仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十八話 黒幕登場事件その八
それでだ、ノアはこうも言うのだった。
「多分警部さんみたいになるわ」
「そやろな、親父さんの血を受け継いでるわ」
「ほんまやな」
こう話す前でもだった、梓はまさに暴風の如く荒れ狂っていた。彼女とライダー達が軸になり。
戦いは進んでいた、そして最後のドーパメントが左によって倒された時に。
スサノオがだ、こう言って来たのだった。
「ふむ、見事だ」
「ああ、あんたもわかったな」
「君達の戦いは観せてもらった、それではだ」
「あんたの出番だな」
洋はスサノオの声に対して問うた。
「いよいよな」
「いや、それは次にしよう」
「お約束だな」
こう言われてもあっさり返す洋だった、実はある程度予想していたのだ。
それで驚かずにだ、こう言ったのである。
「じゃあ今度な」
「君達にも見せてもらっている、だがまだ満足はしていない」
「それでも次か」
「そうだ、見せてもらう」
スサノオは明らかに楽しむ声で語る。
「それではな」
「じゃあ次までは休憩だな」
洋はもう普段の目に戻っている、その眠そうな目での言葉である。
「出来ればずっと出て来ないでくれるか」
「ははは、それでは私が楽しくないからな」
スサノオはあっさりと洋の言葉を退けた、というよりか最初から彼の言葉は聞く気がなかったと言っていい。
それでだ、こうも言ったのだった。
「ではまた会おう」
「絶対に会わない選択肢はないんだな」
「ないと言えばいいんだよな」
「ないのだよ、これが」
この場でも楽しむ声で言うスサノオだった。
「それでは次の機会にまた会おう、ドーパメントの数を十倍にしてな」
「十分の一にしても別にええで」
亜樹子はメカの背から降りていた、そのうえでこう言ったのである。
「減らす分には構わへんから」
「十倍で我慢してくれ給え」
あくまでこう返すスサノオだった。
「それではまた会おう」
「自分の言いたいことだけ言って消えたな」
ガブリエラはスサノオの気配が消えたのを感じ取ってから述べた。
「勝手な男だな」
「男なんですかね」
「あの声は男のものだ」
こう優太にも返す。
「だから多分そうだろう」
「けれど僕は女声で中身も」
「そうしたこともある」
このことは強引にそういうことにするガブリエラだった。
「だがとにかくだ」
「そうなんですね」
「そうだ、男の声だからだ」
それでだというのだ。
「スサノオは男だな」
「ああ、そうだ」
そうだとだ、左ががぶりえらに答えてきた。
「少なくとも女でないことは間違いない」
「やはりそうか」
「だがあいつに性別はそれ程関係ない」
「神だからだな」
「そういうことだ、とにかくだ」
「今の戦いは終わったな」
「次が決戦だ、それならな」
左は考えつつ一同に述べた。
「他の世界の仲間達も呼ぶか」
「数が多いんなら俺一人位いなくてもいいな」
ここでまたいつものものぐさを出す洋だった、それでだった。
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