虹の軌跡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三十五話
時は進み放課後
スパーン
小気味良い音が響き、ボールがキャッチャーミットに吸い込まれる
矢部
「は、早いでやんす…」
ポカーンと開いた口が塞がらない矢部
マウンドに立つ啓一は、身体を大きく捻って投げるハガネ投法(トルネード投法)と、腕の長さを利用してのサイドスローを組み合わせた独自の投げ方で、かなりの速度を出していた
そして
あおい
「何であんな球取れるの、七橋君?」
そう、今回の10球勝負で捕手兼審判をするのが、虹太郎なのだ
虹太郎
「相変わらずスピードだけはあるな。もうちょい制球力付くとありがたいんだが?」
平然と捕球して文句を付ける虹太郎
その後も軽口を叩き合い、投球練習をする2人
そして、はじめが合流し、勝負が始まった
ページ上へ戻る