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真似と開閉と世界旅行

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望まぬ再開~

 
前書き
高校生活も残り一ヶ月を切りました。せめて卒業する前には完結させたいなぁ・・・ではどうぞ。 

 
「なんで・・・なんでだ・・・!」

目の前にいたのは俺を庇い、命を落とした・・・明命の姿。

「なんで?簡単さ。愛依に跳ばしてもらったんだよ」


「・・・!」

「ちょっと個人的に用があったからね。・・・いやぁ、苦労したよ」

「何がだ・・・」

「僕の操り人形にする為には心に多少なりとも綻びが必要なんだけど、彼女たちは心が強すぎてねぇ・・・かなり痛め付けても僕に対する反抗の意思は消えなかったよ」

「・・・っ!!」

ギリッ・・・と音が鳴るほど歯を喰い縛る。

「流石に飽きちゃってさぁ・・・すこーし面白いモノを見せてあげたんだ」


































咲~

「面白いモノ・・・だと?」

男は笑う。

「彼女達の目の前で君達を八つ裂きにしてあげたのさ」

「俺・・・達を?」

何を言って・・・あ。

「察したね?別世界の君達さ。だけど度重なる拷問で判断力が弱まったんだろうねぇ・・・心地好い絶叫を響かせて・・・壊れちゃったよ」

「なっ・・・てん・・・めぇ・・・!!!」


闇が・・・抑えきれなくなる。目の前にいるのが本体ではないと解っていても・・・


「・・・話が良すぎるわね。その呂布も偽物じゃないの?」

闇風の言葉に男は笑う。

「頭の悪い子だねぇ。ここは本物を使うから面白いんじゃないか。・・・これが証明になるかな?」

男が持っているのは・・・恋の仮契約カード。

「ヤミ・・・わりぃが俺と恋には少なからずまだ繋がってる部分がある・・・だからわかる・・・!アレは、恋だ・・・!!」


「・・・」


『・・・え?魔力反応・・・』

「ディバイン・・・」

『!?』

振り返るとなのはが構えていた。しかも既に準備は完了していて・・・

「・・・バスタァーーーー!!」

「おおっ」


男だけを狙った射撃。だがそれは障壁に阻まれ・・・

「なのは!?」

「今・・・確かに防いだ。分身なら防ぐ必要はないのに・・・」

「・・・はぁ、面倒だね。そうだよ、僕は本物だ。亮君の方が分身の偽物」

「・・・だったらここで倒す・・・!」

「・・・君の目。つまんなくなったなぁ・・・それじゃあ闇に呑ませられないし・・・消しちゃおっか」


そう言った瞬間・・・恋がなのはに向かって走り出す。

「っ・・・!?」

「・・・装剣」

恋が剣を手にし、踏み込む。

ガキャン!

つばぜり合いになるが、すぐになのはは弾かれ・・・恋の剣に紫のオーラがまとわりついた。

「・・・!」
そして・・・勢いよくなのはを切り裂いた。

「きゃああああ!?」
そして紫のオーラがなのはに集まり・・・一瞬光ったあと、なのはは・・・“消えた”

「オッケー、完璧だよ」

「なのはさんっ!?・・・こいつ・・・!!」

クラナが男を睨み付ける。

「ああそうだ!せっかくこうやって対面したんだし、僕の自己紹介をしないとねぇ!」

男がフードを取る。下には整った顔に水色のウェーブのパーマ。更にアクセサリーがついていて・・・見た目でも苛つく奴だった。


「名前は・・・うーん・・・“シン”って呼んでもらおうかな?」

「シン・・・だ?」

「そ。さてと・・・残りも消しちゃうか」


「・・・おい!こっちだ!今は逃げようぜ!」

ルークが逃げ道を確保してくれたようだ。だが俺とクラナは・・・シンを睨み付けていた。

『咲さん!今は退くッス!!』

『相棒!今の流れで戦うのは得策ではありません!』

そして動けるようになった闇風が俺とクラナに怒鳴る。

「早くしなさい!あなたは呂布と戦えないでしょ!?クラナも今は抑えなさい!なのはは死んだ訳じゃないんだから!」

「・・・くぅっ・・・!」

俺は・・・背を向けて走り出した。確かに・・・今は勝ち目は薄かった・・・














































亮~

「シンだと・・・?神様気取りか!?」

「そうだねぇ。気取り・・・というか神そのものだよ、僕は」

「この・・・!」

俺は明命を見る。その表情は変わらず・・・

「明命!俺だ!亮だ・・・!」

「無駄だよ。一度壊してから人形にしたんだ。もう意識なんか残っちゃいないさ」

「貴っ・・・様ぁ・・・!!」

「こんなクズに明命様を・・・許せない・・・!!」

「まあ、少し遊んであげなよ」

明命が俺と春鈴の目の前に現れる。

「(以前より速い・・・!?)」

相手は明命だ。当然俺と春鈴は防戦に徹する。


「明命!止めてくれ!」

「明命様ぁ!・・・がっ!?」

明命の蹴りが春鈴に直撃し、春鈴が転がる。

「かはっ・・・ひゅっ・・・あ・・・」

「春鈴!?・・・ごっ!?」


サマーソルトが顎に当たり、吹き飛ぶ。気のお陰で辛うじて意識は保ったが・・・!そして明命は普通の刀を手に持つ。

「亮お兄ちゃん!!」

リーファが長刀を抜き、明命に斬りかかる。だが当たる瞬間に明命の姿は消え、リーファは空振る。

「どこに・・・!」

「後ろだ!」

知也が叫びながら撃つが、それすら明命は回避する。

「・・・!」

ガン!

「きゃ・・・!?」

リーファが蹴りでよろめき、なんとか体勢を立て直しながら長刀を振るが、避けられ・・・明命の刀に紫のオーラが現れる。そして明命は隙が出来たリーファを・・・横一文字に切り裂いた。

「な・・・!!」

「りょ・・・う・・・」


リーファは紫のオーラに包まれ・・・消滅した。

「直葉ぁぁぁぁ!!!」


俺は叫ぶ。シンは愉快そうに言う。

「あーあー、亮君ってば恋人どころか妹も守れなかったねぇ!」

「てめぇぇぇ!!」

走りだそうとした俺を止めたのは・・・春鈴だ。
「ダメです・・・!」

「離せ、春鈴・・・!」

「アイツは偽物です・・・それに、今の私達では怒りで精密な気のコントロールが出来ません・・・ここは・・・」

「退くって言うのか!?明命が目の前にいるのに・・・!」

「私だって・・・」

「明命を・・・見捨てて・・・そんなの」

「私だって嫌だ!!けど仕方ないでしょ!?どうしようもないでしょ!?ここで・・・ここで万が一死んだら全部終わっちゃうんだからっ!!!」

「・・・っ!!」



・・・初めて俺に向かって叩きつけられた春鈴の怒り。見れば・・・春鈴に涙が浮かんでいた。

「・・・すみません・・・!けど、私も・・・怒りで我を忘れそうなんです・・・!生きていればチャンスは幾らでも来ますから。だから、今は・・・」

春鈴の口調が戻り・・・俺に懇願してくる。・・・折れるしか、ないじゃないか。



「・・・わかっ、た・・・」

「お話は終わったかい?じゃあ、行くよ」

シンが大量の矢を展開する。

「!?」

「くっ・・・させっかよ!」

『トリガー!マキシマムドライブ!』

「トリガーフルバースト!」

矢を撃ち落とすが・・・まだ増えて・・・!そして矢が俺達を襲う。その時、春鈴は・・・俺の前に立った。

「しゅ・・・」

「亮様に無礼を働いた罰です。・・・罰は受けないと、ですよね」


「やめ・・・!」


矢が当たり、辺りが見えなくなる。だが、俺も・・・ましてや春鈴にも光の矢は当たらない。何故なら・・・

「く、うぅぅ・・・!」

「サチ!?」

サチが、闇の盾で全て防いでいたからだ。

「サチ、止めろ!闇を使ったら・・・!」

「大丈、夫・・・!この人達全部・・・理解してあげるから・・・!」

そうは言うものの、僅かだが腕が異形化し、髪の色が変わっていく。

「サチ!?」


「大丈夫だよ・・・私がいるから・・・もう苦しまなくていいんだよ・・・!」

サチの侵食が・・・止まった。

「あ・・・」

「くうっ・・・」

だがこのままじゃ持たない・・・その時、空間が割れた。

「千の雷!」

空間から現れた何かが矢を薙ぎ払った。その何かは・・・

「シィ!?」

「ごめん!遅くなっちゃった!」

「逃げるなら今だぜ!」

「サチ、平気か!?」

「う・・・うん・・・平気・・・だよ」

「とてもそうは見えないよ。背負うから背中に乗って。・・・速く!」

俺達は走ってその場から逃げ出す。・・・ちくしょう。


































































・・・さっきの場所まで避難して、咲と合流するが・・・お互いの情報を纏め終わると俺達は暗い空気に支配されていた。


「・・・」

誰も言葉を発しようとしない状況で、最初のペンギンを引き受けたのは知也だった。

「・・・んで、どうすっか」

「・・・」

俺はそれに答えず、岩に腰掛けたまま下を向く。

「・・・倒します。・・・それしか、ないですよね」

クラナが呟く。

「・・・クラナ、だっけ。ごめんね、私がしっかりしてればフェイトだって・・・」

「いえ・・・その・・・」

クラナはなのはの世界の住人・・・子供のフェイトにそっくりなシィを見て最初は驚いていた。シィはしばらくあの世界で粘っていたらしいがフェイトが負傷したので撤退。色々外の世界で用意をしていたみたいだ。

「そうよね。アレがラスボスならアイツを倒せばカタがつく・・・避けられないなら倒すまでよ」

「・・・けど、明命たちは・・・」

俺が言うとまた不穏な空気が漂った。

「・・・ごめん」


「とにかく進もうぜ。恋は・・・恋は必ず・・・」

「あの・・・」

サチがおずおずと手を上げる。

「実は・・・私の闇はシンに入れられたの」

『!?』

皆がサチを見る。

「色々聞いてみたけど、この人達は住んでいた世界もバラバラで・・・感情も様々だけど・・・一つだけ・・・希望があったの」


「希望?」

「うん。それは・・・怪我をしていたんだって」


「ああ?怪我ぁ?」

ルークが首を傾げる。

「それがどうかしたんですか?」

春鈴の言葉に答えたのは・・・立ち上がった咲だ。

「そうか・・・つまり、アイツに攻撃は可能・・・それも不死身ではないってことか」

「そう。そして何人かからは・・・破壊者がやったって言ってる」

「つまり途中から椿や愛依にシフトした・・・」

「何かを恐れたのか・・・でも、これでハッキリしたわね」

「ああ。アイツは今まで全ての攻撃を弾いてきた。ヤミにはああ言っておきながら、頭の片隅にアイツは無敵なんじゃないかとも・・・思った。だけど違う・・・充分に倒せる相手だ。・・・やっぱり倒せない悪役なんているかよ・・・!」



咲が言う。そしてサチは・・・

「それともう一つ・・・ええっと、明命さんと恋さん・・・だっけ?あの二人にシンが入れた闇は見当たらなかった・・・だって」


それに咲が驚く。

「・・・まさか、闇を見極められるのか?」

「咲は解らないのか?」


「一度他人の闇を自分の物にするとその主の闇と波長がほぼ同一になるから・・・判別はしにくいんだよ」

「ふーん・・・で、それで何か解決方法が浮かんだの?」

シィの言葉には俺が答える。

「闇による操作じゃないってことは単純な洗脳・・・主であるシンを倒せば洗脳は解ける・・・」

「ですがアイツは言っていました。“壊れた”・・・と」

春鈴の言葉に咲が返す。

「平気さ。・・・ここにも一度壊れて復活した奴がいるからな」

「・・・俺だけじゃなく、サチもね」



「そして・・・なのはと直葉ちゃんも死んだ訳じゃない。アイツを・・・」



「・・・」


『聞こえるかい?二人とも』

「シン・・・!」

『ゲームの再開だ。ただしルール変更で・・・ゲームの勝敗はお互いの命・・・といこうか』

「死んだ方の敗けってか。はっ、分かりやすくていいな」

『そしてこちらは明命ちゃんと恋ちゃんを投入・・・見つけ次第、戦闘を行う。・・・さぁ、勝負の始まりは明日からだ。精々今日の内にお別れを言っておくんだね』


そして声が聞こえなくなり・・・俺達は見合わせる。

「・・・もう日も落ちるし、ここで野宿と行こう。道具はあるから各員協力してテントを張ってくれ」

「本当に便利だなその開閉能力・・・」








その夜・・・俺は一人、テントを離れる春鈴を見つけ、後を追い掛ける。すると春鈴は海の近くの岩に座って何かを考え始めた。俺は後ろから近寄り・・・

「春鈴」


「っ!?・・・亮様ですか・・・」

「俺を察知できない程考え事か?」

「す、すみません・・・迂闊でした」


「いや・・・あのさ、春鈴。話があるんだ」

「・・・明命様のことですか」


「ん・・・まぁ、ね」

「・・・あの、それもすみませんでした」

「え?」

春鈴が立ち上がり、深々と頭を下げた。

「お、おいおい、頭を上げろって。なんで・・・」

「それは・・・亮様に無礼を事を言ってしまって・・・ましてや怒鳴るなどと・・・!」

「そんなの気にしないでよ。俺に敬語使う呉の人なんて、春鈴入れても四人だよ?」

「しかし・・・」

「謝るのはこっちの方だしさ。・・・ごめん」

「うぇ!?りょ、亮様が謝ることなんて・・・」

「いや、謝らせてくれ。あの時春鈴が止めてくれなかったら突撃していたかもしれないし・・・ありがとう、春鈴」

「も、もう・・・やめてくださいよ・・・」


しばらく会話が途切れ、波の音だけが辺りに響く。

「なあ、春鈴」

「はい?」

「・・・俺さ、ダメだよな」

「え?いきなり何を・・・」

「・・・ごめん、春鈴。ちょっと・・・格好悪いところ見せる」

「・・・どうぞ」

俺は・・・空を見上げる。

「また・・・俺は手放しちゃったよ・・・しかも、たった一人の妹の手を・・・」

「・・・リーファ様の事ですか?」

「・・・」

「・・・月並みですが、亮様は悪くありませんよ」

「そんなので・・・片付けられないよ。・・・なんで、なんで何時もこうなっちゃうんだろうな・・・俺、平和を望んじゃいけないのかな・・・?」

正直、もう精神的にかなり参っていたんだと思う。半ば声は叫ぶように、息は荒れ、涙が流れる。

「亮様・・・失礼します」

春鈴が・・・抱き着いてきた。そして、俺がやったように気を同調させ、俺の気を落ち着かせる。

「大丈夫、必ず平和は来ます。それに“何時もは”必ず敵を倒したじゃありませんか。・・・どんな敵にも立ち向かい、最後には勝利を掴む。・・・それが、私が好きになった人なんですから」

「春鈴・・・それ・・・!?」

「・・・女の子の告白なんです。察してください」

「・・・あ、ああ・・・」

「・・・答えは今はいいです。でも・・・」

「必ず返すよ。春鈴の気持ち・・・凄い伝わった」



春鈴の頭を撫でる。

「アイツをぶっ倒して明命達を助けよう。・・・協力してくれる・・・よね?」

「・・・はい!」

俺は春鈴を見送り・・・声をかける。

「・・・盗み聞きかな?人のこと言えないけどな」

クラナが木の影から出てくる。

「・・・すみません」

『相棒も寝付けなかったようで。散歩していたら・・・』

「偶然・・・か。あはは、なんか恥ずかしいとこ見られたな」



「いえ・・・」

「・・・眠れない理由はなのはか?」

「・・・」

「・・・なぁ、教えてくれないか?君となのはは・・・」

「それ、は・・・」

『家族です。亮さん』

「アル!?」

『既にこの状況では情報が漏洩する心配はないかと』

「家族・・・って」


『はい。相棒の名前はクラナ・ディリフス・タカマチ・・・高町クラナと言います』


「高町・・・って、なのはの?」

『血は繋がっておりませんが、立派な家族です』


「そうか・・・そりゃ、眠れなくもなるよな・・・ごめん」

「え・・・?」

『どうして亮さんが謝罪を?』


「なのはを巻き込んだのも俺絡みだからさ・・・フェイトやはやても俺たちを助けようとして重傷を負ったんだ。・・・だから、謝った」

「・・・いえ」

『気にしないで下さい。それに、まだなのはさんは死んだ訳ではありませんから・・・』

「・・・そう、だな」

俺は息を大きく吸って身構えた。

「なあ、クラナ。手合わせしないか?」

「は?」

「・・・俺も眠れないんだ。汗をかく程度でいいからさ、付き合ってくれないか?」

直葉のこと・・・明命やソフィ、黒猫団のみんな・・・全てが蘇ってきて、少し怖くなってしまった。

「頼むよ、クラナ」

『相棒、ストライクアーツとは違う動きを見るチャンスですよ!』


ストライクアーツって総合格闘技みたいな感じだっけ・・・

「・・・中国流の拳法は・・・興味があります」


クラナも構えてくれる。

「アル、一つだけ」
「うん。それじゃあ・・・始め」

お互いに向かって俺達は踏み込んだ・・・













































咲~


『・・・二人が何かをしてるッス』

「・・・ったく、あのバカは・・・」

亮達の様子をリパルにサーチさせていた俺は溜め息を吐く。

「んじゃ、敵の反応が会ったら頼むぜ。・・・まぁ、アイツらは探知できるだろうが」

それよりも・・・

「入るわよ」

「お邪魔します」

闇風とサチがテントに入ってきた。

「おう、待ってたぜ」

「で?わざわざ女二人を呼んで何をするつもり?」

「ヤミ・・・人聞き悪いこと言うなよ・・・じゃなくて、二人とも手を出してくれ」

「「?」」

首をかしげながら手を出してくる二人。俺はまず闇風の手を掴んで・・・闇を探る。

「・・・残って、ないな。身体に違和感とかないか?」

「?・・・ああ。大丈夫よ、とっくにプログラムもリカバーしたから」

「そうか・・・アバターでも闇は使えるから、ちょっと不安になってな。・・・んで次、サチさん」



「私も?」

「闇、使ったって亮から聞いたぞ。念のため見させてくれないか?」

「う、うん」

サチの手を掴んで闇を・・・

『ーーーーデテケ!!』

バチィッ!

「ーーーったぁ!?」

は、弾かれたぁ!?

「こ、こら。ダメだよ、そんなことしたら・・・」


・・・さっきの様子からもしかしてとは思ったが・・・


「・・・サチさん、闇が同化してないのか・・・?」

「同化・・・?ううん、みんな私の中にいるよ?」

「みんなって、やっぱりか・・・」

「何かおかしいの?」

「・・・いや、闇って普通に使えるようになると・・・何と言うか・・・一つの固まりになるんだよ。悲しみも怒りもごっちゃになって・・・」


「私、一人一人とお話もできるし・・・それに、闇を貸してもらっている感じで・・・」
「な、なんだそれ・・・そんな闇使い、今までにいないぞ・・・」

『でも、特例が出てもおかしくないッスよ』

「まぁな・・・サチさん、中の人達は協力的かい?」

「えっと・・・まだ何人か怯えてる子がいるけど・・・みんないい人だよ?」

「・・・なら心配ないかな・・・ごめんサチさん。対処法が思い付かない・・・」

思わず顔を押さえた俺にサチさんが気を使う。

「だ、大丈夫だよ早貴ちゃん。私は平気だから・・・」


「・・・何か違和感会ったら言ってくれ。用事は・・・それだけだな」



俺は息を吐き、眼鏡の位置を直す。


「・・・そう。それじゃ、失礼するわね」

「また明日、早貴ちゃん」

「ああ」




俺はテントの天井を見上げる。

『・・・大丈夫ッスか?』

俺はリパルの言葉に苦笑で返す。

「・・・恋の事か?全然大丈夫じゃねーよ。まさか、殺してしまった恋人が最強の敵なんてな・・・はは」



『咲さん・・・』

「・・・っと、悪いな。リパルに言っても関係・・・」

『恋さんを殺したのは・・・オイラもッス・・・』

「・・・っ!」

そうだった。あの時恋を斬ったのは・・・


「・・・本当に悪い。お前も苦しんでたのにな・・・」

『いえ・・・オイラは恋さんとは面識はないッスから・・・咲さん程では』

「・・・参ったな、本当に・・・」

『救い出す方法・・・きっと何かある筈ッスよね・・・?』

「ああ・・・なきゃ困る・・・いい加減恋を連れて帰らないとねねが可哀想だしな」


俺は横になり、色々思考を働かせる。

「リパル、少し付き合ってくれ。・・・寝られそうにない」

『いいッスけど・・・なのはさんに使ったのを使えば・・・』

「いや・・・なんか闇のせいか耐性があるっぽくてさ・・・」

『そうッスか』




明日からまた戦いの日々か・・・シン・・・必ずぶっ倒してやる・・・!!




 
 

 
後書き

「うがーーー!!」


「ぎゃーーー!!」


「・・・はぁ。なんで明命が・・・」


「・・・ちなみにシンのモデルはスーパーロボット大戦Zのジ・エーデル・ベルナルから。名前の意味は(シン)な。・・・ネーミングセンスの欠片もない」

悪役に凝った名前ははいりませんよ。コンセプトは“腹立つ小物”です。


「嫌なコンセプト・・・んじゃ、次回もよろしく」

 
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