仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十九話 戦士集結事件その四
「間違いなくな」
「うん、そうなるね」
「しかしだ」
「しかし?」
「一つ気になることがある」
ここでこう言う荻野だった。
「スサノオはこの世界で何を見たい」
「ああ、そのことだね」
「話を聞くとスサノオはその世界で見たいものがあるからこそ仕掛けてくる」
「だからこの世界にも仕掛けてきたんだね」
「それは何だ」
荻野が今考えているのはこのことだった、スサノオが彼等の世界に介入してくるその理由である。
「一体」
「そのことは」
緒方も荻野の言葉を受けて考えてみる、だがだった。
今はわかりかねた、それでこう荻野に言った。
「まあ今はね」
「考えずにか」
「戦いのことを考えない?」
「そのことか」
「戦場はまだ決まっていないしね」
「ああ、それなら来てたよ」
遥が二人に手紙を出して来た。
「もうね」
「ああ、そうだったんだ」
「はい、これね」
遥は緒方にその手紙を出した、まだ封は切られていないが差出人のところに親愛なる戦士諸君と書いてある、これだけで充分わかることだった。
それで荻野が封を開けて中の手紙を見た、するとそこにだった。
「三日後だ」
「今日から数えてだね」
「そうだ、三日後の正午にだ」
まずは時間のことが話される。
「場所は街自体だ」
「大きいね、それは」
「正午に警察署を狙うと言ってきている」
「へえ、僕達の本拠地にね」
「拒むことなき様にとな」
「じゃあ皆警察署の外で陣を張ってだね」
そのうえでの戦いになるとだ、緒方は荻野の話を聞き終えてからすぐに言った。
「そうなるね」
「そうだな、それではだ」
「うん、ここにいる皆でね」
その陣を敷いてだというのだ。
「戦うことになるね」
「数は確かだ」
このことには何の不安もなかった、今は。
「思う存分戦うか」
「それで守ろうか、警察署を」
「警察署に入ればだ」
手紙にはスサノオの軍勢がそうなった場合についても話した。
「その時点でドーパメントを爆発させるとも書いてある」
「テロだね」
「間違いなくな」
それに他ならないとだ、荻野も緒方に返す。
「それだ」
「わかりやすいね」
「ならここはだ」
「ここは?」
「梓は署の中に避難させてだ」
そのうえでだというのだ。
「署を守る、中にいる梓をな」
「つまりここで梓ちゃんに何かあれば」
「御坂は御坂は皆殺しですね」
御坂妹の一人がイエヤスに答える。
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