鉄槌と清風
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32部分:31:教会での一幕
31:教会での一幕
そういえば、はやてだが…闇の書事件の後懸命のリハビリで、翌年の4月にはなんとか歩けるようになり、聖祥小学校へと転入してきた。
4人娘&良彦と同じクラスになり、その頃から管理局の仕事の話や、新しいデバイスの話をしたりしていた…リインフォースは、守護獣なので、ユニゾンできないし。
結果、新しいデバイスもユニゾンデバイスがいいだろうと言う事になり…そっち関係ならば、と聖王協会にクロノと良彦が紹介。
何度も足を運び、相談に相談を重ね…良彦もリトの記憶にあった、融合騎…ユニゾンデバイス…の話をしたりして、はやてに協力した。
まぁ、専門分野じゃないので、参考意見になった程度だろう。
なんだかんだで、形になり、完成したのは闇の書事件から2年後、このころにはなのはやフェイトは既に魔導師として局で働き出していて、はやても頑張ったらしい。
また、なんども教会に出入りしたためか、カリムやシャッハ、ヴェロッサとも仲良くなっていた…その前から良彦、シグナム、シャッハの3人は会えばとりあえず模擬戦する仲になっていたが…。
で、まぁ、久しぶりに騎士団訓練場でシャッハとの模擬戦を終わらせた良彦が、挨拶にカリムの部屋を尋ねると、そこにはやてと生まれたばかりのリインフォースツヴァイが一緒に茶を飲んでいた。
リインフォースツヴァイは基本サイズは人形…リ○ちゃん人形位?…で飛行能力を持っている、セットでもつのは蒼天の書、青い夜天の魔導書といった感じの本型デバイスだ、特に氷結系魔法を得意としている。
「こんちわ、騎士カリム、はやて、ツヴァイ」
「いらっしゃいませ、騎士良彦」
「お久しぶりやな、良彦君」
「あ、よしひこですよー、ごきげんようー」
3者3様の挨拶、シャッハも入ってきて、それぞれと挨拶をかわしていく。
「騎士良彦も、こちらにどうぞ」
カリムが空いていた椅子を勧めてくれる。
「んじゃ、ありがたく…今日は何の話してたんだ?」
「特に難しい話はしてへんよ、一寸ツヴァイの教育の事とか、シグナムが毎度毎度迷惑かけてます、て謝っててたんや」
「リインは、悪いことするとシャッハさんにおこられるのだそうです、がくがくぶるぶる」
シグナムの事当たりは良彦も苦笑をうかべ、シャッハについてはあぁ、まぁ怖いよなとか思っていると。
「騎士良彦、今何かおかしなことを考えませんでしたか?」
シャッハに一言尋ねられ。
「いや、なにも…うん、あれだツヴァイ、シスターシャッハはよほど変な事しなければそれほど怖く無いから」
「…では、少しは怖いと思っているのですね」
「ぅぁ、いや…ヴェロッサが怒られてる所見てると、つい」
「はぁ、あれはヴェロッサが仕事をサボっているからです、騎士良彦もしっているでしょう?」
「ま、確かにそうだな」
詰め寄られ、苦笑と共に軽い会話をして、場を和ませる。
「良彦もシスターとの模擬戦ようしとるよな」
「良い修行になって助かってる、シグナム共々ありがたい事だよ」
「ヴィータとはしてへんのか?」
「ん、あぁ、ヴィータとは隊でしてるからな、普段はしないし、あいつここに中々こないからな」
「そうなんか、所で…主語抜かすとなんや、違う意味にきこえるなぁ」
「ぶふっ、アホかお前は、いきなり何抜かす」
「ほほぅ、反応する言うことは良彦君、意味わかってるんやね」
「な…し、知っては居るけど…この話は此処までだ」
「なんのお話ですか?」
「「ツヴァイにはまだ早すぎる」」
はやてとも軽いジャブの応酬、リインフォースツヴァイにはさすがに教えられない、はやてといっしょだから早晩知ることになるだろうが。
苦笑しながら見ているカリムとシャッハ。
「はやて、ツヴァイちゃんの調子はどうなの?」
「今の所順調です、まだうまれたてで知識が少ないし、感情も安定してへんけど、それはゆっくり育つやろし」
「ふーん…まぁ、がんばれよ、はやてもツヴァイも」
カリムの問いにはやてが答え、エールを送る良彦、ちっちゃなツヴァイの頭を軽くなでる。
「さて、一服したし…隊の方に顔出してくるわ」
「ん、そうなん?…てか、今日休みやったんと違うの?」
「さっき連絡があってな、近々大きな共同作戦があるらしいんだわ、それの打ち合わせだってさ」
「そっか、ほなら頑張ってや、ヴィータにもよろしくいうといてな」
「あいよ、んじゃ、騎士カリム、シスターシャッハ、ツヴァイ、これで」
立ち上がり、軽く一礼。
「えぇ、またいつでもいらしてください、騎士良彦」
「この次来た時も一手おねがいします」
「さよならですよー、よしひこ」
3者3様の挨拶で送り出される。
1321隊舎、本局武装隊との共同作戦の為にか今日はいつもより騒がしく感じられる。
隊員がいきかい、整備班もフル稼働らしい。
資料をもらい、簡単な作戦会議…本格的なのは後日、武装隊と共に行う予定…をすませて、休憩スペースで、スポーツドリンクを飲んでいると。
「此処にいたか良彦、聞いたか?」
「ん…武装隊との共同作戦だろ、今回も小隊一緒ってのは聞いたぞ」
以前のテロリストの一件依頼基本的に小隊員が固定されている。
「ちっげ、そっちは毎回だろ、今回はなのはのいる部隊との作戦で、あたしらはなのは達といっしょだとよ、ほら」
良彦のもっていた資料をひったくり、その話が載っている部分を開く。
「ほんとだな、つかヴィータ…なのはって休んでるのか?」
「なんだよ、いきなり?」
「こっち来てない時とか、高町家でご飯食べることもあるんだが、いつもなのはいねーんだよ、聞いたら忙しそうだからって、桃子さんとか言ってるし」
「そういや、この頃あってねーな…一寸待ってろ」
ヴィータはウィンドウを開き、その先の相手となにやら話して…。
「あのやろ、空き時間全部仕事はいってんぞ」
「はぁ?…全部って、休みの日は?」
「そこまで全部だ…よくねーな」
「あぁ、休息も大事だ…というか、そんな事したら、体もだが、精神が参る…バランスを欠いた心身は簡単にぶっ壊れるぞ」
「今度の作戦は、人員の配備とかでまにあわねーだろうけど、そのあと引きずってでも休ますぞ、良彦」
「それに賛成だ、あの馬鹿っ」
憤るヴィータと良彦…作戦は数日後、その時はできる限りのサポートを、と二人で話しあった。
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教会ではやてとリインツヴァイ、カリム、シャッハとの会話だけだと短いので、なのはが墜ちる話の引きです。
次回はなのはが墜ちる話しになるとおもいます、少しだけ救済を。
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