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ヘタリア大帝国

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TURN117 カテーリンの来日その十三

「娘は全員向こうで遊んでてな」
「僕達はここでだね」
「ああ、そうだよ」
 父親の様にだというのだ。
「寂しくな」
「まあこれも務めかな」
「そうなんだろうね、国家としてのね」
「王女さんは最初は俺がいないとな」
 何も出来なかった、かつての彼女は。だが今はというと。
「それがな、こもうな」
「立派に一人立ちしたんだね」
「そうだよ、嬉しいけれどな」
 それでいてだというのだ。
「寂しいものだってな」
「今わかったんだね」
「ああ、そっちはどうだよ」
「僕もね。どうもね」
 フランスの料理を食べながらだ、ロシアはフランスに答えた。
「今はね」
「これまで何度もあったけれどな」
「一緒にいて頼りにしてもらっていた子が一人立ちしてね」
「一人でやっていくようになるのを見るのってな」
「嬉しいけれど」
「寂しいな」
 実際にだった、フランスは同じ笑みになっていた。そのうえでだ、フランスはロシアが自分と同じ笑みになっているのも見た。
 それでだ、こうも言った。
「まあ今日は寂しい者同士でな」
「うん、一緒にね」
「食うか、それでな」
「飲もうね」
「ワインだけれどいいよな」
「勿論だよ、僕ワインも大好きだから」
 いいとだ、ロシアはそのフランスに微笑みで返した。
「今日は一緒にね」
「ああ、飲むか」
「そして食べようね」
「何ならまだオムレツとか作るからな」 
 フランスが特に得意とする料理だ、特に朝はよく食べる。
「楽しんでくれよ」
「そうさせてもらうね。そうそう」
「?何かあるのか?」
「今思い出したことだけれど」
「何だよ、その思い出したことって」
「うん、ゲーペ長官って実はね」
 彼女はだ、どうかというと。
「お酒が過ぎると脱ぐから」
「おい、それってやばいだろ」
「あれっ、ここで見に行きたいとか言うと思ったけれど」
「素面ならそうだったんだけれどな」
 今は飲んでいる、それでだtった。
「もうかなり飲んでるからな」
「だからなんだ」
「下手に動けないんだよ、けれど脱ぐんだな」
「相当飲まないとそうならないけれどね」
 だがそれでもだというのだ。
「脱ぐこともあるから」
「じゃあここは王女さん達に連絡するか」
 言いながら携帯を取り出す。
「既に脱いでないといいな」
「時間的にまだそこまで飲んでないと思うから。それにこっちも僕の妹や書記長さん達もいるから」
「大丈夫か」
「一人か二人で飲んでるとついつい飲み過ぎるんだ」
 それがゲーペだというのだ。
「まあ今は大丈夫かな」
「皆で飲んでるとか」
「そこだと先生役に徹するからね」
「じゃあメールするまでもないか」
「多分ね。けれど長官もね」
「前はもっときつい感じだったよな」
 フランスはソビエトが連合にいた頃のゲーペの話をした。 
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