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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)

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第一回!チキチキッボス攻略!

このゲームが開始されて約1ヶ月が過ぎた。

最近聞いた話では参加したプレイヤー中2000人がポックリ逝ったそうだ。

さらに今日、やっとボス攻略会議が開かれるそうだ。

ん?なぜ二人でいかなかったかって?

いや何かソウヤがもう少し待とうよとか言って
ズルズル引き延ばされてこの状態なのさ。

あとから聞いた話だと原作の進行を妨げるのは良くない!だそうだ。

今はその会議の集合場所に来て席をとっている。

………………………煙草を吸いながら。

「ふぅーー…おせぇ」

ユウジは煙草をふかしながらソウヤを待った。

へ?この世界に煙草があるのか?

んなもん創ったに決まってんじゃん。

しかもこれ、食事として分類されるから空腹紛れて尚且健康を害さない。
現実戻ったら作ってみよ。

まさに一石二鳥見たいなもんだよな!

「ごめん!お待たせ!」

おっとソウヤが来たようだ。

「何してたんだ?」

取り敢えずまだ始まらないので適当に話をして時間を潰す事にした。

「一応回復アイテム持ってなかったからさ…買ってきたんだ」

「はぁ?んなもん必要ないだろ…当たらないんだし」

只でさえ敵の攻撃が遅すぎるのに、わざわざ当たりにいくつもりなのか?

「使うのは僕じゃないから…」

「はあ?」

「はーーーい!」

意味ありげな事を言ったソウヤに疑問を浮かべたが
何か青い髪の男が仕切りだしたので聞くのは止めといた。

「皆!今日は集まってくれてありがとう!
俺の名はディアベル、気持ち的に騎士(ないと)やってます!」

ディアベルとか言ったやつは胸をとんと叩き自己紹介?をした。

回りからは

「そこは勇者じゃないのかよ」

等のヤジを飛ばして笑いが出ていた。

「その紹介は夜じゃナイト!」

「「「「………」」」」

「…あれ?」

結構うまいこといったと思ったんだけど。

……と急にディアベルの顔が真剣になった。

「今日!俺たちのパーティが迷宮区にある最上階で、ボスの部屋を発見した!」

ざわざわと周りが騒ぎだしたが、気に求めずにディアベルは続けた。

「俺達は第一層のフロアボスを倒し、いつの日かゲームはクリア出来ると言う希望を
始まりの町にいる人達に伝えなきゃならない!
それが!俺達プレイヤーの役目なんだ!
そうだろ!皆!」

言いきったな……回りは声援を投げ掛けているが…果たしてこいつに裏があるのかどうか。

「じゃあ皆、取り敢えずパーティーを組んでくれ!
信頼しあえる仲間がいればどんな敵だって怖くないはずだ!」

何処からか「うぇ!?」なんて声が聞こえてきたけど気にしない……訳にはいかなかった。

「なんだよソウヤ、今忙しいんだが」

「なにもしてないじゃないか、ほら行くよ」

「ちょ、おい!」

ソウヤが俺の腕をつかんで赤いフードを被ったプレイヤーと…………
【ボッチ】のキリトがいた。

「お前ら…溢れたのか?」

「そう言うお前はどうなんだ?」

「あぁ、今しがたこの人と暫定ながらパーティーを組むことになった」

「なん……だと!」

「おいまて、何で驚く?」

「ボッチがボッチじゃなくてボッチの友達がボッチで
ボッチになったからボッチ仲間にパーティー組んだのか!?」

「ボッチボッチ言うな!言ってることがよくわからん!」

「ああ、俺だ!
あぁ、例の結社からの精神攻撃を受けたようだ!
…あぁ、本人は気がついていないようだ…
そうだ!今すぐボッチ救援養成を「やめろーーー!」わはははははは!」

「ほらほら、早くパーティー組んじゃいなよ」

「ぷwwくくくっw宜しく、頼むぜww」

「……このやろう………覚えてろよ!」

「何を?」

「くそーー!」






「はーい!それぞれにパーティーは組み終わったかな?
それじゃ「ちょお待ってんか!?」」

ディアベルの言葉を遮り乱入してきたのは…

「ワイはキバオウってもんや!
この中に今まで死んでいった2000人に詫び入れなアカン奴等がおるはずや!」

物凄い小物臭漂う奴だった。

「キバオウさん、奴等って言うのはβテスターのことかな?」

「そうや!奴等は(以下省略)←なんでや!?」






「いや、めんどくさい奴だったな」

「そうだね……実際に聞くと腹が立つよ。
それに息臭そうだし」

息についてはノーコメントだな。

だが解散時のアイツの顔………何かしら企んでやがるな

「さて、宿にいこうか?」

「そうだn「ちょっといいかナ」ん?………今何か聞こえなかったか?」

辺りを見回しても誰もいない…気のせいだろうか?

「ユウジ、下だよ……」

「は?……うお!ちっさ!」

下を見ると小さい背丈にローブを羽織った奴がいた。

「うるさいナ!背は関係ないだろウ!」

…どうやら小さいのを気にしているようだ……」

「コラコラ!聞こえてるゾ!」

「あれ?声に出てた?」

「うん、バリバリに」

成る程、気を付けないといかんな




「それで、何か用か?」

「ああ、オイラはアルゴって言うんだガ、聞きたいことがあって来たんダ」

「スリーサイズなら教えないぞ☆」

「聞きたくないワ!」

「良い突っ込みだね……」

「はぁ………それで、君達の防具は見たことがないし
第一層でてに入れられる物じゃないと見たんだ。
その防具は高価そうだしどこでてに入れたんダ?」

「…………これは迷宮区で出現するクエストで出てくるモンスターを狩り続けたら
作れた」

「………は?いやいや、迷宮区でクエスト?聞いたことがない!
そんなのはβの時にはなかったはずだ!」

「でもホントだもんね」

「ねー」

「…まぁ信じることにスルヨ。
それで、そのクエストの名前は?」

「あー、産出する者達だったかな?」

「やっぱり聞いたことはナイナ。
クリア条件は?」

「開始と同時にポップするモンスター100体連続討伐」

「………それ何てムリゲー?」

「確かに普通の人は無理なんじゃないかな?
レベル的にも技術的にも」

「……どういう意味ダ?」

「いやね?一般プレイヤーからしたら無理でも、
僕たちからしたら蚊が止まった様にしか感じないくらい遅いってこと」

「君たちは元βテスターか?」

「違うよ?」

「ならチートでも使っているのか?」

「酷いね……いくらなんでも侵害だよ。
悪魔でもこれは僕らの身体能力だから」

「………人間?」

「人間だよ!てか何だよ!そのドン引きな顔!」

「いや、あり得ないから……」

「もう良いよ…
ただ、このクエストをやる場合は絶対に一人でやらないことだね。
絶対に対処できないから」

「ふむ、そう掲載しよう」

そう言ってアルゴは去っていった。

「……俺、空気だったな」

「……………ゴメン」

こうして二人はトボトボと宿屋に足を運んだのだった。
 
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