仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十八話 黒幕登場事件その三
「どう思う?」
「僕もそれでいいと思います」
圭は洋の意見にはとりあえず賛成した、だがだった。
それと共にだ、梓を背負う荻野を見てこう言うのだった。
「警部さんを説得出来れば」
「無理か」
「確か梓ちゃん無遅刻無欠席ですよね」
保育園をだというのだ。
「それじゃあ」
「親としては最後までって思うよね」
「はい、しかも梓ちゃん頑丈ですから」
丈夫どころではない、それは荻野も同じだ。
「ですから」
「そうだよな、じゃあ」
「はい、覚悟を決めて」
「まずは行きか」
「そして帰りも」
「仕方ないな」
洋も遂に観念した、そうしてだった。
一行はまさにVIPを護衛する規模で梓を保育所まで送った、荻野はその上で緒方と共に署に向かった。そしてほかの面々はというと。
洋は優太に両手を己の頭の後ろにやって事務所の方に足を進めながら問うた。
「今日仕事あったよな」
「はい、迷い猫の捜索です」
「じゃあそっち行くか」
「三件ありますね」
「ああ、楽勝だよ」
洋にとってはというのだ、それは何故かというと。
「猫の匂いはわかりやすいからな」
「そうですね、じゃあ午前中で終わりますね」
「絶対にな」
目はぼんやりとしたもののままだが自信はあった。
「早速はじめるか」
「僕も学校に行きますね」
優太は何でもないといった顔で述べた、そうしてだった。
探偵達は彼等の仕事に赴いた、ヴァレンティーノファミリーとテロリスト達も。
ノアがだ、思い出した様にこう言った。
「ほなアジトに帰って宝石造ろか」
「うん、そうだね」
「それで資金を確保するっス」
遥と夏輝が応える。
「それじゃあ今から」
「アジトに戻ってっス」
「ではアジトに戻るであろーー」
ヴァレンティーノもこう部下達に言う。
「梓ちゃんが帰る時間まで頑張るであろーー」
「そうですね、ドン」
「時間は結構ありますから」
ロレンツォと弥太郎がヴァレンティーノのその言葉に応える。
「今からはじめたらかなりの数を造れますよ」
「お金が確保出来る」
「何かドンの食費がかなりかさむがな」
ガブリエラはこのことにふと言った。
「偽札のせいか」
「というかあれ最早偽札になってないですから」
圭はヴァレンティーノの顔があるそのどう見てもおもちゃにしか見えない偽札のことを指摘した。
「和紙で特殊インクで、ってお金かかり過ぎですよ」
「わし程のグルメなら当然であろーー」
ヴァレンティーノは圭のその突っ込みに胸を張って返す。
「そうであろーー」
「いや、それは違うから」
圭はヴァレンティーノに即座に突っ込み返した。
「そもそも紙幣を食べる山羊っていうのも」
「まあ今更だけれどね、言うのも」
優太はこのことについてはとその圭に突っ込みを入れる。
「とにかく今は解散ね」
「ああ、梓ちゃんの帰る時間まではな」
洋も二人に言う、そうしてだった。
一同は一旦解散した、それはライダー達もだった。梓が保育所に入るのを見届けてからだった。
とりあえずは暇になった、左達は彼等の世界の探偵事務所に入りそこでコーヒーを飲み依頼の仕事を一つ終わらせた。梓が保育所に言っている間は暇だった。
だがその時間になりだ、迷い犬を送り犬に届けた後の帰り道でフィリップが左に対して言った。
「翔太郎、時間だよ」
「そうか、それじゃあ」
「保育所の前に行こう」
左にこう促す。
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