仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十九話 戦士集結事件その七
「どうにかなって欲しいな」
「ああなってるのはあの娘の暗い性格のせいだからね」
「そうよね、あの娘は」
「性格が明るくなればな」
そうなればだとだ、クレオはかなり親身に話す。
「違うんだよ」
「顔立ちはいいわよね」
「ああ、結構いい方だろ」
「目の下のクマが気になるけれど」
顔立ち自体は悪くないというのだ。
「そっちはね」
「どうにかならないのかね、あいつは」
「直接知り合いたいところね」
「全くだよ」
「多分コーデリアもそう思ってるわね」
「あいつとも話したよ」
そのコーデリアともだというのだ、クレオは彼女のことをそこまで親身になって気にかけているのである。
「直接言いたいってな」
「そうだったの、あの娘も」
「どうしたものだよ、本当に」
「気持ちはわかるわ、そこはね」
アティアは言いながら美偉を見る。
「私もだから」
「そうだな」
「今ここに集まっている面々はかなりの割合でそうなってきてるから」
「わかるんだな、御前も」
「外見は違っても一心同体みたいなものだから」
ここでは言葉はオブラートに包んでいる、しかし実際はみたいどころではなくそのものだ。
そうした話をしながらだ、一行は一旦刑務所を後にすることにした、その時に明久はこんな言葉を漏らした。
「実際には来ない様にしないとね」
「全くだな」
その通りだとだ、雄二も明久の言葉に頷いて応える。
「こうした場所には来たくない」
「本当にね」
「これまで色々とあったが」
ライダーと出会う前からだ、戦士達は色々な経験をしてきた。
だがそれでもだとだ、こう話すのだ。
「しかしな」
「刑務所に入るのはね」
「あまりよくない」
「案ずるな、脱獄すればいい」
ストーンリバーにしてみればそれで済むことだった、怪盗ならば。
「少し雨宿りをすると思えばな」
「そうですよ、ただで御飯も出ますから」
シャーロックも明るい感じで話す。
「気楽に考えればいいんですよ」
「いや、そこまで明るく考えられないですから」
千百合はそれはどうもという顔でシャーロック達に言葉を返した。
「刑務所ともなると」
「私は過去何度も入っている」
「私もですよ」
「怪盗のストーンリバーさん達はわかりますけれど」
千百合はシャーロックを見て今度は怪訝な顔になって述べた。
「どうしてシャーロックさんが」
「こいつ等一回海鼠の刑務所壊したことがあったのよ」
心衣がここで言う。
「その他にも色々やらかしてなのよ」
「それで何度もなんですか」
「そうなのよ、留置所のお世話になってるのよ」
そうしてきたというのだ。
「本当に世話が焼けるんだから」
「ああ、けれどそうなったらな」
「いつも心衣さんが一番気にかけてますから」
「そこは覚えておいて」
G4の他の面々がこのことを千百合に話す。
「こいつ素直じゃないんだよ」
「これで結構いいところありますから」
「ただのツンデレ」
「うっさいわね、私はそんな優しくはないわよ」
自分ではこう言う心衣だった、小さな両手を思いきり動かして。
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