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ヘタリア大帝国

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TURN118 アルビルダの帰還その八

「臭豆腐は爆弾あるよ」
「それならです」
 フィンランドもその話を聞いてあらためて言う。
「シュールストレミングには勝てないでしょうが」
「ちょっと待て、的な」
 香港はフィンランドの今の言葉に青い顔になって返した。
「臭豆腐よりも強烈的な」
「jはい、とにかく凄いですから」
「というと俺のホンタクより凄いんだぜ?」
 今度は韓国が出て来た。
「あれも強烈なんだぜ」
「ホンタクといいますと」
「ちょっと作り方にコツがあるんだぜ。他にはトンスルという酒もあるんだぜ」
「あの、韓国殿その二つは」
 どうかとだ、語る韓国に平良が来た。
「あまり出されない方が」
「駄目なんだぜ?」
「キムチ位にしておきましょう」
 額に汗をかきながら韓国に言う、平良にしては珍しく汗を見せているのだ。
「その二つだけは」
「ううん、平良さんの言うことならわかったんだぜ」
「日本にはくさやがありますが」
 小澤はこの兵器を話に出した。
「それ以上ですか」
「どうでしょうか、とにかくです」
 今はだというのだ、フィンランドにしても。
「まずは開けてみてです」
「皆下がるっぺよ」
 デンマークが一同に注意した。
「さもないと大変なことになるっぺよ」
「缶詰を開けるだけじゃないかい?」
 アメリカは首を傾げながらそのデンマークに問い返した。
「それで皆下がるのかい?」
「そうだっぺ、飛び散った汁の匂いも強烈だっぺ」
「お汁って。そう言われてもいやらしくないわね」
 キャロルも本能的に察した。
「危険物にしか」
「だからっぺ、下がるっぺ」
「わかったわ、じゃあね」
「さあ、皆下がるだ」
 ノルウェーも皆に言う。
「スウェーデンの用意は出来ただ」
「何か原発に入る時みたいな格好だな」
 フランスはスウェーデンの今の放射能防護服そのままの服装を見てこう言った。
「本当に兵器かね」
「うん、覚悟していて」
 アイスランドも言う。
「匂いについては」
「さあ、皆覚悟するのだ」
 アルビルダだけは楽しそうである。
「匂いだけじゃなく味もいいぞ」
「開けるだ」
 スウェーデンから言って来た、手には缶切りがある。
「それじゃあいいか」
「ああ、それじゃあ」
「宜しく」
「わかっただ」
 こうしてだt6た、スウェーデンはその膨らんだ缶詰を開けた。するとその中からまずは凄まじい匂いの汁が飛び散り。
 匂いも充満した、誰もがその匂いに驚いた。
「なっ、この匂いは」
「よ、予想以上・・・・・・」
「これはかなり・・・・・・」
「強烈な・・・・・・」
 幸い誰も汁は浴びなかった、だがだった。
 その匂いだけでだった、誰もが絶句した。
「この匂いの強烈さは」
「もう完全に腐ってるでしょ」
「うう、ここまでの匂いの食べ物は」
「ちょっと」
「ほら、言った通りですよね」
 ここでフィンランドも言う、とはいっても彼は匂いに慣れているのかいつもの穏やかな顔である。
「これがシュールストレミングです」
「本当に爆弾ね」
 台湾は何とか己を保ちながらフィンランドに返した。
「この強烈さは」
「スウェーデンさんの切り札とさえ言われています」
「その名に恥じないと思うわ」
「それで今からですが」
「食べてみろっていうのね」
「そうです、折角開けましたから」
「本当に食えるんだろうな」
 プロイセンもかなり引いた感じである。 
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