら行き先は一つ。川崎高校に行くしか選ぶ手段はない。
「お前らはまずはこれを持っていけ。そのカードは大量の荷物を運ぶための倉庫がわりになる物だ。それは探索のついでに下級オルフェノクから奪ったものだ。扱えるようにしとけよ。あとマスター。バイクは至急慣れるようにしろ。」
仕方ない。無理にでもバイクに慣れ、なおかつサイドパッシャーの扱いも慣らすしかない。美香を守るためにも、オルフェノクと戦うためにも。

6日目
準備は整った。
地下には更にバイク用の大広間があり、そこでバイクとサイドパッシャーを慣れるようにし、倉庫用のカードを美香同様に扱えれるようにした。
地下にバイク用のが用意周到配置されてたこと自体びっくりしていたが…ホント何者なんだ俺の親父は?
美香はアイリが守るようにして俺とランサーはオルフェノクを退治してワープの入り口を探す。
宇宙にある衛生のおかげで携帯電話で美香と連絡を取り合うことも可能なので問題無い。サイドパッシャーの操縦席にのる俺と保護席に美香が乗り、アイリとランサーは霊体化して移動。次の目的地である柳刻関高校に向かって行くことになった。




俺は不安で仕方なかった。
その高校には美香の件について信頼してくれた4人がその高校に合格しており、まだ生きているかどうか分からなかった。
 
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