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MS Operative Theory

作者:ユリス
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ジムの開発③

——ジムの開発系譜——

●RGM-79[E](先行型ジム)

 RGM-79の本格的な投入よりも以前に運用されていた気体。主に偵察部隊に配備されていたといわれ、陸戦型ジムの宇宙仕様とする説もある。


●RGM-79[G](陸戦型ジム)

 RGM-79の生産が開始される以前、MSの配備不足を補うために先行試作量産された陸戦用MS。RX-79[G](陸戦型ガンダム)に準ずる仕様の機体で、基本性能は通常のジムを上回っていた。


●RGM-79(先行量産型ジム)

 最初期に生産されたもっともベーシックなジムで、さらに前期型と後期型に分けられる。カタログ・スペックはガンダムに迫るが、量産を最優先したため、予定した性能は発揮できなかった。


●RGM-79(後機量産型ジム)

 一年戦争末期に生産されたジムで、カタログ・スペック通りの性能を発揮した(設計は先行量産型と同じ)。一年戦争末期以降に開発されたジムの派生型は、ほとんどがこれを基にしている。


●RGM-79N(ジム・カスタム)

 後期量産型をベースに、RX-78NT-1(アレックス)などオーガスタ研究所で培われた技術を投入したハイエンド機。エース級パイロットを中心に配備された。


●RGM-79Q(ジム・クゥエル)

 ジム・カスタムをベースとして、対人センサーなどを強化した暴徒鎮圧用の機体。ティターンズを中心に配備されている。部分的ながらムーバブル・フレームを搭載する。


●RGM-79SC(ジム・スナイパーカスタム)

 先行量産型をエース用に改修したタイプ。通常のジムではオミットされた遠距離射撃用のセンサーが追加され、ほかの性能も全般的に向上している。


●RGM-79SP(ジム・スナイパーⅡ)

 後期量産型をベースに開発されたスナイパー・タイプ。SC型と同様、エース用のハイエンドMSで、一年戦争期のジムとしては最高級の性能を持つタイプである。


●RGM-79G(ジム・コマンド)

 後期量産型ジムから派生したタイプで、コロニー内戦闘を想定した仕様。後期量産型をさらに改修した機体であるため、高い総合能力を誇った。


●RGM-79GS(ジム・コマンド宇宙仕様)

 宇宙仕様のバックパックを装備したジム・コマンド。MS-14(ゲルググ)戸互角に戦える仕様であった。コロニー戦用と同様、レーザー通信機能を持つ。


●RGM-79D(ジム寒冷地仕様)

 後期量産型をベースとしたバリエーションの一つ。極寒地などの低温環境に対応するため、関節などに凍結防止処置が施されたほか、バックパックも強化されている。


●RGM-79C(ジム改)

 U.C.0080年代前期における地球連邦軍の主力MS。後期量産型系列のバリエーション機で、全般的な性能向上が図られた。地上、宇宙の双方に対応している。


●RGM-79(パワード・ジム)

 アナハイム・エレクトロニクス社が携わったジムの出力強化テスト機。バックパックの出力限界を探るためのMSで、全身に出力強化・補助ユニットが設置されている。


●RGM-79R(RMS-179)(ジムⅡ)

 D型やC型の設計を受け継ぐとともに、信頼性の高い技術を投入した安価な量産MS。U.C.0080年代中期の地球連邦軍主力MSであった。


●RGC-80(ジム・キャノン)

 正確にはジムのバリエーションではなく、RX-77(ガンキャノン)のの量産機に相当する支援用MS。使用されている部品の60%が先行量産型ジムと同じパーツであった。


●RGC-83(ジム・キャノンⅡ)

 アレックスやRX-77D(ガンキャノン量産型)の設計を取り入れた支援用MS。主兵装は2門のビーム・キャノンとなったほか、ビーム・サーベルも装備し、格闘戦にも対応した高級機であった。



——ジムの性能傾向——

 「特徴がないことが特徴」と評されるジム・シリーズだが、敵であるジオン公国軍MSと比較した場合、その性能差は歴然としている。

ジムはMS-06(ザクⅡ)程の汎用性を持たないと言われているが、コックピット・ブロックの採用による整備性や拡張性、ビーム兵器の標準装備による火力など、非常に完成度を誇る起動兵器である。


■ジムから見たガンダム

 ジムから見たガンダムは、必要以上の性能を持つ「実験機的な施策MS」と捉えられる。高度な技術が使用されているが、悪く言えばコストパフォーマンスに劣るということでもある。しかし、それがハイエンド機という位置づけがなされる理由でもある。


▼コックピット・ブロック

 コア・ブロック・システムは、生存性とデータ収集能力を向上させたが、機体構造の複雑化と高コスト化につながるため、ジムは非変形型のコックピット・ブロックを採用。これにより、生産性が増している。また、ルナ・チタニウム合金を使用していない点も低コスト化につながっている。


▼武装

 フル規格のビーム・ライフルの量産が困難であったことから、その簡易版ともいえる「ビーム・スプレーガン」を主兵装とする。それ以外にも、ビーム・サーベルやハイパー・バズーカなど、ガンダムと同じ装備が施されていた。一部の機体では実体弾式の兵装も使用された。


■ガンダムからみたジム

 ガンダムと比較した場合、ジムは頭部や腰部、兵装など、徹底した簡素化のもとに開発されたMSともいえる。しかし、兵装の共有化が図られている点など、下位互換機的な存在でもある。


▼頭部

 ガンダムの特徴ともいえる「擬人化した頭部」は、ジムには採用されていない。各種デバイスの小型化に成功していたこともあって、デュアル・センサーなどは、機能的にガンダムと同様であったと考えられる。


▼腕部・脚部

 ガンダムで確立したマニピュレーターをほぼ祖もママ採用している。そのため、武装の互換性などの確保に成功している。脚部は一部が簡略化されているが、それ以外はガンダムの物と同等の性能を持つとされる。





補足事項

——ビーム系兵装——

 ジムはガンダムの基本設計を継承しているため、最初からビーム兵器を運用できるMSとして開発された。生産性の問題からフル規格のビーム・ライフルを装備するケースは少なかったが、ビーム兵器の標準装備はジオン公国軍MSに対するアドバンテージとなった。


■ビーム・スプレーガン①

 小型拡散ビーム砲とも形容できる小型ビーム・ライフル。近距離線で特に有効な火器だった。型式番号はBR-M79C-1。


■ビーム・スプレーガン②

 陸戦型ガンダム用のXBR-M79Eを短砲身化したモデル。ア・バオア・クー戦での装備が確認されている。


■ビーム・ガン

 主にGS型が装備したビーム兵器。フル規格に近いモデルで、中距離戦でも有効な火器であった。


■ビーム・ライフル

 U.C.0080年代前期に実用化されたRB-S-85-C2。Q型やR型の主兵装として採用されている。



——実体弾式兵装——

 ビーム・スプレーガンを主兵装に採用したジムだが、生産の遅れや大気圏内では威力が減少するため、実体弾式兵装も多用された。一年戦争後はジム用ビーム・ライフルの開発については過渡期だったらしく、ほとんどの機体が実体弾式兵装を装備していた。


■ジム・マシンガン

 U.C.0080年代前期まで使われていたブルパップ式マシンガンGMG・MG79-90mm。コンパクトな兵装で知られている。


■ジム・ライフル

 GMG・MG79-90mmを改修した大型火砲GR・MR82-90mm。N型やQ型などの高級機の兵装として使用された。


■ジム・マシンガン(D型用)

 ジム寒冷地仕様が装備したタイプ。ほかの実体弾式兵装と比べ、機関部や弾装が大型化しているほか、グレネードも装着可能だった。


■ハイパー・バズーカ

 380mmロケット発射機。支援担当機が装着することが多かった。一年戦争後、モデルチェンジしている。

 
 

 
後書き
次回 グフの開発 
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