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信念貫きし少年の軌跡

作者:ryuga09
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第4話

 
前書き
内容変更なしです。まぁ今以上に未熟だった頃を公開して、この先でどう変わるのか見てもらいたいという感じです。 

 
泥というイレギュラーが出現。
龍斗達はすぐに排除するため、原作に介入してでも行動する事にした。

「あの泥は何だ?聖杯の泥ではないし、ネロ・カオスのあれでもない」
「完全にイレギュラーですね、面倒ながら、処理しないといけないのは確実です」
「関係ないな、邪魔は排除、これだけだろ」
「それもそうか」

泥はすでになのは達と交戦していた。
一目みて、その交戦は戦いではなく一方的虐殺(ワンサイドゲーム)にしか見えない惨状であった。
しかし、なのは達も普通の人間にしては善戦している状態である。

「あの泥について考える前にまずは消すか」
「「了解」」
『マスター、転生者の反応も少数あります、お気をつけ下さい』
「了解・・・はぁ」

泥は人の姿をしているが、誰を見本にしているかと疑問に思った場合、答える事は難しいだろう。
何故ならその泥は人の姿であって人の姿ではないからだ。
人は顔の眼、鼻、口を見て、判断する人が多いとは思われるが、泥はその眼、鼻、口がない。
ゆえに人であって人でないという風に理解するしかないのである。

「数は3、イレギュラーだから1人1つだ、油断はするなよ・・・全力で消せ」
「「分かった」」
「この世界に現れるイレギュラー全て・・・俺が消し去る!それが悪意ならば・・・俺は全力で!」

それぞれ龍斗、ハル、キョウは泥の居る場所に向かった。
1人はなのは達のところへ、1人はフェイト達のところ、最後の1人はなのは達がここにきた時に変身した場所へ。

<ハル Side>

泥というイレギュラーはボク達断罪者が得ていた情報では存在しなかったモノ。
だから消すんだけど。

「この泥・・・意識がある?」

ボクの動きを見ながら・・・警戒しながらその場にいる。
こんな状態じゃなかったら確認するけど、今は・・・、

「フェン、行くよ・・・断罪を執行する」
『了解よ!断罪モード!』

断罪モード、もう少しいい名前があったらそっちにしようとおもってるけど・・・今はこれでいいか。
このモードは1ndモードの双剣と違って決まった形はない。
けど・・・このモードの真骨頂はシンプル。
眼前敵の完全沈黙までのボク自身の力を完全解放するためのモード。

龍斗には「クロムウェル」があるけどボク達にはないからね。
その代わりだよ。

「き・・ま・・だれ・・だ」
「ボクは断罪者・・・ゆえに君を断罪する、君の罪・・・その身に刻むよ」

ーー絶望への祝福ーー

泥に向かって黒くて丸い物体が向かう。
泥も馬鹿じゃないから避けようとしてる。
けどね?その技は避けるんじゃなくて消すべきなんだ。

「な・・だ!?」
「その攻撃は避けるべきではありません・・・相殺するべきでした」

なんせその技は・・・絶望への序章なんですから。

ーー絶望の追憶ーー

先ほどまで黒くて丸かった物体が泥を包み込む。
中でどうなってるかは・・・、

グシャ、ズシャ、ゴキゴキメキ

音で判断してください。

「さぁ・・・これで終わり、その身に絶望を抱きながら眠りなさい」

ーー終焉なき絶望ーー

泥を包んでいた状態から小さくなり、そのまま、

パキッ・・・

消えました。

「ふぅ・・・正体は分かりますかね?」
『さぁ?でもハルの勝ちよ!』
「・・・こんなもの、勝ちにすらなりませんよ」
『さ!龍斗の所に向かうわよ!』
「・・・そうですね」

キョウは喜びながら戦ってるでしょうし、龍斗の方へ向かいましょう。


そう思いながらボクは龍斗のところへ向かった。

<ハル Side end>
<キョウ Side>

何故だろうな・・・ハルに戦闘狂扱いされた気がする。

『当然だろう、マスターの反応を見たら誰だって思うぞ?』
「うるせぇ、ケル・・・俺だって戦う相手くらい選ぶさ」
『そういう問題ではないんだが』

さて、泥は・・・いた。
ん?あれは・・・確か、なのはだったか?
って事は横に居るのが鉄の騎士ヴィータか。
あ?鉄槌だったか。

「オイ、そこの・・・白い悪魔と鉄槌の幼女」
「悪魔じゃないの!?」
「誰が幼女だ!」
『喧嘩を売ってどうする・・・』

今ケルが人だったら間違いなく頭を抑えてんだろうな。
しらねぇが。

「って、あの時の」
「おお、覚えてたか」
「はい、えっと・・・」
「俺はキョウだ」
「キョウさん?」
「おう」

さて・・・この泥、面倒な事にならねぇうちに片付けるか。

「白い悪魔」
「だから悪魔じゃないの!?私にはなのはって名前が・・・」
「はぁ・・・じゃあなのは、今は泥がいる、喋るのは後だ、お前らはさっさと下がれ」
「え?」

何で意外そうな顔するんだよ・・・さっさと下がれってんだ。
面倒な。

「はぁ・・・あの泥は俺たちの専門分野だ、専門に任せとけ」
「で、でも・・・」
「そこの紅いやつは任せるみたいだぜ?」

とっとと逃げようとしてるからな。
まぁ・・・死ぬ訳にはいかないのと捕まる訳にはいかないからだろうがな。

「うぇ?!ヴィータちゃん!?」

どうやらなのはは気づいてなかったらしい。

「たく・・・さっさとあいつでも追ってな」
「で、でも・・・」
「だぁああああああ!!鬱陶しい!テメェがいて何ができんだ!アァ?足手まといはいらねぇんだよ!」
「は、はい!!」

はぁ・・・やっと行ったか。

『態々嫌われ役か?』
「ハッ、誰が・・・俺は根っからの嫌われ者だ、最初から役ですらねぇよ」
『・・・そうか』
「さぁて、泥も丁寧に待つ事できんだな、まるで人みたいじゃねぇか」
『む・・・だが』
「あぁ、あの泥には生きてる反応はねぇよ、だから・・・俺が微塵も残さず一切合財遠慮なく全力で消してやるよ」

最初からいないなら・・・害意もって出てくんじゃねぇよ。

「ケル!滅殺モード!」
『・・・了解、滅殺モード』

滅殺モードはハルの断罪モードと同じで俺の全能力解放用のモードだ。
一応武器は刀だが・・・今回無極は使わずで行くか。

「後悔はあるか?あるならその後悔を抱いたまま死ね」

ーー無刀流・一の太刀ーー

刀を上段に構え、そこから振り下ろし攻撃する。

無刀流は刀があってもなくても放てる技。
だが刀があったほうが威力はあるな。

「!?」
「反応まで人間らしいな」
『・・・どうやら情報を引き出してるらしい、ゆえに人間のような反応をする』
「・・・って事は、この泥・・・学習能力があるな?このまま放置したらどんどん学習して厄介になりやがる」
『・・・どうする?』
「クク、最初に言ったはずだぜ?ケル、俺は目の前の敵を斬滅するだけだ・・・一切の遠慮はねぇ、全力で消す」
『了解だ・・・ほどほどにな』
「ハハハハハハハハハ!ほどほどだぁ?無理に決まってんだろうがぁよぉ!俺達はヒトデナシのロクデナシだぜぇ?最高に愉快だ!本来なら龍斗レベル相手にしかつかわねぇ技で消し去ってやるから泣いて喜べ!」
『なっ!?』

ーー無刀流・五の太刀ーー

刀を横に向け、敵に近づき、一気に横に振る。
これだけならなんでもないが・・・この技はそれだけではない。

「が・・!?」
「オイオイ、結構しぶといなぁ」

この技が斬るのは何も物質だけではない。
因果や時空まで選択して斬る事ができる。
先ほどは泥の「存在理由」を切断した。
「存在理由」はその生命、はては無機物まで持っており、その理由なくしては存在できない。

例えば石の「存在理由」は・・・ここではあえて投擲を目的としてみよう。
その「存在理由」を俺が斬る。
すると、その投擲という目的そのものがなくなる。
石の「存在理由」として存在した目的が無くなることでその石は「存在理由」がなくなり、存在を維持できなくなり、消えるんだ。

・・・やっぱり説明は苦手だ。
分かり辛かったら龍斗にでもきいてくれ。

「存在」というものをなくす技として理解してもらえれば嬉しい。

「はぁ・・・」

斬った後の泥はまるで世界に否定されたかのように霞みのように消えていった。

「さて、管理局の・・・リンディだったか?が来る前にとっとと帰るか」

面倒だし、龍斗なら対処は楽だろうし、ハルは終わってるっぽいし。

『・・・あの技を龍斗に放つつもりか?』
「ん?あの技ならもうとっくの前に使ったよ」
『は?な、何をしているんだ!?龍斗が消えるのではないのか?!』
「ハッ!あいつがこの程度で消えるかよ・・・あいつは何処にでもいて何処にでもいないんだ、消せねぇんだよ」

吃驚だったな。
あの技喰らってケロっとしてんだからよ。
しかも何を言ったと思う?

「欠点が多すぎるからとっととその欠点消せだとよ・・・まったく、あいつは俺でもあるのに負けた気分だぜ」

ままならないな。
そう思いながら俺は家に戻った。

<キョウ Side end>
<龍斗 Side>

キョウのあの技・・・俺にもできるな、あれ。

『どうかしましたか?』
「いや・・・なんでもないさ」

それよりも泥だな。
どうやら人間のような反応をする+学習能力があるみたいだし、さっさと片付けるに限る。
む、あれは・・・、

「フェイトと・・・騎士の1人か」
「あ、えっと・・・」
「森 龍斗だ、龍斗でいい・・・そっちの騎士は?」
「・・・シグナムだ」
「シグナムね・・・さて、フェイトにシグナム・・・さっさとここから離れてくれ」

泥と先ほどまで戦っていたようでもうボロボロだ。
正直言って近くに居ない方が護りやすい。

「・・・恩にきる」
「フッ、恩など感じる暇があったら早く離れたほうがいい、命が惜しいのだったらな」

俺は1人の方が戦いやすいからな。

「だ、大丈夫なの?」
「あぁ、俺1人なら大丈夫だよ、君という重荷が無ければ尚の事よしだね」
「あう」

何故なきそうなんだ?
いや、言い過ぎたか?

「悪いね、どうも君みたいな子は苛め甲斐があってね」
「うぅ・・・あ、あの」
「何かな?」
「ご無事で」
「・・・ハハ、参ったね、どうも・・・そんな言葉をかけられたら断れない、分かったよ、怪我をしないよう頑張らせてもらうよ」

そう言うとフェイトは何処かへ避難した。
シグナムとかいう騎士もどうやらどこかへ行ったみたいだ。
よし、

「これで全力が出せる」
『全力を出したら星が壊れますが?』
「・・・影響のない程度で」
『了解です、あと口調が何処かの殺人貴のIFみたいでしたよ?』
「・・・あのキャラは勝手に出た、意識していない」
『余計に性質が悪いです』

・・・はぁ、まぁいいか。

「さて、えらく大人しいじゃないか、泥」
『現在一応の仮名称として泥ではなく人形とします』
「了解、さて人形を壊す趣味はないんだが・・・まぁ、運がなかったって事で、大凶に選ばれた気分でいるといい・・・大凶は選ばれたやつの証らしいがな」
『クロムウェルはどうしますか?』
「1号まで開放、ただしあの状態にはならん」
『了解』

力が開放された感覚が広がる。

「さぁ人形よ・・・貴様らが人間だと言い張るなら・・・化物である俺を殺して見せろ!!」
「■ ■ ■ ■ ■ !!」

まるでバーサーカーだな。
けどな、

「狂ったモノほどたやすいものはないぞ?」

人間だというなら人間らしく思考しながら攻撃してくる事だ。

「・・・」

ーー絶望の祝福ーー

「何?」

あれはハルの技・・・まさか、

「オイ、クロス」
『なんでしょうか?』
「これは憶測だ・・・だが、ほぼ確定だろう」
『そうですね』
「・・・やつは一度みた技を使用できる、限界は知らんがな」
『今はあの技を相殺するのが優先されるのでは?』
「それもそうか」

ーー無極四式・蓮華ーー

居合いの構えから最速で抜刀し、一気に振りぬく。
振りぬいた衝撃で黒い物体は一瞬で消えた。

「これでやつが蓮華も使ってきたら確定か」
『そうですね』

ーー無刀流・5の太刀ーー

「む」

あれは存在否定する技だったか?
まぁ俺には無駄だが。

「どうやら完全に再現できるのには限界があるみたいだな」
『そうですね・・・まだ分からない事だらけですが』
「まったくだ」

ーープラズマランサーーー

「次はフェイトだったか?の技か」

しかも牽制用の技だったか?
でもこの量は・・・あえて言うならジェノサイドシフト・・・かな?
殺す気満々だからな。

ドドドドドド!

圧倒的量で勝負してくるようだが・・・無駄だ、この程度の量、ハルの空想具現化からの攻撃、もしくはあいつの全力には遠く及ばない!

ーー虚空陣奥義・悪滅ーー

相手の攻撃にあわせ、防御用方陣を張り、カウンターを繰り出す。
斬激は黒で埋め尽くされ、最後に残っていたのは・・・・ボロボロになった人形だった。

「さて、まだ消えてないって事はまだ存在できるという事・・・まだ消さなきゃいけないって事だ」
『そうですね、どうしますか?』
「・・・直死で見てみるさ」

眼を直死の魔眼に変える。
すると周り全てに線と点が見える。
まるで脆くて今すぐにでも崩れてしまいそうな・・・普通の人間なら間違いなく気が狂うであろう光景。
もう見慣れてしまった光景に切り替わったのを確認し、人形を見る。

「これは・・・」
『どうかしましたか?』
「・・・死人を見てるようだ、もう殆ど線と点だらけだ」

でもこれで処理は楽だな。
ほかに人形がいても大丈夫だ、少なくともこの固体が得た情報は無駄になる。
そう思いながら俺は点を突く。

人形は跡形も無く消え去った。

「さて、フェイト・・・だったか?何故まだここに居る?」
「・・・管理局としては貴方の素性が気になるので」
「なるほど、確かにその通りだろう・・・けど」
「けど?」
「明日にしてはくれないか?どうせ隣なのだから」
「・・・分かりました」

どうやら念話したらしい。
魔力反応があったからな。

「じゃあ帰る、気になる事は答える事ができる範囲で答えるつもりだ」
「じゃあ」
「あぁ、またな」
「うん」

説明・・・か。
この世界ではどの程度話すべきか。
前の世界ではほぼ全部話したが・・・この世界では、どうするかな。

「それも含めてあいつらと相談するか」
「龍斗!」
「ん?ハルか」
「無事でしたか」
「あぁ、そっちも無事で何よりだ」

ハルの技を使ってきたからな・・・交戦してなおかつほかの固体に送ったんだろうな、戦闘情報を。

「あの泥は何なんですかね?」
「一応仮の名称で人形だ」
「・・・人形ですか、いいえて妙ですね」
「まったくだ」

あれに眼と鼻と口があって肌色だったら人間にしか見えんからな。

「あの人形の情報はどれだけ得ました?ボクは速攻でつぶしたので」
「・・・そうか、まぁこっちはこっちで程々だな」

ハルにこちらの状況から得た情報を話す。
キョウには念話だ。

「なるほど、厄介ですね」
(あぁ、面倒だな)
「だが対処できない範囲ではない」
(俺達と同じレベルまで行ったら?)
「決まっている・・・俺達が自身を超えればいい」

限界なんて超えるためにあるのだから。


その後はその後の相談で話しは終わった。
あの時あった転生者の反応は何だったんだろうか。
・・・嫌な予感がするが・・・気のせいであってほしいものだ。 
 

 
後書き
技の名前が微妙に違ったりしますが、あれは誤字ではなく態とです。

人形は自身より格上の技を完全に再現できない・・・それの表れだと思ってください。 
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