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ヘタリア大帝国

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TURN117 カテーリンの来日その二

「私食べないから」
「あっ、御馳走は出してもらわなくていいってね」
「もう日本にはお話してるのね」
「ゲーペ先生が行く国の人達とお話してくれたから」
 彼女が手配してくれたというのだ。
「このことも大丈夫だよ」
「だったらいいけれど」
「行こうね、安心してね」
「ミーりゃちゃんが言うんなら」
 カテーリンも怖がることは止めた、そしてだった。
 カテーリンはソビエトの上層部と共に各国への訪問をはじめた、留守の間にも枢軸軍の修理とあらたな戦線への移動は行われておりその合間のことである。その留守はベラルーシとジューコフが預かることになった。
 二人は出発するカテーリンに敬礼をしてからこう言った。
「では留守の間は」
「お任せ下さい」
「軍も精鋭をインド洋方面に移しておきます」
「主席が戻られた時には」
 その時にはというのだ。
「アフリカでの戦いをはじめられます」
「その時にまた」
「御願いね、ソビエトのことも皆のことも」
 それに加えてだった。
「軍のこともね」
「わかっています、それでなのですが」
 ジューコフはカテーリンにこのことも話した。
「ドクツとの国境ですが」
「ワープ航路全部壊されたわよね」
「北欧には行けます」
 そこには、というのだ。
「ですがあの場所以外は」
「そうなのね」
「北欧奪還はアルビルダ王女のご要望もありまして」
 北欧連合の王女である彼女のだというのだ。
「すぐに取り掛かりますが」
「北欧からドクツには攻め入れないのね」
「エイリスにもです」
 この国にもだった。
「あの国もワープ航路を破壊してしまいました」
「それじゃあ北欧を解放するだけで」
「それだけになります」
 そこから攻め入ることは出来ないというのだ。
「どうしても」
「わかったわ、じゃあ枢軸諸国歴訪の後すぐにインド洋に行くから」
 カテーリンもそうするというのだ。
「北欧は御願いね」
「はい、わかりました」
 ジューコフはカテーリンの言葉に頷いた、そして今度はベラルーシがカテーリンに話した。
「アフリカ解放ですがあの場所はかなり暑いです」
「スノーさんのことね」
「あの方は南アフリカ方面に行ってもらうべきです」
 是非にだというのだ。
「他の星域は大丈夫ですが北アフリカに行かれれば恐らくは」
「どうなるの?」
「溶けてしまう様です、もっとも溶けた状態で冷蔵庫に入れると戻りますが」
 そうした意味でスノーは死なない、だがそれでもだった。
「戦えなくなりますので」
「わかったわ、じゃあスノー提督は」
「南アフリカ方面で御願いします」
「そちらに行ってもらって」
 こうしてこの話は決まった、カテーリンは来日前にそういったことを決めた。そのうえでミーリャやロシア達と共にまずは日本に赴いた。
 日本に行くとだ、まずは小澤と南雲にある場所に案内された。そこはというと。
 千本の咲き誇る桜の下だった、カテーリンは満開の千本桜を見て目を見張って言った。
「これが桜なの」
「はい、そうです」
「どうですかね、桜は」
 小澤と南雲がそのカテーリンに問う。
「お菓子も用意していますので」
「花見としませんか?」
「お花見?」
 ソビエトしか知らないカテーリンは花見と言われても首を傾げさせる、そのうえでこう言った。 
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