木漏れ日色の記憶。
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冬空の下の天文部
白鳳学園の特別棟にある地理・地学室。
そこには星空荘に住むハチャメチャな高校生が集まる部活、天文部がある。」
「誰に語ってんだ?夜空。」
「ハチャメチャって言わないでください先輩!」
「高校棟に中学三年がいること自体おかしいのよ。」
「って言うかここまで引っ張って来た文化祭だけどさそろそろだよね。」
「文化祭かぁ・・・いきたくね」
「うわぁ・・・文化祭で天文部の秘密を暴露とか言ってたくせに・・」
「最低ね。」
「俺だけかよ。」
まぁこんな感じでぐだぁっとしてる高校生一年生と中学三年の集まりですね。
高校一年生で部長の水上夜空。
部員の俺、十六夜奏。
中学三年の椎名三咲。
「そしてその他二人」
「その他言うな!」
「イザヨイひどいじゃないか・・」
文句が飛んだので言いますが
高校一年生の望月瑞希と
生徒会書記でお料理研究会部長で天文部の部員の桐ヶ谷慧。
「それにしても慧は部活にたくさん入ってるな。」
「そうそう、多すぎです先輩」
「学園生活を謳歌しないといけないからね♪」
「凄いな俺には無理だ。」
「じゃ、部長として文化祭でなんか出そうか。」
「めんど。」
「それはあんただけよ」
「望月、お前には案はあるのか?」
「無いわね。」
「なら言うなよ!」
俺が一喝入れたところで夜空が話し出した。
「やっぱり昔みたいに文集でいいんじゃない?」
「いいだろ。」
「さんせーい。」
「反対はしないわ。」
まぁそんな感じで決まった文集だが
・・・・ぐだぐだだな。
////////////////
それから俺達は文集を作るために地学室に通っていた。
「チーッス」
「奏先輩!先輩は黒魔術の記事をかいてください!」
「それって裸のお前の記事も書くんだぞ?」
「えっひどくないですか!?」
「ほら!奏くんも座ってやるっ!」
「ヘイヘイ」
こうして天文部はまだ存在している。
少なくとも俺が卒業するまでは天文部は存在し続けるだろう。
そしてこのぐだぐだな天文部に対してこう呟く。
「まぁいいか。」
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