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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第九十九話 戦士集結事件その六

「僕達もね」
「人間だよな」
「そう、人間をね」
「俺達がどうするかをか」
「見たいんだよ、けれど」
「俺達の世界みたいなケースはか」
「多い方だね」
 そうなるというのだ、スサノオが洋達の世界で見たいものはだ。
「結構飽きない奴でもあるんだよ」
「何か僕達の世界で見たいものはね」
「あれもオーソドックスな見たいもののうちの一つだったんだな」
 春雪は拓武のその言葉に頷いて返して言う。
「そうだったんだな」
「それも今回はそうなるんだね」
「みたいだな」
 こう二人で話すのだった、そしてだった。
 春雪は続いて荻野の見た、その全身のオーラを見て言うことは。
「梓ちゃんに何かあったら警部さん本気で何かしそうだし」
「気をつけていこうね」
 二人にもこのことはわかった、そしてだった。
 そうした話をしつつだ、荻野は全員に告げた。
「三日後だ、それまで解散だ」
「三日までここにお世話になって御飯頂くことは」
「止めてもらおう」 
 シャーロックの右手を挙げての問いの返答はこうだった。
「そちらの世界に帰ってくれ」
「えっ、けれど幕の内美味しかったですから」
「そうそう、もう今は普通に学校でも御飯食べられるけれど」
「豚の丸焼きでも何でも」
「個室も戻って」
 ネロとコーデリア、エルキュールも言う。かつてトイズを失っていた頃のことから食い意地が張ったままの四人である。
 だがその四人にアルセーヌ、今は会長としている彼女が言って来た。
「食事はありますのでそうしたことはお止めなさい」
「はい、それじゃあ」
「会長さんがそう言うんなら」
「寮に帰って」
「その間休んでいます」
「そうして下さい」
 厳しい姉の様な口調での言葉だった。
「小林さんもそれでいいですね」
「はい、僕もそれで」
 小林は追認という形でアルセーヌの言葉に頷いた。
「いいです」
「そういうことで」
「しかしこの四人本当に変わらないな」
 今言ったのはクレオである、完全に呆れている口調だ。特にコーデリアを見てそのうえでこう言ったのである。
「何とかまともになって欲しいんだがな」
「あんたコーデリアのこと言ってるでしょ」
「ああ、そうだよ」
 アティアにその通りだと答えもする。
「気になってな」
「まあ私も省帆が気になるから」
 アティアもアティアでそうした相手がいる、実際に今彼女を見ている。
「気持ちはわかるわ」
「そうだろ?他人に思えないんだよ」
「そうなのよね、どうしても」
「これも縁だな」
 世界は違えど、だというのだ。
「だからどうにかしっかりして欲しいんだよな」
「じゃあ最近話題の喪女の方は?」
「ああ、あいつな」
 クレオはコーデリアに向けた微妙な感じの顔を心配させるものにさせた。そちらの方が問題だという感じである。
「どうしたものかな」
「難しいところでしょ」
「私が傍にいたら絶対に何とかしてやるよ」
 これも縁によってだというのだ。
「けれどな」
「それでもなのね」
「直接会えていないからな」
 だからどうしようもないというのだ。 
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