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これは二次小説ですか?

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隕石にて

 
前書き
前回全く喋らせて無いことに気付き、今回はたっぷり喋って貰いました 

 
1人と1羽は森を抜け、砂漠を越えて隕石の落下地点にやって来た。

「こりゃ酷いな。見事に渓谷が塞がってる。」

そう、落ちた隕石はあろうことかこの辺りで唯一タイクーン城に繋がる道を塞いでしまっていた。

タイクーン城には珍しいことに城下町が存在しない。
そのため、と言ってしまってもいいのかは意見の別れるところであろうが、1人と1羽が居た森から更に進んだところにあるトゥールの村まで街道、とまではいかなくとも、それなりの道があった。
その道は当然ながらこの渓谷を通っている。
つまり、現在タイクーン城は孤立しているのである。
まぁもっとも、初めから孤立していたようなものであるから、暫くは問題ないだろうが。

「しっかし、本当にでかいな。ここはひとつ噺のタネに触っておくか。ボコはここで待っててくれ。」

そう言ってチョコボから降りた男は隕石に近付いていった。

(?・・・・・・ゴブリン!!しかも女の子を!?)

驚いたことに隕石の近くには女の子を何処かへ運ぼうとしているゴブリン達が居た。

「その子を置いて去れ!ゴブリン共!」

男がゴブリン達に向かって叫んだ。
するとゴブリン達は顔を見合わせて、猛然と襲いかかってきた。

「ハァッ!」
「ギャッギィィー!」
「ギャギャ!」
「ガッッ!この程度!」
「ギィィー!」
「はぁ、はぁ、ッ女の子は!?」

男は一撃貰いながらも見事にゴブリン達を倒し、女の子の安否を確認した。

(無事なようだな。だが何故女の子が1人でこんな場所に?とにかく起きるのを待つか。)



「ぅ・・・ん」
(起きたか?)
「ここ、は?」
「落ちた隕石の近くだ。どうしてこんなところに?」
「ッ!?助けていただいてありがとうございます。ところで貴方は?」
「そう警戒しなくても大丈夫だ。それと、俺はバッツ、相棒のボコと宛の無い旅をしている。で、どうしてこんなところに?」
「風の神殿に向かっていたら空から隕石が降ってきて」
「爆風で、か。」
「たぶん。」
(それにしても風の神殿とは随分遠いな・・・)
「あの、私急いでるのでこれで失礼します。」
「あ、おい!」
「?・・・まって、何か聞こえない?」
「?いや。」
「ぅ〜ん」
「ほら!やっぱり聞こえる!」
「・・・・・・・・・・・・」
「ぅ〜ん」
「あっちだ!」

あっちだ!と言いつつ違う方向に向かう男。
当然止められる。

「ちょっと!声がしたのはそっちじゃないわ!」
「わかってるよ。でも、こっちに宝箱が有るって。」
「そんなこと誰に聞いたの?」
「頭の中に流れ込んできた。」
「ごめんなさい、私白魔法は心得ていないの。」
「?・・・あぁ、このくらいの怪我なんて放って置いても大丈夫さ。」
「・・・・・・怪我の心配をしたわけじゃないんだけどな。」
「何だって?」
「い、ぃえ、何でもないわ。」
「?そうか。あ、ほらあれだ!」
「うそ!?ホントに有ったの!?」
「信じてなかったのかよ!?」
「い、ぃえ、そんなことはないわ!条件反射よ!条件反射!」
「そうか?まぁいいや。」

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フェニックスの尾
___________

「よし、後はじいさんを助けたらここに用は無くなるな。」
「じいさんってあの呻き声の人を知っているの?」
「いや、また頭の中に流れ込んできた。」
「ごめんなさい、私白魔法は心得ていないの。」
「?さっきも言ったけ「あぁ、いえ、わかっているの。気にしないで。」
「?あぁ、わかった。」

呻き声の主をほったらかしにしてアイテム回収とはふざけた野郎である。
しかも電波まで受信している様子である。
全く、先行き不安なことクリスタルの如し、である。

なにはともあれ、アイテムを回収した2人は呻き声の主の様子を見に向かった。

「いたいた、あのじいさんだ。」
「貴方何者なの?」
「ただの旅人さ。」
「そうは思えないわ。」
「ぅ・・・こ、こ、は?」
「お、起きたかじいさん。」
「大丈夫ですか?」
「大、丈夫、じゃが・・・」
「どうかしたのか?」
「何も思い出せん。」
「はぁ?」
「まさか記憶喪失!?」
「隕石が落ちた時の衝撃か!おい、ホントに何も思い出せないのか?」
「・・・・・・ガ、ラ、フ?そうじゃわしは確かガラフという名前じゃ。」
「名前以外は?」
「・・・・・・だめじゃ、名前以外何も思い出せん。」
「・・・・・・」
「あの、ごめんなさい。私はもう風の神殿に向かいます。」
「!風の神殿といったな?頼む!わしもそこへ連れて行ってくれ!わしもそこへ行かなければならなかった気がするぞい!」
「え?あの?」
「頼む!行かねばならんのだ!」
「わかりました。バッツはどうするの?」
「俺はまたあてのない旅を続けるさ。」
「そう、助けてくれてありがとう。それじゃ。」
「さらばじゃ。」

2人を見送る男。
薄情なものだ。

「・・・・・・女の子とじいさんか、最近は魔物の活動も活発になっていると聞く。」

そう思うなら最初から一緒に行くと言えというものである。

「待たせたな、行くぞ!ボコ!」

そして1人と1羽は出発した。 
 

 
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