MS Operative Theory
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ラフレシア計画(プロジェクト)②
——「ラフレシア計画」の誕生と推移——
「ラフレシア計画」は、カロッゾが独自に考えたバイオ・コンピューターへのアプローチでもあった。医療用や新世代マンマシン・インターフェイスとして研究が進められていたバイオ・コンピューターを、人間の知覚能力の拡大などにつなげようという野心的な計画だった。しかし、最終的には戦闘マシンと殺戮機械へとたどり着くことになった。
■U.C.????—————カロッゾのバイオ・コンピューター計画
バイオ・コンピューターの研究を行っていた大学院生カロッゾ・ビゲンゾンがナディア・ロナと出会う。カロッゾはバイオ・コンピューターが人間の意識改革に繋がることをマイッツァーに説明した。彼は後にナディアと結婚し、ロナ家の一員となった。
■U.C.0116—————ブッホ・コンツェルン内での研究
コスモ・バビロニア計画が進む中、カロッゾはブッホ・コンツェルン内でバイオ・コンピューターの研究を続け、人間の意志強化プランを具体化した。これには「ラフレシア」と言うコード・ネームがつけられていたが、マイッツァーによって制止された。U.C.0116,05のことである。
■U.C.0119—————「ラフレシア計画」の構想が始動する
カロッゾがバイオ・コンピューターの研究を進めていたU.C.0119、「ラフレシア計画」が始動。手始めにカロッゾは、研究成果を自らに施した。精神と肉体面の強靭さを手に入れたカロッゾは「鉄仮面」となり、翌年にはCVの指揮を任された。
■U.C.0123—————「ラフレシア計画」の実施
U.C.0123,03,30、カロッゾは極秘に進めていた「ラフレシア計画」の一環である「バグ・プロジェクト」の実地試験として、フロンティアⅠに自立制御式対人殺戮兵器バグを投入。またカロッゾ自らが操るMAラフレシアも投入されたが、撃破されている。
——「ラフレシア計画」の技術成果——
「ラフレシア計画」以前にカロッゾが目指したバイオ・コンピューターは、旧来のサイコミュに類似した機能を持つと同時に、使用者への負担が少ないインターフェイスとして研究が進められていた。当初の目的は、人間の知覚能力の拡大や意志の強化であったが、CVの活動に即して軍事的デバイスとして開発されることとなった。
■バイオ・コンピューター(ネオ・サイコミュ)
カロッゾのバイオ・コンピューターは軍事ハードウェアとの相性に優れていた。このため、脳波によるコントロール・システムや強化人間技術など、「ラフレシア計画」の成果は、、かつてのニュータイプう関連技術の発展系というべきものとなっている。
■ラフレシア
バグ同様、カロッゾと少数の関係者によって開発されたMAで、強化されたカロッゾの専用機でもある。機体同様、125本にも及ぶテンタクラーロッドもバイオ・コンピューターによって制御されていた。
■強化人間「鉄仮面」
バイオ・コンピューター関連技術を応用した新世代の強化人間技術で、カロッゾ自身が被験者となった。かつての強化人間の様に精神的に不安定ではなく、肉体面も大幅に強化されている。専用のマスクにより、宇宙空間での活動やラフレシアの制御に対応していた。
■バグ
地球圏の過剰な人口を減らすため(CVは人口の90%を粛正するつもりだった)、「ラフレシア計画」の一環として実施された「バグ・プロジェクト」。これによって開発された機器が、自立制御式対人殺戮兵器「バグ」である。人間が排出する二酸化炭素や体温などを感知し、自立制御で殺人を行う。チェーンソーやレーザーを装備するだけではなく、子バグと呼ばれる小型自爆ユニットも内蔵している。
補足事項
——「ラフレシア計画」の運用艦——
「ラフレシア計画」で完成したラフレシアやバグは、マイッツァーすら存在を知らない秘密兵器であったため、専用の運用システムは建造されなかった。
このため、CV系艦艇であるザムス・ガル級戦艦に、ラフレシア搭載区画とバグ投入システムを内蔵していた(この機能により、戦闘艦⁄MS母艦としてのザムス・ガルの能力は低かったと思われる)。その結果、バグの投入直前までCV将兵すらラフレシアとバグの存在に気付かず、秘密が漏れることはなかった。
後書き
次回 非MS⁄MA兵器
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